3月5日放送分「14DAYS・5」

 最初にあらかじめ言っときます。今回はほんとに書くこと何もないっす。

 そもそもカレカノが「感想文」に値すると思った理由は、単純に作品の質がどーこーっていうのとは別の次元にあった。
 その作品を見ることで、自分が落ち着かない感じにさせられること。その理由を見つけようと考えをめぐらせると、自分の内面を掘り返すことを余儀なくされる。
 そんな感じが濃厚だったから、書いてカタチにしてみたい想いやら文句やらがふつふつと沸いて出てきた。それを思いつくまま放り出してきたのがこの週報だ。データを保存している人がもし居れば読み返して見れば分かると思うが、作品そのものについての記述は結構少ない筈だ。作品の視聴後に考えさせられたこと、あるいは作品とは関係なく前から考えていたことなどが、作品をとっかかりとして述べられていた。
 カレカノで描かれていることはきっと正しい、そう直観していて、なおかつ、それが自分には居心地の悪いものと感じられた。そういうところこそがきっと正しいのだと。
 いままでわざと言及を避けてきたのだけれど、そういうところこそが、あの『エヴァンゲリオン』の正当後継者たりえる作品であった。

 で、最近のカレカノですが。
 有馬と宮沢の問題が一段落してしまったので、これといって俺自身の存在意義を揺さぶるようなエピソードにはご無沙汰している。そんなもんで心の叫びなんかも溢れてきたりしない。この状態が長く続くようなら週報連載の意味もなくなるな。

 誤解しないでいただきたいが、決してカレカノが面白くなくなったというわけではない。今でも、素直に面白い作品として楽しんで見ている。(むしろ以前は素直に楽しんでは見れなかった)
 ラブコメとしての面白さも、特上のレベルと言っていい。このあたり、少年マンガでは遠く及ばない。たぶん、少女マンガの中でもかなり上級の部類だろう。
 まぁこのページはこんなこと述べるページでもないので今回はこれにて失礼。

 あ、一つだけ。
 理由はどうあれ、建史は椿に固執している。そのこと自体ですでに彼の「勝ち」はないよなぁ。椿が建史を意識せざるを得なくなっても、せいぜい「同点」だもんねぇ。
 ま、昔の椿が、本当に「建史」のことを何とも思っていないのなら、だけど。ほんとうはどうだったんだろう?


一覧に戻る