自分の出演する本番とリハの合間に演奏会に行ってきましたよ。

 地元、ワシントンD.C.を拠点とするNational Symphony Orchestraの演奏会です。プログラムは、

Leonard Slatkin, conductor
Yundi Li, piano

Program:
RAVEL - Alborada del gracioso
RAVEL - Pavane pour une infante defunte
RAVEL - Menuet antique
RAVEL - La Valse

LISZT - Piano Concerto No. 1 in E-flat major

PROKOFIEV - Excerpts from Romeo and Juliet, Op. 64

というプログラム。濃いよね。リストがあんまり長い曲じゃないから、前プロは頑張らなきゃいけない、という典型的なプログラム。

 

 最初の「道化師の朝の歌」では、トランペットがタンギングをポシャリまくってて大変そうだった。全体的には好演。「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、木管、Hr好演でした。「古風なメヌエット」もよし。「ラヴァルス」も問題なし。ラヴェル・プロは好演の連続でした。休憩せずに、ピアノを入れて、リスト。ユンディ・リは、確かにカッコいい。でも、演奏もなかなかのもんよ。オケも見事に応えていたし。 コンミスのソロもよし。盛り上がって、休憩。

 このプログラム、非常にいいと思うのだが、遅刻してきて、Pコンから聴く人あり、Pコン後に帰る人あり。Pコンはともかく、ラヴェルとプロコがいいんじゃん! と私は思うのだが・・・趣味の問題か。

 前半は自分の20ドルの席で聴いていたのだが、私のいた二階席天井桟敷は空席が多く、例によって休憩時間後は勝手に移動。45ドルの2階席中央へ。舞台全部が見渡せてイイ感じ。そして、メインのプロコフィエフ。全曲やると長いから、抜粋。でも1時間コース。編成は、前半の編成にT. Saxが加わる。さらに、Hrが7人になってた。交代で吹いてる感じ。Trpは、Trp3+Crnt1に変更。Trbは3+1の印象。演奏は、曲間も短く、引き締まった感じの演奏。1曲1曲は短いが、全体として、物語として成立するような選曲になってる。なかなか面白い選び方だと思う。

 最後の方、静かな部分でちょっと眠くなったけど、いい演奏会でした。次は、6月のマーラー「巨人」の予定。