何がいけなかったのだろう。
誰が悪かったのだろう。
自問しても答えは出ない。
許せないのは自分、結局何も出来なかった自分。
もっとうまく出来たはずだ。
その思いがいつまでも消えない。
病室で見た横たわる少年の身体。失われた左足。
眠り続ける彼自身は、そのことをまだ知らないのだろう。
静かに眠っているその少年から、目をそらすことしかできなかった。
SR −the destiny−
〔第5話 泥は降りしきる〕
Written by かつ丸
「ひどいものね」
書類に目を通しながら、頭に包帯を巻いたリツコが呟いた。
「ほんと、ボロボロだわ」
傍らでミサトが天を仰ぐ。彼女は骨折した左腕を首から吊っている。
実験場を破壊した松代の事故、開放された使徒のエネルギーに巻き込まれながらも、リツコもミサトも怪我だけですんでいた。
やはり悪運が強いのだろう。
九死に一生を得た。だが二人の顔には安堵の色は無い。
「それでシンジくんの様子はどうなの?」
リツコが尋ねる。ミサトが渋い顔をして答える。
「まだ寝てるわ、今はレイがついてるけど。でもすぐに目が覚めるはずよ、只の過酸素症ですもの。憂鬱なのはそれからよね」
「マヤの話だとだいぶ錯乱してたみたいね。まあ無理も無いけど」
「鈴原くんのあれだけの怪我を見せられたら冷静でいられるわけないわ。だからってあんなムチャな手段とらなくても良かったのよ。レイもマヤも初号機を抑えてたんだし」
ここにいないゲンドウの仕打ちに怒りをみせるミサトを、リツコが宥めるように言った。
「・・・本気になったシンジくんをあの子たちで抑えきれやしないでしょ。放っておいたら市街地に突っ込みかねなかったらしいわよ。そうなれば大惨事じゃない」
「そりゃあそうなんだけど・・・・・・ねえ、ダミーシステムのこと、どうして教えてくれなかったの?」
ミサトの問いかけにリツコが目を逸らす。その口からでる答えにはどこか空々しいものがあった。
「・・・・あれは、まだ未完成なのよ。ちゃんと制御できるかどうかもわからなかったもの」
「そんなものを実戦で使ったの? 司令も何考えてるのよ」
「あの状況じゃしかたないわね。それにマヤにはバスターランチャーの指示が出てたみたい。命令があれば初号機ごと撃てって」
ミサトが目を剥く。
「な、何よそれ!?」
「当然シンジくんは脱出させる手筈だったみたいだけど。それくらい切羽詰まってたってことよ」
「・・・・確かに膠着していたのは認めるけど・・・・・プラグの酸素圧を上げたことといい、情ってものがないのかしら」
呟くように自問するミサトに、リツコが一瞬厳しい目をした。
「まあ。司令の気持ちはわからないけどね。・・・・・でもダミーの実働実験はほぼ成功したといえるわ。これで彼がパイロットである必要はなくなる。・・・あなたの望み通りね」
「それで、シンジくんを降ろすの?」
黄色い瞳の少女が問いかける。司令席に座るゲンドウ、その横には冬月もいる。
「・・・・ダミーの目処が立った以上、あいつは必要ない。命令に従えないパイロットなどいらん」
冷たい口調でゲンドウが言い放つ。その顔に表情は無い。それを見て冬月は微かに苦笑したようだが、それを言葉にすることは無かった。
「じゃあ、彼がここにいる理由も無くなるのね。また預けるの?」
「予備として置いておく事はできる。・・・・・あいつが選べばいい」
「レイがいるもの。シンジくんからこの街を離れようとはしない、そう思ってるんでしょう?」
揶揄するようにレヰが言う。横合いから冬月が口を挟んだ。
「しかし零号機が使えんぞ。戦力的にそれでいいのか?」
「当面はレイを初号機に乗せる。ダミーはサブの扱いにすればいい」
「・・・・それでシンジくんが納得するかしら?」
「それはあいつの問題だろう。どのみち今のシンジは戦力にはならんさ」
ここはどこだろう?
