初夏の陽気がここちよいモロッコです。
先々週に降った雨の恵みで、野原は、色とりどりの花が、春を取り戻すかのように咲き乱れています。その向こうには、すでに枯れて白っぽくなった麦畑がむなしく広がっています。
今回第6回目は、モロッコのインターネット事情サイバーカフェ編を中心にお伝えします。


【サイバーカフェって何?】

20平方メートルぐらいの部屋に学習塾のように机をならべ、その上にパソコンを載せて、時間単位で、パソコンを使わせてくれるところ。パソコンは、インターネットと常時回線がつながっており、時間以内は自由にパソコンを使うことができる。ISDN回線で、接続されている事が多いため、少々混んだ時間でも、ロード時間は、国内で、電話回線で、接続する事を考えると、かなり早いです。

【どこにあるか?】

人口一万人満たないような小都市にもサイバーカフェがどんどん開店されて行ってます。その一方で、カサブランカのような大きな町では、市街のあちこちにサイバーカフェが開店、徒歩15分以内に、2−3つのサイバーカフェがある。住宅街においても、大小を問わなければ、地区に1軒は、サイバーカフェがある。私が知っている一番小さな規模は、8平方メートルぐらいのところに、4・5台のパソコンをところ狭しと並べているところから、その名前の通り、ソフトドリンクや、アイスクリームを提供するカフェとテラスが広がり、コーヒーを飲みながら、本を読んでも良いし、その向こうで、インターネットを楽しんでも良いしという優雅なものもあります。どんどん、新しいサイバーカフェがオープンする一方商売に行き詰まって半年で、閉店に追いこまれるところもあります。


【プロバイダーとサイバーカフェ】

多くのサイバーカフェが、プロバイダーとしても、業務をやっていますが、ホテルなどのように、インターネットのその場での使用のみとしているところも少なくありません。サイバーカフェは、通常、電話回線ではなく、インターネット専用の回線で、接続されているため、自分のパソコンをサイバーカフェに持ちこんだところで、その専用回線と接続するには、データーアクセス用の接続カードが必要になるようです。プロバイダーも兼ねているところでは、持ちこんだパソコンを電話回線を通して、使用することができるのは、言うまでもありません。


【サイバーカフェのOS】

たいていは、IBM互換機です。したがって、Windows98や2000のフランス語バージョンです。このフランス語バージョンでは、日本語のサイトは、イメージと半角英数文字、その他半角の記号などを除けば、文字化けをして、画面に映し出されます。日本語のサイトを見る場合は、日本語対応のOSでないと、見れないと思います。また、たまにですが、アラビア語のOSを持っているところもありますが、アラビア語オンリーで、サイバーカフェをしているところは、ほとんどありません。また、日本語対応しているしているところもありますが、大都市のホテルや、サイバーカフェに限られています。


【サイバーカフェの使用料と開店時間】

場所によって、使用料はかなりの差が1時間10DH〜30DHです。ホテルなどでは、50DHだったそうです。30分6DH、でも、1時間なら10DH、でも、10時間回数券なら85DHとか、朝の開店後9時から30分は、毎日無料とかパチンコのような客呼びこみ作戦があるようです。参考までに、1時間10DHで、使用できるカフェでインターネット講習を受けると1時間30DHでした。
 
ホテルの場合は、以下のようだったそうです。(ねこバス様提供)
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僕が使ったのはカサブランカのホテルサフィールの中にあったインターネットコーナーです。犠牲祭の期間中に暇で暇で高級ホテル巡りをしてブラブラしていた時に発見しました。エントランスを入って、すぐのところを右です。泊まってる人でなくても問題なく貸してくれました。
使ってるPCはコンパックのかなり新しいモデル(日本では出て無い型だと思う)、OSは98のフランス語バージョンが入ってます。6台ぐらいは並んでたかなぁ。
金額は50DH/H(1時間以下の利用はもうちょっと割高)と他のモロッコのサイバーカフェと比べるとかなり高いようです(といっても、他を使ったことはありませんが・・・(笑))。僕は1時間30分で75DH払いました。1時間45分近く使ってたんだけど、兄ちゃんおまけしてくれました。しかし、他国籍語フォントが入ってるので少なくとも日本語を「読む」ことは出来ます(残念ながら入力システムに日本語のオプションが見つからず、書くことは出来なかった。どうにかすると出来そうだったが、フランス語OSと時間に阻まれて断念)。これには驚きました。
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サイバーカフェは、通常朝9時から夜10時ごろまで開いていますが、夜は、延長がいくらでもあるようです。多くのサイバーカフェは年中無休で、祝日を除いては、営業していると思って間違いありません。


【ブラウザと電子メールソフト】

IE,ネスケ両方あります。私が知っているところでも、半々です。
電子メールは、Eudoraが一般的なようですが、ネスケのソフトを使用しているところもあります。Outlook Expressのあるところもありますが、少なさそうです。

【メールの送受信】

海外にローミングサービスを持っているプロバイダーと国内で、契約している場合。
日本語対応のOSがあるコンピュータで、モロッコのプロバイダーと接続、あるいは、カードによるサイバーカフェでの接続をして、メールアカウントの設定を、ローミング時の接続と同じようにすると、受信できます。たとえば、OCN(ローミングサービスありますが、モロッコにアクセスポイントはありません)と契約されている方が、サイバーカフェで、フランス語Windows98のPCで、メールアカウントをローミング時の設定しても、取り込めませんが、同じサイバーカフェが提供しているプロバイダー契約をして日本語Windows95で接続、ローミング時の設定で、メールが受信できました。文字化けもありません。全くの、国内での接続と同じです。残念なのは、この際、OCNが、ローミングサービスとして、この接続について、請求があるかないか、不明なことです。だって、OCNのローミングサービスのうち、接続は、使用していないもんな。

