ここ2年、友人がチケットをゲットできて私に回してくれたおかげで行くことが出来ていたサイトウキネンフェスティバル松本(以下SKF)ですが、今年はあえなく撃沈。「グレの歌」なんかは、平日ならチケット残っているみたいですが、仕事の都合上行けそうにない。で、7月に急きょ開催が発表された9月1日の「小澤征爾70歳記念バースデーコンサート」のチケット、何故か取ることが出来たので、1人で行ってきた。以下、簡単なレポートです。

 午前中は外来。昼に外来を終え、タクシーで京都駅へ。新幹線で名古屋、名古屋からは特急「しなの」に乗り継ぐ。車中では、明日の看護学校の講義の資料作り。何してんだ俺... 松本へは17時到着。開演は19時だから、楽勝。軽く夕食を済ませ、バスで会場へ。会場の長野県松本文化会館へは、18時10分ころ到着。外で軽く写真をとり、中へ入る。

 まずはグッズ。「CDお買い上げの方、本日のみ小澤先生のポスター差し上げます」などというセールスに釣られる私です。会場で先行発売であるSKO関係のDVDを購入。無事にポスターをゲット。次に、昨年のレポート購入。SKF友の会会員は1割引。例年ならTシャツも1枚買うところであるが、今年のデザインはイマイチのような気がするので、今日は買わないでおく。売れ残れば、友の会の通販で2割引だし。

 チケットをもぎってもらって、ホワイエへ。開演30分前、まだリハ中なのか、中へは入れない。ホワイエで今年のプログラムを購入。会場が開いたので中へ。1階席の最後列である。真ん中らへんだからまあいいか。

 開演前に、小澤先生が客席に入場。1階席の真ん中らへんに席を取られる。自然に拍手。小澤家全員で来られていて、だから列の後ろに自然に木曽義仲*がいます。後半に出てくるマーカス・ロバーツ・トリオの面々も客席へ。

 いよいよ開演。

*小澤征爾さんの息子さんの征悦さんは俳優でいらっしゃって、今年のNHK大河ドラマ「義経」で木曽義仲役を演じたのでした。本放送ではもう死んでますが。

 最初の曲は、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」。この曲は、オケで演奏したことがあるので、よく知っている。指揮はロストロポーヴィチさんである。豪華である。ただ、オーケストラは、リハーサルが微妙に足りてないようで、最初のトランペットのファンファーレは合ってなくてちょっとしょぼい。演奏は無難。最後のバンダは、どうも2階席から鳴っていたようであるが、1階席の奥の方からは見えず。残念。

 司会の筑紫哲也さん登場。今日の「NEWS23」はお休みするそうです。小澤さんと同い年というのは驚き。筑紫氏が、以前指揮者のインタビューをしたことのある人で、「カルロス・ムーティ」とかいう不思議な名前をつぶやいたように聞こえたのは聞き間違いだろうか。ま、トーク自体は面白かった。

 次にオペラからアリアを4曲。上手。ただ、コンサート形式のオペラというのは私はすごく苦手なので、いいとか悪いとか批評は避ける。

 前半の最後は、ロストロポーヴィチ氏のチェロ、小澤先生の指揮でサンサーンスのチェロ協奏曲。オケのメンバーは若手に代わっているよう。素晴らしい演奏。ただ、降り番のオケのメンバーが、1階最後列後ろの通路で立ち見で聴いているのが、最後列に座る私には気になった。このホールは、消防法上、立ち見はOKなんだろうか?とか、しょーもないことも気になった。

 休憩を挟み、後半の1曲目は新実徳英先生の「和太鼓とオルガンのための風神・雷神」。オケの曲かと思ったら、和太鼓とオルガンだけだった。新実徳英先生の曲は、以前合唱で演奏したことはあるのだが、和音の使い方が独特です。で、この曲も不協和音全開。導入部も非常に長く、なかなか本題に入りません。こういう曲がいい曲なんですね。作曲者の先生も来ていらっしゃって、拍手を受けておられました。ま、私は、「祈りの虹」の方がメロディがあって好きだけど。

 最後の曲は、ガーシュウィンのピアノ協奏曲。マーカスロバーツトリオが出演。まず、前ふりで、3人でジャズ風「Happy Birthday To You」を演奏。素晴らしい。で、ガーシュウィン。これも素晴らしい。拍手が鳴り止みません。その後、バースデーケーキが出てきたり、いろいろあって、演奏会は終了。終了時刻は22時前くらいでした。

 面白い演奏会でした。また来年も企画して頂きたいものです。松本で1泊して、翌日は、朝7時の特急で京都へとんぼ返り。お疲れさまでした〜