少し欠けた月。
たなびく黒い雲。
かすかに瞬く星々。
わけもない胸騒ぎとは裏腹に、静かな空。
束の間の平和、穏やかな日常、しかしこれがかりそめのものであることは分かっていた。
いつまでも続くものではないことも。
汎用兵器の操縦者、それが自分がここにいることを許される理由。
いずれまた使徒は来る。恐怖の時が始まる。
死と隣り合わせの、戦いの時が。
けれど、もし使徒が来なくなったら・・・・・自分はどこに行けばいいのだろうか?
SR −the destiny−
〔第2話 私たちは春の中で〕
Written by かつ丸
「消失? いったいどういうことよ?」
「・・・言ったとおりの意味よ。アメリカ第2支部はこの世から消え去ったわ。跡形もなく、ね」
気色ばってつめよるミサトをいなすように、リツコが答える。数刻前に人工衛星から届けられた情報は、総務部始めネルフ全体を揺るがしていた。
もちろんそれは作戦部も例外ではない。ミサトがリツコの研究室に来たのは、少しでも正確な情報を手に入れたいがゆえだろう。
「で? なんでそんなはめになったのかはもう分かってるのかい?」
同様の目的でこの部屋にやってきた加持が尋ねる。彼の場合はやじうまのようにしか見えないが。
「詳しいデータはまだだけど、原因は実験の失敗みたいね」
「・・・・実験って?」
「S2機関か・・・」
ミサトの疑問と加持の呟き、二人の差は日頃の情報収集の違いだろうか。加持の言葉にうなずきながらリツコが答える。
「ええ、あそこでは四号機に搭載実験をやってたから・・・・・そうとしか考えられないわね」
「ちょっ、ちょっと待ってよ。S2機関って・・・・・どういうことなの?」
「第四使徒から摘出されたものを四号機に搭載しようとしてたの。その最中の事故ってことね」
「なんで今さら・・・・わざわざそんなものを使わなくても、弐号機にはもう搭載されてるじゃない」
当然とも言えるミサトの疑問。一瞬リツコの言葉が詰まる。
「・・・・弐号機のはバスターランチャー用に特化されたものだから・・・、四号機では動力源そのものに使おうとしていたようね」
四号機の機関をそのまま使用する説明にはなっていない。だが、レヰの正体を知らないミサトに、弐号機のS2機関がアンダーグラウンドで造られたことは言うわけにはいかないのだろう。
「永久機関ってわけ? そりゃあ、便利は便利だけど、暴走したら止めようがないわよ」
若干苦しげなリツコの言葉も、特にミサトは不自然に思わなかったようだ。
「まあ、これで当分実用化されることはないわね」
「参号機は現状通りってことか」
「ええ、だけどアメリカのほうでは怯えているようよ。司令の所に引き渡しを打診してきたそうだから。当分いそがしくなるわね、フォースチルドレンもちょうど見つかったし」
事も無げに言うリツコに、ミサトが目を見張った。あまりにもタイミングが良すぎる。
「な、なによそれ、聞いてないわよ」
「まだ正式じゃないから。マルドゥック機関からの報告書はおってくるはずよ」
「これも計画のうち?」
蒼い髪の少女が問いかける。それに対し答を返すことなく、ゲンドウはいつものようにイスに座っている。
ネルフ司令室。今日は冬月はいない。
「いずれは潰すつもりのようだけど、使徒を全滅させないうちじゃ早すぎるんじゃないの」
「何事にもイレギュラーはある。参号機の引き取りが繰り上がった分、好都合かも知れん」
「あいかわらず堪えない人ね」
あきれたようなレヰの言葉。顔の前で腕をくんだままのゲンドウが、くちびるを歪めるようにして微かに笑った。
「制御に失敗したということは、完成品のデータは洩れていなかったわけだな」
「言ったでしょう? 一応消してきたって。ただ使徒が持っていたS2機関の採取データは私が取ったわけじゃないから、そのまま残してきたわよ」
