今回は、サラのママが、見えるモロッコの危ないとこを伝えます。当然、私の知らないところで、もーーーっと危ない事があるかもしれません。逆に、私の書いたのが、かなり悪い事の極限かもしれません。ただ、新聞報道された話、聞いた話、を中心にお伝えします。もしかしたら、私の体験も、入ってるかもしれません。(^_^;)もし、こんなのも、あんなのもあるぞーって方、是非、旅の掲示板でお話しましょう。


【モロッコの治安の特徴】

”モロッコの治安は、どうですか?”
という質問を良く受けます。この返事には、いつも困ります。モロッコは、治安よくもあり、悪くもあるからです。

治安がいい面

 ■銃の所有は、口径9ミリまでは、1500DH程で、だれでも、狩猟用の銃は入手ができ
  るが、ピストルは不可で、猟銃用も一般的には所有されてない。
 ■白昼でピストルの発砲事件は、ほとんどない。
 ■痴漢、婦女暴行事件も、ほとんどない。
 ■強盗殺人事件も少ない。
  
治安が悪い面

 ■旅行客を狙う窃盗が、多い。
 ■高級ホテル(カサブランカで言うとハイヤットレージェンシーなど)にもかかわらず、
 ホテルの玄関から10数メートルのところに、娼婦がたむろしている。
 ■ハッシシ等の薬物が、出回っていて、旅行客に勧める場合がある。

よく、治安の悪そうな場所に近づかない。というアドバイスがあるのですが、モロッコは、悪そうな場所と、そうでない場所が、かなり近くにあることがあります。その一方、本当に、危ない地域は、それこそ警察も近寄らない。と、言われているところもあるようです。


【事件】

=窃盗、強盗=
☆高級住宅街の森林公園で、ジョギング中のモロッコ人男性が、強盗殺人で被害に。男性は、20才代で、抵抗したため殺害されたらしい。盗まれたものは、腕時計。(ラバト’98)

☆観光ホテル(四つ星)を出たとたん、日本旅行客男性がひったくりにあった。場所は、人通りも多い観光地街で、比較的、安全な場所でした。(教訓:旅人は、いつも、狙われているっと思っておこう)(カサブランカ ’00)

☆日本女性旅行客が自称ガイドを雇って別れ際に、支払いの金額を勘定していたら、わしづかみに、現金をつかんで逃げられた。(教訓:あらかじめどっかで用意して払う。トイレとかに入ったときに、お財布の中身を整頓しておく)(マラケシュ ’94)

☆日本人女性、買い物中に、スリ。買い物の列で待っている最中、財布の中味を確認して約3分後には、買い物を終えて支払いをしようとしたところ、その財布がポケットから消えていた。場所は、大使館等が立ち並ぶ高級住宅街。(教訓:人ごみで、お財布の中に、いくらあるかなんで、確認しない。)(ラバト ’99)

☆警察も近寄らない地域で、赤信号で、止まってたトレーラーが、少年約10数人の襲撃を受けて、トレーラーの中味を強奪された。ちなみに、トレーラーは、少年たちにトレーラーを開けられまいと、その後、トレーラーの背後にしがみつく少年たちを振り落とそうと約10分暴走、赤信号も無視で、蛇行運転、交通整理の警察も降りきったにもかかわらず、こじあけられた。(カサブランカ’99)

☆モロッコ人男性が、モロッコ人の家に、TVの修理に来たっと偽って、マンションに侵入、当時、マンションにいたモロッコ人女性とその子供が、ロープで、縛られて、現金を持ち逃げされた。
なお、そのTVの修理は、本当にあった話で、犯人は、どこからか、その話を聞きつけ、しかも、住所を正確に把握していたため、身内の犯行と見られたが、犯人は、全くの他人であった。マンションは、ガードマン付き、地階の入り口は、1つで、ロックされていたにもかかわらず犯人が、TVの修理を持ち出したため、信用して、ドアを開けた。(カサブランカ ’98)

☆窃盗ではないが、無賃乗車。赤信号で、停車中のバスに、しがみつく少年がいる。よじ登って窓から乗車するのものいる。(カサブランカ いつでも)


=薬物=
☆日本人女性旅行客が観光地のホテル前で、早朝5時に、ハッシシを売りつけられた。(マラケシュ ’98)

☆日本人女性が、ハッシシを日本人に勧めた。(エルフード’99?)

☆白昼、薬物で、意識がもうろうとしているモロッコ人男性が日本人に暴行を加えた。幸い、通りがかり、あるいは、カフェにいた男性等に助けられて、被害は、ほとんどなかった。(タンジェール ’98)


=婦女暴行=

☆日本人女性旅行客が、日本人女性の友達だというモロッコ人男性から暴行を受けた。(エルフード 不明)

☆モロッコ人女性が、通りがかりのモロッコ人男性と話しが弾んで、ついて行くと、そのまま、拉致されて、売春を強制された。逃げる機会を失ったため、長期にわたって、売春が強制された。(フェスかメクネス ’99?)


