画面上部に見えるのは、先ほどこの赤池を覗き込んだ「瀬々波橋」です。

 ちなみに、精進湖からあふれた水や雨水が溜まったのではなく、水が湧き出してできたものです。

 西湖・精進湖・本栖湖はもともと、約9000年前の富士山の噴火で形成された「セの海」が、延暦十九年(西暦800年)および貞観六年(同864年)の噴火の際の溶岩によって分かれたもので、湖底では現在もつながっているとされています。

 同様に「セの海」内に位置するこの「赤池」も上記の3湖と湖底でつながっているため、3湖の水位の増減によって出現するのではないかと言われています。

 

 



 水面下に見える鮮やかな緑は水生の植物に見えますが、これは水草ではなく、水没した陸生の草木です。

 湖水に手を入れてみると、季節柄かそれとも湧き出した水だからか、結構ひんやりとしていました。

 

 



 草木の生い茂る場所からすぐに湖面が広がっています。

 草木や落ち葉があるからと油断して近づくと冷たい湖水に足を突っ込むことになります。

 

 

 



 この日は薄曇りで若干色彩に欠けましたが、太陽が出ていれば鮮やかな紅葉をはじめた木々が湖面に映え、結構いい眺めになるそうです。

 もっとも、赤池がまた幻と消えるまでのわずかな期間だそうですが・・・

 



 さて、歩いてきた湖岸はこんな感じです。

 下ってきた場所からすれば割と緩やかになりましたが、まだ溶岩のかけらがごろごろしています。

 ですが、わずかながら人が通れるような踏みしめられたような道がありました。

 

 

散策4