「それはかまわんさ。今後も開発は進めさせねばならん」
「バスターランチャーは無理でしょうけど、S2機関自体は近いうちにできあがるでしょうね。ドイツに人がいないわけじゃないから。でもどうするの? 初号機にでも載せるつもり?」
言葉の端に皮肉を混じらせレヰが言う。
「・・・その予定は無い。五号機以降の搭載になるが、使徒の力量が分からない以上、強い力を持つに越したことは無いさ」
「まあ、ケーブルと内部電源じゃあ行動範囲が狭すぎるものね。使徒を全て倒した後は、ここだけが戦いの場になるとは限らないし・・・ね」
意味ありげなレヰのセリフに特に反応することもなく、ゲンドウはただ頷くだけだった。
授業の終わりのチャイムが鳴る。ざわめきと共に皆が席を立つ。小さく伸びをしながら、鞄を持ってトウジも立ち上がろうとした。
「鈴原、ちゃんと週番の仕事しなさいよ」
「わ、わかっとるわ」
実際すっかり忘れていたのだが、ヒカリの言葉に慌ててトウジは鞄を置いた。
もう一人の週番を探すが、そこには蒼い髪の少女の姿はない。またかと思い視線を動かすと、かわりに意外な姿があった。
「なんやセンセ、まだおったんかい」
「えっ、う、うん、でもどうして?」
突然呼び止められて戸惑うようにシンジが答える。
「どうしてやあるかいな。 珍しいやないか。今日は綾波といっしょやないんか?」
「ああ、綾波は実験で昼からネルフに行ってるんだ。僕は夕方からだから」
「なんや、つうことはまだ時間があるってことやな」
「えっ、うん、少しなら大丈夫だけど」
トウジの言う意味も分からず無邪気に返すシンジに、トウジがニヤリと笑って言った。
「週番や週番、早速手伝って貰おかい」
「な、なんで僕が・・・」
「アホ〜、もう一人は綾波なんじゃ。嫁はんの責任は亭主がとるんが当然やんけ」
「だ、誰が亭主なんだよ」
「ほら、ごちゃごちゃ言わんと手伝わんかい」
強引なトウジの言葉に押されながら、シンジはやむなくつきあうことにした。
ふざけながらも二人で仕事をこなしていく。
その様子をすこし寂しそうにヒカリが見ていることに、二人は最後まで気づかなかった。
「レイの調子はどう?」
「はい、身体データに特に異常はありませんでした。すでに装置のほうに向かっています」
「明日でひととおり終わり、ようやく大詰めね。あとは実際に動かせるかどうかだけど」
「そうですね。・・・・・でも、まだ葛城さんとかに話しちゃいけないんですか?」
不服そうにマヤが言う。ターミナルドグマ内の実験室、ここに入ることを許された人は限られている。今はリツコとマヤの二人しかいない。
このあいだミサトにダミーシステムの完成が近いことを口に出しかけ、その後リツコから強くクギを刺されたことを少し根に持っているのだろう。
「ええ・・・・ミサトに言ったらシンジくんに伝わる可能性が高いもの。そうなるとどんな反応するかわからないわよ、あの子」
「でも、葛城さん、開発してることは内緒にしてますよ。やっぱり分かってますよ、それくらい」
「開発中と完成したとでは意味合いが全然違うでしょ? それに無理にでも使おうとするかもしれないわ。シンジくんたちを戦わせることに一番抵抗を感じてるのはミサトだから」
その言葉はマヤにとって少し意外だったのだろう。不思議そうにリツコに尋ねる。
「葛城さんがですか?」
「ええ、彼女がレイやシンジくんの面倒をみようとするのは、せめてもの罪滅ぼしなんでしょうね。きっと無意識にやってるんでしょうけど」
「じゃあ、フォースチドレンのことも・・・・・」
マヤの顔が少し曇る。リツコのトーンは変わらない。
「ショックだったみたいね。シンジくんにどう言えばいいのか悩んでたから」
「・・・しかしセンセも変わったなあ」
週番の仕事が終わり、並んで帰る途中、感慨深げにトウジが呟いた。
「僕が?」