深い闇の底にシンジは沈んでいる。
何も見えない。何も聞こえない。
いや、そうではない。何も見たくも聞きたくもないのだ。シンジ自身が。
失われたエヴァのコントロール、砕かれたエントリープラグ。
救助隊がトウジの元にたどりついたのは、初号機が止まってからどれほど後だったろう。
血まみれの彼が引きずり出されるようにプラグから助け出されるまで、シンジはただ泣いているしかなかった。
そして気絶している彼を見た後・・・・その先のことはよく覚えていない。
初号機を抑える弐号機、スピーカー越しに叫ぶマヤの声。
そしてレイ、彼女も叫んでいた。
自分は何をしていたのか?
彼女たちの機体をふりはらう初号機の腕、獣のように吠える自分。
外部電源を切断し駆けだす。いずことも知れず。
そう、逃げ出したかったのだ。あそこから。
電源が続く限り、少しでも遠くへ。
覚えているのはそれだけ、それも断片的な記憶。
目が覚めると病院だった、横にはレイがいた。優しい目をしていた。
そして隣のベッドにはトウジが寝ていた。左足を失って・・・。
今、シンジは独房にいる。命令違反の懲罰ということか。
退院してからもうまる一日が過ぎていた。
ここにいると誰とも話さずにすむ。全てが夢のように思える。それだけが救いだった。
小さなうめき声をあげながら、トウジはその目を開いた。
それを心配そうにヒカリが見ている。
病院のベッド。
「・・・・なんや、なんでイインチョがおんねん」
呑気に呟く、その声を聞いてヒカリの目からは涙が一筋こぼれた。
慌てて拭い、取り繕うように言う。
「・・・・・クラスの代表だから、ホントにそれだけなんだから」
「・・・ああ・・・・わかっとるわ」
彼女から目を逸らすように、トウジは横を向いた。自分の状態は分かるのだろうか、諦観したような表情。
その顔を見てヒカリはまた泣きそうになった。
「・・・・そこにシンジが寝てたような気がしたんやけど・・・・夢やったんやな・・・」
「・・・碇くんは昨日退院したって。さっき綾波さんに会ったわ・・・・・ごめんなさいって、そう言ってた」
ヒカリの言葉にトウジが遠い目をする。
「そうか・・・・・・シンジや綾波に迷惑かけたみたいやな」
「・・・・」
言葉につまりヒカリは何も言えなくなる。
ここに来る途中通路であったレイ、普段感情を見せない彼女の謝罪は心からのものだったろう。
彼女に見えた翳りは、トウジのことを思ってか、シンジのためか。
戦闘の後入院したというシンジの心も、きっと傷ついているに違いない。トウジがこうなったことに。
「・・・・・なあ、イインチョ」
横を向きシンジのベッドを見たままトウジが呟くように言った。作り笑いでヒカリが答える。
「・・・なに?」
「ワシは元気やって・・・・・妹にそう伝えてやってくれへんか」
「・・・・うん、わかった」
涙を堪えながら、ヒカリは優しく頷いた。
第2ケイジ。
整備が終わり人影の無いそこに、ネルフの制服を着たマヤが立っていた。
金色に光る弐号機、その胸元からはカプセルが出されている。彼女はその覗き窓に向かい、先程からずっとその中を見ていた。
目を潤ませながら。
カプセルの中には銀色の髪の少年。「ファティマ」と呼ばれる彼は、今日も何も言う事も無く目を閉じたまま眠り続けている。微笑んだまま。
「・・・・あなたはいつも変わらないのね」
呟くその声はか細い。
「ねえ・・・私、また、何もできなかったの。・・・・鈴原くんを助けることも、レイちゃんを守ることも、シンジくんを止めることも・・・ただ、ただ立ってただけなの」
嗚咽を洩らす。いく筋もの涙が溢れる。
「どうして・・・私なんかがパイロットしてるんだろ? 何の役にも立たないのに。・・・・子供たちを傷つけるだけなのに、私なんかがいても」
張りつくように覗き窓の中の少年を見る。何も答えてくれない彼を。
