カーチス単フロート水上機

全長

8.5メートル

発動機

カーチスO型

 水冷V型 8気筒75馬力

全幅

11.4メートル

最大速度

80km/h

乗員

2名


 

 帝国海軍は明治45年6月に水上機(海軍機)の研究を促進させるために「海軍航空術研究委員会」を発足し、海軍大尉金子養三、同河野三吉、同山田忠治、同中島知久平の4名がフランスよりモーリス・ファルマン1912型水上機、アメリカよりカーチス1912型水上機を導入しました。本機の試験飛行は大正元年11月2日に神奈川の追浜水上機飛行場で行われ、海軍大尉河野三吉の操縦により初飛行が行われました。また、海軍初の公式飛行は大正天皇御即位記念観艦式に合わせ、大正元年11月12日にモーリス・ファルマン1912型水上機とともに本機により行われました。

 本機は帝国海軍が手にした初の水上機で、機体下部に単フロート、両翼下に補助フロートをつけた形の物で、後に横須賀海軍工廠で少数ですが国産化されカ式水上機(イ号乙型水上機)として、主に練習機として使用されました。