意味が分からずシンジが問い返す。
「ああ、ちょっと前までは他人のことなんか関係ないって顔してたやないか」
「そ、そっかな」
別に責められているわけではないだろう。トウジの顔は笑っている。
「まあ、人のためになにかするってのは、それだけ余裕が出来たってことなんやろうけどな」
「別に週番の手伝いくらいどうってことないよ」
「ワシの手伝いやないやろ。お前が助けたかったのは綾波やんけ」
揶揄するような口調。図星を指されてシンジの顔が少し赤くなる。
「ち、違うよ。別に彼女が週番じゃなくったって・・・」
「なにを今さらへたな言い訳してんねん。まあ、なんにせよええこっちゃ。昔はこの世でひとりぼっちみたいな顔しとったからな。センセも綾波も」
「・・・・そうかな」
「・・・そうや」
トウジの言葉に、シンジも昔のことを思いだす。たしかにその通りかもしれない。だが、未来のことが見えないのと同じように、過ぎ去った日々も今のシンジにはどこかもやがかかっているような感じがした。
まだ、今を生きるのに精一杯だからだろうか。
「休憩かい、マヤちゃん」
「ええ、まだ戦闘訓練が残ってるんですけど」
自動販売機の前、オレンジジュースを飲むマヤに、加持が話しかける。手に持った小銭を販売機に入れ缶コーヒーを買いながら。
「大変だな、兼務ってのも」
「しょうがないです。その分危険手当もたくさん貰えますから」
けなげな微笑み。それが琴線に触れたのだろうか。缶コーヒーを片手に加持はマヤに近づいて言った。
「つらいことがあるならなんでも言ってくれ。俺にできることがあればいつでも助けになるぞ」
「えっ、別にそんな・・・・」
戸惑うマヤの肩に手をまわす。
微笑みながらもマヤは少しだけ身体を逃がした。だが加持は全く気にしていなかった。
「遠慮することはないさ。戦うことのつらさは俺にもよくわかってるつもりだ・・・」
「か、葛城さんに、いいつけますよ」
「そういういけないことを言うのはこの口かい?」
言いながら加持がマヤの肩を抱き寄せ、顔を寄せる。一瞬身体を震わせるが魅いられたようになったマヤは固まって動けなくなっている。
「なにやってるのよ、あんたたち」
怒声が浴びせられる。二人が見たのは販売機の前で仁王立ちになっている噂の本人。
その顔は憤怒からか彼女の制服と同じ色に染まっている。
「じゃ、じゃあ私・・・・訓練がありますから」
安堵の表情を浮かべて、逃げるようにマヤがその場を離れる。それを見送りながら、ミサトが加持に詰め寄った。
「まったく、うちの若いのにちょっかいかけないでよね」
「君の管轄だったかい?」
「マヤは私の部下でもあるのよ。パイロット口説いて戦闘中に上の空になられても困るから、やめてくれないかしら」
ほとんど理由になっていないミサトの言葉を聞き流しながら、加持は彼女に近づいた。
その肩に手を掛ける。
「じゃあ、葛城ならいいのか?」
「良くないわよ!・・・・ねえ、マルドゥックとチルドレンの秘密、知ってるんでしょう? どうしてあの子が選ばれたの?」
加持の手を指で捻りながらミサトが訊く。その眼は笑っていない。
「なんだ、らしくないな、他人を頼るなんて」
「なりふり構ってらんないのよ。ねえ、どうして?」
「・・・・・・コード707を調べろ」
耳に顔を近づけ、ささやくように加持が言う。一瞬間があき、ミサトの顔が厳しさを増す。
「707?・・・・シンジくんの学校?」
頷く加持をさらに問い詰めようとした時、背後に人の気配がした。
「ミサトさん・・・・・リツコさんが来て欲しいって」
来たばかりなのだろう、まだ制服姿のままのシンジ。
気をつかっているのかおずおずと話しかける彼に、ミサトは少し頬を赤くした。
「わ、わかったわ・・・・じゃ、またね、加持くん」
そう言い残してミサトが走り去っていく。バツが悪そうな顔をするシンジに、微笑みながら加持が声を掛けた。
