21世紀のランドナー
と大袈裟にかまえてみる。


 平成10年代後半を彩るランドナー&スポルティフをどうしよう、と考えて改造ベースになる自転車を探す。アルミフレームはどうしても硬いイメージが強くっていけない、だからと言ってチタンだとシクロクロスのフレームしか入手できない、シクロクロスは競技なので早く走りたくなる様なフレームの設計だから今回はパス。
 既製品のフレームとしては他にクロームモリブデン鋼管の物があるけどクロモリならフルオーダーしたいのでこれもパス。
 色々考えTREK社のアルミ前三角にカーボンシートステーのクロスバイクが面白そう、アルミとカーボンの好いとこどりか?。
 ベースが決まった、発注をした、改造点を思いつくまま書くと、
ハンドルのドロップ化、STI化だろう、バーコンでもOKだけど。
ブレーキのカンティ化、OKですね。おっと後ろの釣り金具をどうするか。
泥除け装着は当然として、今の時代プラスチック泥除けだろうなあ。
バッグはどうするか、サドルバッグのみかフロントも使うか、STIのシフトワイヤーの絡みが難しいなあ。バッグのキャリアをどうするか、パイプ製の市販品を工作するのか? いっそのことトレック純正のリアキャリアに専用バッグにするか。
ライトだ! ハンドルバーに縛るライトじゃつまらないなあ、なにかこうサイバーでクールなライトシステムを考えねば?ツインライト化も考慮と。
 自転車が届いた!取合えずそのまま組み立て少し走る、柔らかい乗り心地、タイル舗装の道を走って手に伝わる感触を・・・滑らかなのに驚く。 
泥除けを着ける、後ろは二分割にしてシートステーを逃げる、泥除けステーの長さ調節が難しいタイプなので強引に取り繕う。

 後はドロップ化だ。しかし後ろは釣り金具を付ける隙間が無いぞ。
製造会社 TREK
形式名称 7.7FX
分類名称 クロスバイク
秘匿分類 フィットネス
ストレートハンドル
ロードレーサー用トリプルギヤ 52*39*30
10段×3段の30速  12-27
700×32C 三角断面タイヤ
SPDペダル
水圧プレスアルミフレーム
CFRP シートステー/フロントフォーク・バズキル装備
 靴を決める、SPDが標準装備なのでそれに従う、色は青、冬なので少し大きめを選ぶ、厚い靴下を履くからね。

 シートピラーをカロイ黒ロングに、サドルを皮製のブルックスB17深緑に変更。ハンドル高さに合わせて前上がりにセット、お尻滑らないので快適。
 深大寺→多摩川サイクリングロード→国分寺崖線湧水→府中→多摩川と試走。
 深大寺手前住宅地の急坂を30/27で登る、ギヤ比的に問題無し。車体が捩れる感じは無かった。
 多摩川を走る、踏み出しと加速で足にくる、巡航は軽く快適、速度低下少ないと感じる。タイヤとハブの抵抗が少ないと認める。
 大胆な加速をすると52/12まで踏めるが回転は低め、腰がサドルから浮く。速度感が低いかも知れないが、速度計未装着のため後日確認しようと思う。
 52/15で巡航容易、風向き変わっても一段刻みなので最適なギヤで走れる、しかしポジションがアップライトで風の抵抗は大きい、ドロップ化でどう変わるか。
 振動少ない、前輪からの衝撃は非常に少ない、タイル舗装・ブロック舗装での目地の振動は極小、一見空気圧が低いかと錯覚するほど。それでいて旋回性に問題無し。車歩道の段差も衝撃少ないが大きな段差では従来どおりの衝撃。バズキルの効果絶大と認む。ホーク本体も良く仕事をしている。
 直進安定性良好にして神経質な動き無し、体重移動で曲がれる。大味と云うより安定志向。手放しをすると20秒後位からハンドルがぶれる、振幅が次第に大きくなっていく。

 砂利道、荒れた舗装路を走るも振動少ない、サドルが革のB17と云えども新品卸したてにも関らず尻が痛くならない、振動も気にならない、カーボンシートステーの効果絶大と認める。

 走った感じ、一丁競争しようという気にならないのが良い、が馬力かけると十分速い、呑気に走る気にさせてくれるのが大変心地善い。
 泥除けの分割構造は振動に良く耐えた。
 4日5日と走ってみた、4日はフラットバーで、5日はドロップバーで。
 フラットバーはなんにせよ幅が広すぎる、走っていて邪魔なのだ、すれ違いで邪魔なのだ。
 ドロップバーは38cmと云うほんの少し狭目だがバッグ未装着も手伝って楽チン、少し遠目のセッティングだけれども従来ランドナがやや短目のステムだからこれでOK。そう言えば寒かったのに腰が痛まなかった。
 ドロップ化でも操縦性は変わらず、呑気に走れたし戦闘的な気持ちに成らないのが良い善い。
 振動吸収もよいままだ。5日はペダルをGPXのトークリップ用で走った、サドル位置上がる、足を内外に傾けてもペダルが支えてくれるので快適、靴も歩くのによい。当分GPXで行こう。

 この7.7FXというモデル、「業物」と呼ぶより「懐が深い」と呼びたい。

 違法駐車車両を避けて道路左1mに戻る時、大胆な動作をしても、微妙な操作をしても慌てることがないし、違和感も無い。けっして俊敏ではないが鈍くは無い。振動吸収に優れているが手のひらに路面の情報がちゃんと来るし、お尻が局所的にも広範囲にも痛くならないのに力のロスを感じ無いのだ。

11日土曜日 象鼻変更、ブレーキアウターを長くした。ブレーキを調整し効き味良くなる。微調整用カップが無くなったため調整は大変。

12日日曜日
 強風下走る、横風を受けた際のあおられ具合が従来車と異なる。車輪のスポーク本数が少ないためか下の抵抗少なく、上半身と荷台のバッグが風にあおられ進路が乱される感じ。ハンドルバッグが無いのも大きく影響しているかも知れない。
 速度計装着、思ったとおり巡航時の速度やや速い、52/15-14で28キロ位から上で走っている、タイヤの転がり抵抗が少ないためと認む。だから加速時に重く感じるのだ。気温低く体温まらず足回らない。サドル10mm下げる乗り心地良好。
製造会社 TREK
形式名称 7.7FX改
分類名称 ランドナー
ドロップハンドル
トークリップ&ストラップ式ペダル
STI レバー 10速&トリプル
カンティレバーブレーキ
トレック純正リアキャリア&クリップonバッグ
25日土曜日
 タイヤをミシュラン社の35Cに換装、標準装備の32Cより細く低い、30C程度???? 乗り心地は正にミシュラン、思わず笑ってしまうほどミシュランしているって当たり前だなァ。
 踏み出し・加速が予想通りの負荷に成った、巡航時の抵抗は良い勝負か?シグナルグランプリ的に急加速をしてみると40キロ超まで小気味良い加速をする、加速感はぐんと良くなった。やっぱり100グラムの差は大きいと。 乗り心地は少し堅いかも、もちろん標準装備タイヤに比べればだけど。
泥除けの取り付け 編につづく


トップページへ