「シンジくんをエヴァから降ろすんだって、ダミーシステムが完成したから・・・・ねえ、私怖いの・・・・あの子抜きで戦えるのかな・・・・ずっと、そうずっと守ってもらってたのは私の方なのに・・・」
これからは自分がメインで戦う。弐号機の持つ戦闘能力を考えれば当然なのかもしれない。
「ねえ、お願い、目を覚まして。私じゃ駄目なの・・・・私じゃ・・・」
そのままカプセルにすがりつき、声をあげずにマヤは泣き始めた。それを知るものは他に誰もいなかった。カプセルの中で微笑みながら眠る少年、彼以外は、誰も。
「もう、僕はエヴァに乗らなくてもいいんだって・・・・」
ミサトの家のリビングルーム。数日の留守の間に案の定ゴミが散乱していた部屋を片づけ終え、シンジとレイはテーブルについていた。
もう夕食の準備にかからければならないが、シンジにはその気力がわかない。
部屋の掃除もいつもの彼らしくなくおざなりなものだ。
「そう・・・・・・司令がそう言ったの」
濁った目をしたシンジを見ながら、レイもまた静かに答えた。感情はほとんど感じられない、ゲンドウのことが絡むと彼女はそうなるような気がシンジにはした。
「・・・・あまり驚かないんだね」
皮肉な声を出す。ほとんど無意識にそうなっていた。
レイが黙り込む。
「もう・・・・ここにはいられないのかもしれない」
「どうして?」
「だって・・・・僕はエヴァに乗るためにここに呼ばれたんだもの。パイロットじゃない僕に、ここにいてもいい理由なんてきっとないんだ」
「そんなこと・・・・そんなことない」
俯きながら話すシンジに、初めてレイが動揺を見せた。テーブル越しにシンジの手を握る。顔をあげたシンジに、さらにレイが言葉をつなげた。
「碇君はここにいて・・・・・どこにもいかないで・・・・お願いだから」
紅い瞳が潤んでいる。その表情と手のぬくもりにシンジの心も少しだけやわらいだ。
「うん・・・・・そうだね・・・ありがとう」
微かに微笑む。それに答えるようにレイも笑顔を見せた。彼女にやつあたりをしても仕方がない、そう思いシンジが話題を探す。
「・・・・ねえ、そういえばあの時初号機はどうして動いたのかな?」
心の中に引っかかっていたこと。別にレイに答を求めるわけではないが。
だが、彼女の様子は明らかに変わった。
「・・・・・綾波?」
顔色を変えおずおずと手を引いた彼女にシンジが問いかける。今度はレイが俯いている。何も言わないその表情はシンジに真実を教えた。
「・・・ねえ、もしかしたら知ってるの? あれが何なのか」
その問いに一瞬震え、そしてゆっくりとレイは頷いた。顔を上げようとはしない。
「ねえ、教えてよ。あれはいったいなんなのさ」
少しだけ声を荒らげてシンジが促す。それに押されるようにぽつりぽつりとレイが話を始める。
「・・・・あれは、ダミーシステム。チルドレン無しでエヴァを直接操作する・・・・そう言っていたわ、赤木博士は」
「リツコさんから聞いたの? 直接操作って・・・じゃあトウジをあんなにしたのは父さんたちなの?」
怒りを含んだシンジの声に少し怯えた表情をしながら、レイはその首を小さく振った。
「違うわ・・・・・あれは私のせい」
ようやく顔を上げ、レイがシンジを見る。くちびるを噛んでいる。
「綾波の?・・・・・どうして?」
「ダミーは私のデータを元に作られたものなの。だからあの行動は・・・・私の心が生んだものだわ」
「なんだよそれ・・・・・どういう意味かわかんないよ」
混乱した顔でシンジが呟く。額を抑え思考を整理しようとする。レイは言葉を切って彼を見つめていた。
「・・・・あの動きはまるで獣みたいだったから・・・あれが綾波の心だなんて僕は思わないけど・・」
そう言って少し青い顔をしてシンジがレイを見つめ返す。
