こちらは、今が卒業式シーズン。
大学の卒業式ではスーツ姿の学生が卒業証を手に笑みを浮かべている様子が報道されていました。一方、小学校などは、9月中旬の新学期までながーい夏休みです。

モロッコの香辛野菜これら香辛野菜の買い方保存方法洗い方、使い方
モロッコweeklyトピック街で見たヘンなものモロッコのCMお天気学校案内


モロッコの香辛野菜

モロッコ料理に欠かせないのが香辛野菜。
日本では、なじみの薄いお野菜から、日本でも簡単に手に入るパセリなどモロッコの日常的な香りのいいお野菜を紹介します。


パセリ(モロッコでは、マードヌス)

パセリの原産地は、地中海沿岸地域で、ギリシャ、ローマ時代からありました。日本で手に入りやすいパセリは縮葉種といって、葉が縮んでいますが、モロッコでは、普通、葉が平らな広葉種が一般的です。日本でも最近イタリアンパセリと言う名前でこの広葉種が少し大きいめのスーパーの野菜コーナーに並べられている事があります。
 シチュー(モロッコでは圧力鍋でシュッシュと作られる一般的なシチューをドゥエズという)には、欠かせないお野菜で、年中市場に出まわっています。

コーリアンダー(モロッコでは、コスボル)

地中海東部沿岸地方が原産地で、地中海沿岸料理にはパセリと同様、欠かす事のできない香辛野菜です。モロッコでは、茎の硬いものと柔らかいものの2種類あるようで、硬いものは、わき芽のように生えている若い葉っぱと茎の部分を切り取って使うのに対して、柔らかいものは、パセリのように茎も料理に使います。
 モロッコでは、一般に、アラビーヤ(草という意味)っというと、パセリとコーリアンダーのセットになったもの売ってくれます。モロッコのブーケガルニーとでも言えるかと思います。

セロリ−(モロッコでは、クラッブス)

やはり地中海沿岸地方が原産地で、日本ではスープセロリという名前のつけられたもので、日本のものより小ぶりですがあくが強く日本のようにサラダに刻んで食べるには向きません。茎も硬く筋が強くしかも直径が1センチありません。モロッコではみじん切りにして、ハリーラ(モロッコ料理の1つのスープ、トマトベースでひよこ豆や小さなスパゲッティ−がはいってたりする)に使います。

フェンネル(モロッコではムスベス)

おなじく原産地は地中海沿岸地方。これは春先に出まわる香りの強い野菜。葉はマリネに、肥大した株は煮物にしかし、茎の部分繊維が異常に硬いので使いません。種は同じくマリネにあるいは、ピクルスやクッキー、お茶に使われますが、独特の臭いです。慣れない日本人だとこの香り付けでクッキーに種を入れているものだと”歯磨き粉の臭い”を思い浮かべるかもしれません。
モロッコでは、クッキー以外にも、日本で言う菓子パン風の小さなお茶と一緒に戴くパンの中にあることもあります。
 ちなみに株の煮物は白菜と似た食感があって、サラのママは、モロッコでは少数のフェンネル入りクスクスが好きです。ある日、キャベツの替わり使ってみたところ、美味しくて、人に話したら、かなりの少数派でしたが、おなじ事をしてる奥さんがいました。
 ただ、年中出回らないので、旬の季節に頂くのが、おいしさを感じさせてくれる理由かも知れません。

ミント(モロッコではナアナア:関西弁風に読まないでアもナと同様にしっかりと読んでください)

モロッコではお茶として使うのがほとんどです。中国茶と呼ばれるモロッコ産の緑茶とミントを茎ごとポットに入れ、上から熱湯を注ぎ、砂糖を入れて弱火にかけていただきます。このミントティは、モロッコでは毎日夕方6時ごろ各家庭でだされる飲み物でガラスの小さなグラス(100cc程)に3/4ほど注いで頂きます。
 その他、中近東料理の中にはひき肉料理にミントの葉を乾燥させて粉末にしたものを使うこともあります。

ローズマリー

 やはり地中海沿岸地方が原産のハーブ。モロッコでは、食卓にのるよりお庭や、道路わきに、植えられている事が多く4−5月になるとうす紫の花が咲いて美しいです。
その一方、大手スーパーでは、ハーブコーナーにちょっとした束でも5DHで販売されていました。
 食べ方としては、モロッコでは出会ったことがありませんが、お好みで、クッキーに葉の部分をみじん切りにして混ぜる事があります。また、ラムステーキに臭みを消すのに西欧料理で使われたりもします。