「ちょっとつきあわないか?」
「こんなところに畑?」
加持に連れられてきたジオフロントの外部。地中にいるはずなのに、何故か空は青く日差しまで感じられる。
そこで見せられたのは小さなスイカ畑だった。
「俺が作ったんだ。ちょっとしたもんだろう」
自慢そうに加持が言う。 いくつかの蔓には大きな実がなっているものもある。確かにそうかもしれない。
「・・・・でも、どうしてこんなところで」
「ただの趣味だよ。何かを育てるのはいいぞ、いろいろなことを教えてくれる」
「・・・・つらいことも、ですか」
少し考えた後、シンジは答えた。その瞳は畑の中のスイカの実を見つめている。
「ああ、そうだな。・・・・・でも、つらいことがあるから、楽しいこともより楽しく感じられるんだ」
「楽しいことだけってわけには・・・いかないんですね」
「まあ、そういうことかな。楽しいことだけ求めるってのは、それは逃げてるってことだからな」
その言葉に、シンジは加持を見上げた。加持の視線は畑の方を見ている。
「物事にはいろんな側面がある。今見えているのが全てじゃない。楽しいこともつらいことも受け入れなけりゃあならない時はあるさ。生きていればね」
まるで自分に言い聞かせるかのように静かな声で言うと、加持は視線をシンジの方に向け、微笑んだ。
「まあ、堅いことは抜きだ。ときどきこいつらの様子を見に来てくれよ。完成品の一つくらいは献上させてもらうぞ」
「それで、もう本人には言ったの?」
リツコの研究室。呼び出しの用件は些細なことだったが、ミサトはそのままそこに居すわっていた。作戦部に溜まっている雑用は、いつものように日向がしているだろう。
暇なわけではない。参号機の受け入れに伴うあらたな戦闘体制の構築、それをミサトは早急に考えなくてはならない。リツコのところにいるのは冬月からの呼び出しを避けているからでもあった。
「明日言うことにするわ。直接学校に出向いてね」
「家族の承認はもう取ってるんだったわね。でも、あの子拒否するかもしれないわよ」
「・・・・どうかしら? 彼、シンジくんに近いんでしょう。友達を見捨てるようなまねはしないんじゃないの?」
冷静なリツコの言葉にミサトも絶句する。トウジのことは少しは知っている。リツコの言うことがおそらく正しいのだろうと思える。
「まあ、なんにせよ彼に拒否権はないんだけどね。シンジくんの時と同じく」
「家族がうちに勤めてるだけになおさら、か。相変わらず卑怯なことしてるわね、私たち」
「しょうがないわよ。・・・・それでシンジくんやレイには言ったの?」
「まだよ・・・・・・だって決定したわけじゃないんでしょ? それからでいいじゃない」
シンジたちのことを言われ。ミサトは口を濁した。ミサト自身が聞いたのも今日なのだ。まだ、話す決心はついていない。
「まあいいけど、早いほうがいいと思うわよ。躊躇してタイミングを外さないようにね」
「・・・・分かってるわよ」
そう言いながら視線は少し泳いでいる。そんな彼女を見てリツコが小さな溜め息をついたことに、ミサトは気づかなかった。
「二人とも、今日も遅いのかな」
リニアレール。他に客はほとんどいない。
寄り添うようにして並んで座席に座り、シンジとレイは家路についていた。
「昨日ほどじゃないそうよ。8時過ぎには帰るって」
「じゃあ食事の準備しなくちゃいけないかな」
レイが頷く。すこし残念そうな彼女の瞳を見ながら、シンジは会話を続けた。
家に帰れば家事が待っている。一緒にいられる時間は残り少ない。
「でも、なんだか最近みんな忙しそうだね。使徒も来てないのに」
「・・・そう?」
「うん、マヤさんはともかく、ミサトさんが続けて残業なんて珍しいから」
「・・・・そうかしら?」