「・・・ねえ、じゃあ綾波は知ってたんだね。リツコさんや父さんがあれを作ってることを。・・・どうして、どうして教えてくれなかったんだよ。そしたら今度のことだって・・・警戒できたかもしれないのに」
「・・・・命令だから」
「そんなの・・・そんなの僕らに関係ないじゃないか!!」
消え入るような声で言うレイをシンジが厳しい口調で詰った。またレイが下を向く。返す言葉がないのだろう。
そのまま何も言わなくなった彼女を睨むように見つめ続けた後、自分でも聞こえないほど小さな溜め息を吐き、そして落ち着いた声でシンジは言った。
「ねえ、綾波・・・・・僕が、僕が先生の所に、もといたところに帰るって言ったら綾波はどうする?」
再びレイが顔をあげる。
「・・・・どうして、そういうこと・・・言うの?」
「いいから答えてよ・・・・・・ここを離れて、僕と一緒に来てくれる?」
その質問が現実的でないことはシンジにも分かっていた。中学生でしかない彼らがネルフという後ろ楯も無しに一緒に暮らせるはずもない。
だが、彼女に求めたのはそんな常識的な答ではない。嘘でも頷いて欲しかった。パイロットの資格を奪われ、不安な心を抱えた自分のために。
「・・・・・・・・・・」
しかし、長い沈黙のあと、レイはゆっくりと首を左右に振った。涙を流しながら。
シンジは微かに微笑んだ。彼には分かっていたのだ。レイがそう答えると。
「そう、そうだよね・・・・」
むしろサバサバしたような顔になる。
「・・・・・ごめんなさい・・・・私は・・・・」
「いいんだ・・・・・ねえ、綾波、それってここには父さんがいるからなの? 綾波を作った父さんからは離れられないの?」
ことさらに軽い口調でシンジが尋ねた。
レイの顔が強張る。今まで決して触れられなかった話題。だがシンジのその言葉はまさに真実をついていた。
再び沈黙が訪れ、そしてようやくシンジは我に返った。
「・・・・ごめん。・・・・・・・疲れたから、今日は休むよ。・・・・悪いけど店屋物でもってミサトさんたちには伝えておいて・・・・」
固まってしまったレイを後に、シンジは席を立った。
取り返しのつかないことを言ったかもしれない、その後悔に胸を疼かせながら、しかしゲンドウへの嫉妬が渦巻く自分自身の心をどうすることも出来ずに。
一晩があけ、ようやく起き出してきたシンジをミサトが出迎えた。
彼女は独房のシンジの所に何度か顔をだしてくれた。骨折したのか包帯で吊った腕は当然まだ直ってはいない。
うながされテーブルにつく。視線を移すと流しには既に洗い物が溜まっていた。
昨日の今日でシンジが少し嫌になる。
「それでどうするの? シンジくん」
そんなシンジに頓着せず、ミサトが単刀直入に訊いた。あくまで確認のためだ。別にシンジを追い出すつもりなど無い。
「・・・どうするって、どうしろっていうんですか?」
冷たい声でシンジが答える。ダミーシステムのことをおそらくミサトも知っていたろう。みんなして自分をだましていたのだ。
「そんなしゃちほこばらないでよ。予備パイロットは今までみたいに半強制的なものじゃなくてあなたの意思で決めるってことだから・・・・形式的なものよ」
シンジの様子に不穏なものを感じ、少し引きながらミサトが説明した。
「・・・・・少し、考えさせてください」
「シンジくん?」
意外な言葉にミサトが驚く。確かに昨日レイの様子はおかしかったが、シンジにとって選択の余地など無いはずだった。
「・・・・・・トウジがああなったのは僕のせいです。クラスのみんなに顔向け出来ないし・・・・もといたところに戻ったほうがいいかもしれないですね」
寂しげな笑顔。それは冗談を言っている顔ではなかった。
「本気なの、シンジくん?」
「・・・・・まだ、わかりません。だから時間を下さい」
どこか悟ったような表情。既に結論をだしているのではないか、そう思える。
レイをどうするつもりか、その問いかけをすることはミサトにもできなかった。
