今日のコンサートは、地元のホールに来日じゃない来米公演しに来たロシアのオケ。指揮者は有名なスピヴァコフ、ピアニストは売り出し中のターニャじゃなくてオルガさん。

Vladimir Spivakov, conductor
Olga Kern, piano

As cultural ambassadors for Russia, the members of this orchestra set a new standard in the country's tradition of symphonic mastery. The program highlights music from their homeland, including the virtuosity of Rachmaninoff's Second Piano Concerto performed by 2001 Van Cliburn gold medal winner Olga Kern.

Program:
SHOSTAKOVICH - Festive Overture, Op. 96
RACHMANINOFF - Piano Concerto No. 2 in C minor, Op. 18
SHOSTAKOVICH - Symphony No. 5 in D minor, Op. 47

 前プロは、ショスタコの祝典。編成は、8-8-6-6-4.5, Trp4以外は多分スコア通り。ショスタコの祝典のくせに、バンダはなし。トランペットを4本にして、何か編曲したみたい。だから、ちょっと音の数が足りない感じ。まあ、現地でトラを雇うのも大変だしな。サウンドは、ちょっと荒めの音で、いわゆる「ロシア」って感じのオケと知る。

 休憩を入れずに、今はやりのラフマのピアコン2番。編成は少し減らして、7-7-5-6-3.5。オルガ姉さん登場。冒頭の独奏は、ゆっくりと、和音はばらさず同時に押さえる系。テンポ感は普通の感じ。オケも、奇を衒った演奏はせず、粛々と進行していく。まあブラヴォーでいいと思うけど。アメリカの演奏会って、みんな結構すぐにスタンディングオベーションしてくれて、アメリカのオケはそれに慣れてて、どんなに拍手してもアンコールなんか殆どしない(というかアメリカオケでは見たことない)のだが、この姉さん、2度呼ばれたところで、まずアンコールに小品を1曲、もう一回呼ばれて、もう1曲、計2曲弾いて帰ったさ。ちょっとトクした気分。

 メインはショスタコ5番。編成は、8-8-6-6-4.5, Fl2 Picc1, Ob2, Cl2 EbCl1, Fg2 CFg1, Hr4, Trp3+アシ1, Trb3, Tub, Perc, Harp, Pf, と盛りだくさん。冒頭から濃ゆい演奏。Trpはキラキラだ。4楽章、最後のTimpだけになって「D,A,D,A」って叩くとこ、Timp4台を二台ずつDとAにして、音量増強のために二台ずつ叩いてたよ。おかげでスゴイ音がしたけど。で、アメリカ人の陽気なスタンディングオベーションに惑わされたのか、まずコミカルな何とかいうアダージョという曲を演奏。次には、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」のワルツを演奏。すごく濃い〜演奏。んでまだスタンディングオベーションが続くもんで、もう1曲チャイコフスキーのくるみ割り人形から 「ロシアの踊り(トレパーク) 」を演奏。短いからアンコール向きだよね。計3曲。オトク〜!!

 充実した演奏会でした。