さして興味も無さそうにレイが言う。彼女にしてみればそのためにシンジと過ごせる時間が増えるなら、むしろ好都合なのだろう。シンジもそれについては否定しないが。
「まあ、いいけど。・・・・そういえば、綾波もずっと一人だけ呼び出されてたみたいだけど、いったいなんの実験だったの?」
なにげにシンジが訊く。しかし彼の言葉に、それとわかるほどレイは動揺していた。
紅い眼を瞬かせて黙り込む。その顔は強張っている。
「ど、どうしたの?」
意外な反応に驚いたシンジがあわてて尋ねる。
「なんでもない・・・」
「なんでもないって、ねえ、いったい何をしてるの?」
問いかけるシンジにレイはかぶりを振った。
「・・・・赤木博士の指示に従うだけだから、よく・・・・・知らないの」
「そ、そうなんだ・・・・」
目を伏せながら答えるレイに、それ以上問いただすことを諦めながら、シンジの心の中には釈然としない気持ちだけが残っていた。
翌日。シンジは一人で教室に来ていた。レイは朝からネルフだ。
彼女の話では今日で一段落するということだが、昨日の彼女の態度から、機会があればリツコかマヤに実験内容について質さねばならないと、彼は感じていた。
「おはよう、シンジ」
「なんや、センセ今日は一人なんか?」
「おはよう、ケンスケ、トウジ。まあ、たまには気楽でいいよ」
微笑みながら答える。少し本音が入っているのかもしれない。
「ええんか、そんなことゆうて。嫁さんにチクったるぞ」
「また『綾波ぃ〜』って言い訳するんだろ?」
「な、なんだよそれ」
朝からはしゃいでいる三馬鹿。そこに担任の教師が入ってきた。あわてて席につく。
「・・・・・・連絡事項は以上だ。ああ、鈴原」
「へ、へい」
「昼休みに校長室にくるように」
「は、はあ」
尋常ではない呼び出し。クラスの視線がトウジに集まる。しかし、全く心当たりのない彼には、ただ戸惑うだけのようだった。
ターミナルドグマ。
オレンジ色のチューブの中にレイが入っている。チューブの上からは何本もの太い配管。
ダミーシステム。その根幹部分。
その前にはレイを見つめるゲンドウの姿があった。
なにも身につけていない生まれたままの姿のレイを前に、静かに佇んでいる。
チューブの中のレイが静かに目を開けた。紅い瞳が赤いサングラスのゲンドウと視線を絡ませる。
うっすらとした微笑みをみせたゲンドウに対し、レイもかすかな笑みを返した。
無垢なそれではない、どこか怯えている、そんなふうにも見えた。
レイがまた目をつぶる。なにかに身体を委ねるように。
彼女から視線を逸らすこともなく、長い間、ゲンドウはそこを動こうとはしなかった。
「失礼しま〜す」
間延びしたあいさつとともに、トウジは校長室に入った。
大きな机。豪華な応接セット。
そこには朝礼で見る校長の姿と、一人の女性。
彼女をトウジは知っていた。昔、一度シンジの家で会ったことがあったから。
しかし、学校に彼女がいることにはひどく違和感があった。
「・・・リ、リツコさん?」
困惑するトウジに全く頓着せず、事務的な口調でリツコは説明を始めた。感情を出さない、その方がまだ気が楽なのだろう。
「鈴原トウジくんね」
「は、はい」
「単刀直入に言います。あなたは、ネルフ直属フォースチルドレンに選抜されました」
〜つづく〜
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katu@osaka.104.net
解説:
第2話、十七話パート一応終了です。
基本的に前フリの話だから淡々とした展開になってますが・・・次回以降盛り上がるかと言われれば困りますが。
タイトルも意味不明ですが、まあ雰囲気ということで。
しかしこの引き方は「魔女」の時と同じパターンだな(笑)
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