「僕が守った街・・・・か」
丘の上の公園。立ち並ぶ兵装ビルを眺めながらシンジは呟いた。
ここには自分の居場所はもうないのかもしれない、そう思いながら。
エヴァに乗るためにここにいた。
この街の人々を、そしてレイを守るために。
だがエヴァに乗れない以上、自分にはここにいる理由は無い。戦い続けなければならないレイを見るのは、シンジにとってむしろつらいことだ。
そしてここにいればトウジともまた会わねばならないだろう。
いったい、その時どんな顔をしろというのか。
耐えられるだけの自信も勇気はシンジには無かった。
けれど離れられるわけがない。レイから。やっと得ることが出来たシンジの半身から。
たとえ彼女が人でなくても。ゲンドウの知られざる目的を果たすために生きている存在だとしても。
もう迷わないと誓ったはずだ。レイの涙を見たあの日に。
どうすればいいかわからない。ただの中学生となってしまった自分。無力な自分。
ゲンドウに対抗しうる力がなければ本当の意味でレイを手に入れることなどできはしないのだ。
考えながら歩くうちに、いつしかシンジは丘を下り街に出ていた。
人通りの多い辺りを見回す。普通の街だ。
その時、突然警報が鳴った。
信号や標識が一斉に避難経路の表示に変わる。
使徒が来たのだ。
緊急呼び出し? そう思いポケットをまさぐったシンジは、自分が携帯電話を持ってきていないことに気づいた。
トウジのことについて問いただすケンスケからの電話に嫌気がさし、部屋に置いてきたのだ。
一瞬考え、シンジは避難シェルターを探した。
どうせ自分はもうパイロットではないのだ、連絡もとっては来ないだろう。
別に戦いたいわけではない。零号機は改修が必要だ、レイが出ることは無いはずだ。
マヤの弐号機とダミーシステムが動かす初号機があれば充分だというなら、それでいいではないか。
その2機で使徒が倒せるなら、レイもエヴァから降りることができるのではないか。
それはむしろシンジの望むところだ。
そう、別にエヴァが人生の全てではない。レイのことも中学生同士で急ぐ必要などないのだ。
言い訳じみた思考。
人の流れに身を任せ、シンジはシェルターに向かった。
周りの人は馴れているのだろう。得体の知れない化け物がこちらを目指しているというのに、泣き叫ぶものも無く、まったく混乱はしていない。
そのまま地下に入っていく。ジオフロントの空洞へ。
その中にシェルターはあった。当然市街にいくつか設置されたうちのひとつだろうが。
初めての経験。自分が戦うよりも緊張しているかもしれない。
何の情報も入って来ない、ただ避難が必要とだけしか。
みんな知らないから不安も少ないのだろう。そう思いながらシンジの身体は震えていた。
使徒の恐怖を彼ほど知るものもいないだろう。
床に丸まるように座り、自分で自分の肩を抱く。
今日はミサトもリツコもいる、だから大丈夫だと言い聞かせる。
彼女たちならなんとかしてくれるだろう。レイのこともきっと守ってくれる。
その思いに落ち着きを取り戻し、他の皆に混じってシンジは待ち続けた。戦闘が終わりここから出られる時を。
これからネルフに最大の危機が訪れることなど、想像すらしないで。
〜つづく〜
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katu@osaka.104.net
解説:
第5話終了です。
シェルターはどこにあってどうやっていくのか。果たして設定されているのでしょうか。
原作では箱根湯本の駅から避難したはずなんだけど、ネルフ本部とはかなり離れてる気もするし。
どっかでその辺の考証はされてないのかな。別にたいして気にしてないけど。
あら捜ししだしたらきりがないですもんね、
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