=行方不明=
☆メディナで、事業をはじめたモロッコ人男性と日本人女性のカップルが、なんらかのトラブルにまきこまれて行方不明になった。この話は、10年以上も古く真偽は、不明。日本のTV番組で、知った。(フェス 不明)

yama-san注:管理人の判断で、一部、意図的に表現を曖昧にしている部分があります。そのために憶測が憶測を呼ぶのも不本意ですが、このサイトでは、みなさんに事実そのものより、そういうこともあり得るのだという現実を知っておいて頂くため、あえて曖昧にしたのだということをご了承下さい。


【モロッコのここが危ない!!】

☆現金を大量に所持しない。旅行中はできれば、100−200DHで、被害にあっても、最小限に押さえれるように。

☆女の子2人つれだからとか男性が同伴しているからっと思って、誘われるままについていくと、1人だったモロッコ人に仲間が現れて、逃げられないっといった状況に陥る事も考えられるので、人についていくときは、慎重に。できれば、ついていかない。ガイドも、自称トモダチも、招待をうけても。

☆話しかけてくるモロッコ人(男女問わず)が、”サラのママ”の事を良く知ってる友達だ。なんて、器用に日本語で、話しかけても、ついていかない。というか、そういう人は、むしろ、危ない人と思ってください。私の友達に、わたしが、”サラのママ”だと知っているモロッコ人は、いません。

☆本当にごく一部ではありますが、日本人にも、気をつけてください。こんなことが、本当は、あってほしくないのですが、在留邦人の方にも、いろいろな方がおられます。
モロッコに住んで、モロッコの事情をよく把握してるだろうと信用して、ガイドなんかを斡旋してもらうなど、金銭がからんでくる場合には特に、その日本人の方をよく見てからにしてください。日本人だって、モロッコ人とつるんでいるかもしれません。
「日本人だから」と頭から信用するのではなく、料金、内容の確認、それに自分が納得できるのかどうかという事は、モロッコ人の時と同じように行うよう心掛けて下さい。

☆薬物には絶対、手をださない。
モロッコ人がいとも簡単にやっているところを見せられるかもしれませんが、モロッコ人こそ逃げ道があっても、旅行客は、そんな保証がまったくされていない。
つい先日も、外国人が大量のハッシシを所有していて、実刑判決がでました。もしかしたら、日本人が、勧めるかもしれませんが、これも同じく、断ってください。

☆ガイドや、砂漠ツアーを希望する時は、できるだけ、エイジェンシ−を利用してください。料金表(Tarif)、業務許可の登録書(PAT.NO.となってます。)を店頭に掲げてるところで。

☆砂漠への自力の旅は、ほぼ不可能です。地元のモロッコ人ですら、お金欲しさに、できもしないのに、なんとかなるだろうっとやってみて、旅行客と一緒に帰れなくなったという話は、よくあります。そもそも、地元のモロッコ人も、砂漠へは、ほとんど行きません。
例えば、リサーニ近くのカスバに住んでいるモロッコ人で、メルズーガの砂漠へ行ったことのある人っというのは、そう多くないのです。
理由は、メルズーガの砂漠に行く用事がないから、行かないので、行き方もわからない。モロッコ人も、迷います。砂漠では。

☆人の家に招待された時は、くれぐれも、その方の事を良く知った上でおじゃましたほうが言いと思います。

☆レンタカーなどで廻られる時、多くのヒッチハイカーを見つけますが、かなりのリスクが伴います。ヒッチハイカーが山賊だったということもありますので、ヒッチハイカーをひろう時は、それなりの覚悟で。


【最後に。。。】

本当は、こんな事があって欲しくないのですが、最近、ある方から日本人にやられた。っという話を受けました。私がはじめて、ネットで、知り合った方をカサブランカでお会いして、メディナに案内した次の日の出来事でした。

騙すほうは、あたりまえですが、騙されたほうにも非がないこともないんです。
事件の例にもありますが、売春を強制されたモロッコ人女性が裁判に訴えたところ、棄却されました。理由は、女性にも非があるからです。被害者に非がある。という感覚は、こちらでは、日本以上に支持されるようで、自称ガイドについていったもんがどうかしてる。っとなるわけです。
ただ、日本人が、日本人を騙す場合は、この被害を受けた日本人の非というものが、私には、旅についてまわる最低のリスクからおこったものでは。っと思えてなりません。
ですから今回、ここでは、危ないのは、モロッコ人だけじゃない。日本人だって危ないかも。っと、信用、信頼を決める”ものさし”に付け加えていただきたいのです。
例えば、仮に、現地に住む日本人の方から、日本語で、砂漠ツアーを紹介されて、”少し高いけど、信用できるとこよ”って日本人に日本語で言われても、日本人ということと、高いということのどれもが、信用をたくす目安になってないかもしれないのです。

だって、国内の観光地でも、”うちのレストランで、食べたら、駐車場台無料ですよ。”
とか言いながら、レストランに入ったら、一番安い月見うどん定食が1500円もしてたりしませんか?
国内でも、観光地のお土産屋さんの誘いには、ちょっと警戒するでしょう。それと同じように、モロッコでも、日本人の誘いに警戒をする必要があるかもしれないと思います。

