3.ランの部(10km)




【 得意種目。スターにしきの、出てこい 】
 

バイクからランへのトランジッションはすぐだ。バイクシューズをランシューズに履き替えるだけ。
でもここまでずっ−とスイミングパンツ。自分の格好が結構セクシーダイナマイツなのは分かっているが、周りがみんなそういう格好なので非常に自然。
多分トライアスロンという特殊な場でなければ変質者の集まりにしか見えないだろう。
ランは漁港のまわり2.5kmコースを4周回する。丁度真っ昼間にぶち当たっているので、日差しも相当強烈だ。コースに飛び出すと、もうかなりの選手が周回に入っている。しかし、正直言って皆さん遅い。自分が陸上出身者だから、という訳でもないが、最終種目だし相当疲労がたまっているのだろう。
走り始めは、スイムでつった左足をかばい、また、バイクとランでは使う筋肉が違い、上手く走れないということもあり、かなりゆっくり目にスタートした。途中、3番のゼッケンを付けたおじさまに追い抜かれ「なにくそ」と暫く付いていったが、リレー種目(スイム、バイク、ランを3人で分担して参加する)参加者だ、ということが分かって急速にやる気ダウン。

「はいはい、先に行って下さいな・・・」

結局追い抜かれたのはこの1回だけだった。

リレーの部にはスター「にしきのあきら」が最終ランナーとして参加しているはずなので、どこにいるんや?と色んな選手を追い抜きながら探したが、結局見つからず。
残念。

(結構俺ってミーハー?)


☆ ☆ ☆ ☆
 

ここまでで既に2時間以上経過している。
きっと皆さんも経験がおありだろうが、人間は時間の経過と共にある「生理現象」から逃れられなくなる。そう、「かわや」に行きたくなるのだ。
「トイレ行きたい度数」「ランニングのスピード」は高校時代に政治経済で習った価格決定曲線になぞらえられる。
→「行きたい度数」が上がると「スピード」が下がる。
私も周回を重ねる内に「度数」が上がってきた。
さぁ、どうする?寄り道をしてすっきりするか、我慢してタイムをセーブするか。


☆ ☆ ☆ ☆
 

まぁ走る内に「生理現象」も落ち着いてきて、最終ラップ4周目に突入。吉田さんからの「おう、頑張れ!」という声援を受けて切れ味にぶいスパートかます。しかし、さすがに足が重い。腕時計を見る。たかが10kmしかないのに、暑さと疲れ、更に「行きたい度数」のためか、40分をもう超えてしまった。情けない。
やっと、やっとの思いでゴール。ゴール地点には吉田さんが待っていてくれた。ランパートは手元計時で41分58秒。なんとも情けない限りだ。

「2時間50分やな。暑い中でよう頑張ったやんか。」吉田さんが声をかけてくれる。しかしこの時、私の心の中では「ということは時間差スタート分差し引いて2時間47分か。」と冷静な計算が行われていた。身体は疲れているけれど、フルマラソン程ではないな、というのが正直な感想だ。

全体を思い返すと、かえすがえす陸上出身者にとってスイムが鬼門である、と思う。
今後トライアスロンに参加しよう、などと企てる初心者の方(特に陸上出身者)!
スイムの練習をしっかりやってから参加して下さい。私のようにおぼれて死にそうになっても知りませんよ。
(最後は力つきて手抜きになってしまいました。ごめんなさい。)
m(_ _)m
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