その他の香辛野菜

 大手スーパーでは、セージ、バジル、ディル、チャイブなどが手に入ることもありますが、モロッコ料理ではそれほど一般的ではありません。


これら香辛野菜の買い方

最初から束になっているものは、大抵50c(センチウーム)か1DHです。
しかし、大きな市場中や、店によっては、その場で束を作ってくれるところもあって、パセリとコーリアンダーを混ぜて束にしてもらい50c分ください。という買い物の仕方もあります。場所にもよりますが、50c分というのは、大人10〜15人分ぐらいのタージンができるくらいの量です。


保存方法

切り口がそろっていなかったりするので、まずは、束をほどいて、頭の高さをそろえて束をつくりなおします。
それから、切り口をそろえます。できれば、この時、ボールなどに水を張ってその中で切ると鮮度が長く保たれるかと思います。
その後、束が丸ごと入るくらいのビニール袋に切り口がビニールの口になるように入れて、中の空気をできるだけ抜いた状態で、ビニールの口元をしばって、冷蔵庫に保存すると良いかと思います。うまく保存できると1週間ぐらいは、葉が生き生きとしてますが、パセリなどは、成長して、葉が黄色っぽくなってきます。


洗い方、使い方

モロッコの乾燥した砂で育ったお野菜です。
緑の美しい葉に見えてもかなりのこまかい砂が付いていますので、葉をまるごと水につけて最後に洗い流すのがよいかと思います。
 使い方は、みじん切り、3−5センチの長さに切って、あるいは、丸ごととか丸ごとのものを茎でうまく柔らかめに丸結び状にして入れたりして使います。
料理に合わせて切り方も工夫されているようです。


モロッコweeklyトピック

7月7日 
マラケシュ近郊で都市間をはしる長距離バスの事故があって、十数名の死者が出ました。

7月9日
 フェスでモロッコ対アルジェリアの試合があり、モロッコがアルジェリアの先制された1点を追う展開となったのですが、ハッダ選手の見事なヘッディング2点で、最終的には逆転勝でした。ハッダ選手は名前がスペイン名でカマチョっというので、TV放送では、ハッダ選手のドリブルなどに合わせて”カマチョ−!”っと興奮気味でした。ハッジ選手は欠場でした。ついでに、代表選手の中には、イギリスのクラブに所属している選手でシッポ選手もいました。

7月10日
 ニュース中継の時、モロッコのファッションショーが映し出されてました。ステージやモデルの歩き方は、ヨーロッパそのものなんですが、着ているのは、体は当然、足や腕の露出も少ないすてきな刺繍やデザインのツクシータや、ケフタンで、モデルのスカーフ無しでした。

7月13日
 『旅の掲示板』で知り合った4人が集まってオフ会をしました。みなさんのいろんなモロッコの体験から、モロッコの多様なくらしについて語り合ったり、新たなる疑問がでてきたり、楽しい午後の一時を過ごしました。


街で見たヘンなもの

 モロッコでは、2輪の50ccバイクが普及していて、その昔日本で”ラッタッター”という商品名で流行ったタイプです。今ではほとんど日本では見られないのですが、集金のおじさんが使うようなタイプのバイクとは違って、自転車にモーターがついたようなバイク。ペダルを勢い良くまわしてエンジンをかけるのです。

 ある日、ラバトの大西洋沿いの道をすがすがしく車で走っていた時の事です。道路わきを、えらくせわしく走るモロッコのラッタッターを見ました。
近くに寄ってみると、チェーンの調子が悪いらしく、走行に合わせてペダルも一緒に廻っていて、運転しているおじさんはペダルに足を引っ掛けられないようハンドル下のフレームにちょこんと両足を乗せて三角すわりの状態でした!


モロッコのCM

 携帯電話が爆発的に普及したモロッコ。携帯電話会社2社のうちの1社が加入者100万人突破ということで、加入者全員に30分間の通話無料をサービスしてくれました。

 という広告が今、CMでも、看板でもやってます。ほんとうかな、、、、っと加入者の1人である私は、疑い気味ですが。
(だって、このサービス、サービスを受けた実感が"時間"だからわかりにくい!?)


お天気

13日の天気は、カサブランカで日中の気温が29℃で快晴でした。

学校案内

 ラバト市アグダルで、1ヶ月150DHで、アラビア語の初心者コースがあります。
週2回、1回1時間半でクラスは3―5人程度です。関心のある方、どうぞ連絡をお待ちしております。



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