じゃあどうすれば? 信用とか信頼というものには、教科書の方程式のようにこうすればいい。っという絶対的なものがない。っと思ったほうがよいと思います。1000円のケーキが高いかどうかは、あなたのお口の味覚とお腹の空き具合とかふところの財布とかが、基準ですよね。
  
信用また信頼も同じじゃないでしょうか?あなたの人間を見る目とか嗅覚とかその人それぞれの”ものさし”で、見ていくしかないと思います。”ものさし?そんなもん、ないよ”って方は、やっぱり騙されても、しょうがないかもしれません。でも、騙されたら、次ぎからこういう人は、信用しないぞ。って自分なりの”ものさし”が、生まれると思いますので、それも、旅で学んだ思い出の1つになれば、それは、それで、騙されながらも、良い旅になったと思えるといいのですが・・・・・・
 
最後に、必要以上に臆病になっていながらも、必要以上に、騙されて被害に多く遭っているのが、残念な事に、日本人の個人旅行客に多い事も知っていてください。 




【モロッコweeklyトピック】

3月31日
金曜日のお祈りで、雨乞いの共同祈願がされました。前回より、かなりの規模でした。

4月1日
クラブチームの試合があって、モロッコのFARとボルキナファソのチームがラバトで、対戦。1−0で、FARの勝ち。

4月2日
朝から、雨が降ったり止んだり。時折、横なぐりの激しい雨も。メルズーガの辺りは、雨は無くて、砂嵐がすごいらしい。
カサブランカで、デュアルスロン(水泳とマラソン)がありました。でも、寒そう。。。 

4月3日
同じく、雨。かみなり、稲妻もあり。イフランは、雪でした。ヨーロッパ、アフリカ会議にモロッコも出席。エジプト・カイロで開催

4月4日
同じく、雨。共同祈願の成果?

4月6日
イスラム暦の元日で祝日です。でも、特別なお祭りは、ないようです。


【先週の考えてみよう】

”寄ってくる子供に・・・”
あるモロッコ女性がボランティアのコソボの医療救援に参加して、アルバニア人の子供をこんな風に、誉めていました。 ”家族を亡くし、食べるものもままならない。しかし、アルバニア人という誇りは、子供ですら失われていない。子供にお菓子を見せて、わーっと寄って来たことが一度も無い事に多くのモロッコの子供が失ってしまった誇りに気がついた。”

もし、あなたが、どこかの街角で、子供に寄ってこられたとき、まず、子供の目を見てやってください。そして、その子供が、あなたに何を望んでいるのか、読み取ってみてください。

普通、2歳半ぐらいなら、子供でも、十分に日本人は、モロッコ人と顔が違う事を認識しています。カサブランカのハッサン2世大モスクのベンチで、腰掛けていると、そんな子供が大きな目で、あなたの上から下まで、笑いもせずに、ジーット見つめるかもしれません。当然、というかおそらく、通じないんですが、日本語で、お天気が良いね。なんて、話しかけながら微笑みかけてあげるだけでもいいと、私は、思うのですが。。。

モロッコ人は、大人も子供も乳幼児が大好き。17−8歳のかっこいい男の子が通りで遊んでいたサッカーを抜け出して、通りかかった2歳の子供にキスをする。なんてのも、モロッコでは、平気。幼児が、道端でこけて泣いていると、どこからかモロッコ人のおじさんが、やってきて、飴玉をくれることもあります。
 
寄ってこないけど、バスで、となりに座った女の子があまりにもかわいくて、なにかしてあげたくなった。という時に、何かあげるのと、あきらかに、観光客におねだりをめあてにやってくる子供に何かあげるのとは、意味が少し、違う事を理解してください。


【モロッコ語】

今週は、モロッコ語の”はい”っと”いいえ”
はい:イィエ
いいえ:ラー(Lah)

このイィエ、使いなれるまでは、肯定してるのに、日本語の”いいえ”が頭に浮かんで、変な気分。逆にモロッコ人が、日本語を話す時も同じらしい。
 
 
【コマーシャル・CM・広告・宣伝】
<宣伝料もらってないので、固有名詞は、避けさせて下さいね。>

どんなTVコマーシャルがながれるか?
モロッコのTVは、2チャンネルで、共に国営。つまり、受信料は払われてる。
けど、コマーシャルもある。受信料の話は、どっかで、からくりを説明します。

犠牲際を過ぎると、冷蔵庫、銀行のコマーシャルが急になくなって、最近、参入してきた新たな携帯電話会社ともとからある電話会社のCMが圧倒的に多い。その他は、洗濯粉、シャンプー、紙オムツ、歯磨き粉、クッキー、マーガリン、チーズ、ジュース、サラダ油、アッツァイ用の中国茶。CMによっては、モロッコ語バージョンと、フランス語バージョンがあります。あ、そう言えば、さっき、新たにモロッコにやってきたあるプロバイダーのCMもありました。

【お天気】
5日のお天気は、くもり時々晴れ、朝の最低気温は、19度でした。 

【予告】
・モロッコのインターネット事情。4月3日からは、IT技術の見本市も開催されてます。
世界各国で、産業構造に深く切りこんできているIT技術の波が、モロッコにも??


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