海外にローミングサービスがない場合。
不明です。理由は、モロッコのプロバイダーがローミングサービスを全く持っていないのに、日本で、日本のプロバイダーに接続しながら、モロッコのプロバイダーと契約して得た電子メールを日本のプロバイダー経由で受信ができる場合があるからです。からくりがいまいちわかってません。ごめんなさい。

モロッコから日本のプロバイダーに接続
日本語のPCを持ってこれをするなら、日本にいるときと同様に確実に送受信はできます。
が、電話代が当然ですが高いです。割引なしだと日本への国際電話は44秒で、15DH20Cです。その際、ダイヤルのプロパティーの所在地情報で、自分のいる場所の設定が必要です。
  市外局番:  カサブランカなら02、ワルザザードなら04、というふうに
  国番号:   モロッコ(212)を選んでください。
  ダイヤル方法:パルスです。

フリーメールによるメールの受信
できますが、日本語は、日本語フォントを対応しているPCでないと、読めません。読めないメールを家に帰ってから読もうと再度、読めないメールを国内の自分のアドレスに送信した場合、文字化けが残って、送信される事もあります。

日本語メールをどうすれば、送れるか?
まずは、日本語のメールが作成できるPCでないと、不可能な話です。そのPCが、プロバイダーと接続できるなら問題は、当然ありませんが、接続できない場合は、日本語で作成したメールをFDに入れて、サイバーカフェに行って、そこから、メールを送信する事ができます。
この際、注意事項は2点

 ●メールの保存は、メール形式で、ファイル名は半角のアルファベットを使用しないと、
  サイバーカフェで、FDのファイルが読めない。
 ●メールは、どんなメールソフトでも、開かないで、添付で、送ること。開いて送ると、
  文字化けする可能性が大。


【今回の情報元】

ねこバス
カサブランカ:3軒 (Casanet含む。)
ラバト:   2軒
ラバト郊外(タメラ)1軒




【モロッコweeklyトピック】

4月14日
イスラム暦1432年1月10日のAchouraというお祭りの前夜祭。というより、子供が単に爆竹や、ロケット花火で遊ぶ夜中まで、パンパンと外はにぎやか。
後日、通りには、花火のごみが散乱。そのごみを、ふとみると、”ここを手でにぎら・・・・”っと言う文字がありました。

4月15日
Achoura当日。町中では、子供が水鉄砲を用意して、水をかけあう。通り行く人、見知らぬ人であろうとなんだろうと水が飛んできます。雑貨屋のあんちゃんに、私は、子供の水遊び用のバケツで、やられそうになって、狭い店内を逃げ回るとバケツはからっぽでした。やっぱり、通りを歩いていたおねえさんが、どっかの子供に、じゃー、頭からジェラバまでべしょべしょに。で、ヒステリックに怒ってその場を去ったそうです。私も、どっかの子供が3人ほど、並んで、銃を向けられましたが、2歳の子供2人を両手に引きずりながらも、すごみをできるだけつけて、”何がしたい?”っと一言。水難からは、避けれました。

4月17日
アジアでの株価暴落、韓国で、一時取引を中断したとか伝えてました。

4月19日
カサブランカの港で働く人が賃上げ要求でストをしました。


【今週の考えてみよう】

”ぼったくること、儲けること、どうちがう!?”
第4回(4月3日号)の特集で、お伝えしたここが危ないモロッコ。頂いたお便りの中にこんなものがありました。たしかに、儲けると言う漢字を見ていただいてもわかるように信じる者から儲けさせていただくのと、ぼったくるの(騙し取る?)は、どこに差があるのかちょっと考えてしまいました。

みなさんは、どう線引きをなされますか?モロッコの旅をふりかえって、どうして、あの時、ぼったくられて、この時は、そう思わなかったのか?エピソードがあれば、旅の掲示板でお待ちしています。


【モロッコ語】

呼びかけるのに、使われるのが、他にもあります。
”ショフ”です。
実際は、見ろ!っという意味なんですが、だんなさんが、奥さんを呼ぶのに、名前じゃ照れくさいものだから”ショフ”
っと呼びかけるご夫婦もおられるようです。
日本でも、”おい”で、呼びかけてるおうちあるのと似てませんか?

先週の”アホヤ”とくっつけて”ショフ!、アホヤ!”っとあっち向いて、おしゃべりに忙しいあんちゃんに呼びかけることができます。
おつりがあやしいぞ。って時も同じく、”ショフ!アホヤ”って手のひらに今もらったところのおつりを見せる。使いまわしの多い言葉の1つです。”ショフ”


【コマーシャル・CM・広告・宣伝】
<宣伝料もらってないので、固有名詞は、避けさせて下さいね。>

世界中いつでも、どこでも、を合い言葉に、日本でもおなじみの
”オールウェイズ ×××ー×”
モロッコのたしか2リットルのペットボトルだったと思います。ラベルの部分に、世界中の言葉で、オールウェイズが書かれています。タイ語のらしきものなど、アジアの言葉も使われているのですが、日本語には、まだ出会ってません。

【お天気】
20日のお天気は、くもり時々晴れ、朝の予想最低気温は、ラバトで12度 予想日中最高気温は21度マラケシュ、ワルザザードでは、予想日中最高気温は28度です。 


【予告】

・縁があってもなくても、ちょっと聞いてみたい、国際結婚の法律、名前は?国籍は?子供の国籍や名前は? といった疑問にお答えできるような内容にしたいと思います。


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