9月9日       9月10日    


牧場見学するときの注意
これから見学を考えている人は、必ず読んで下さい!!

  1. 牧場へは直接問い合わせできません!
    牧場は観光牧場ばかりではありません。仕事場であり生活の場でもある
    牧場は、見学できないところもたくさんあります。見学の可否、見学時期や
    時間など案内所へ必ず電話、もしくは直接行って確認してからいくこと。

  2. 馬のそばでフラッシュをたかない!
    当然のごとく厩舎や放牧地は無断立ち入り禁止。信じられない話だけど、
    走る姿を写真に収めたいと馬のそばでフラッシュをたいたり、爆竹を鳴らした不届き者が
    過去に実際にいました。

  3. 馬に触ったり、餌を与えない!
    馬は些細なことでパニックを起こし、とても危険な動物です。噛み付いたり、けられたりします。
    触るのはもちろん、記念にたてがみやしっぽの毛を切るなんてもってのほか。
    また、食べ物も(そばの草も)衛生上の理由から絶対与えられません。

のんびりと牧場で過ごす馬たちを実際に見てると強く思うことなのですが、
やっと調教から開放されて、悠々と過ごしている馬たちを見るのに、同じ競馬ファンに
マナーが守れない人が本当にいるのかなあ、と思いました。
牧場の方々にしても、無償で自分の庭にいろんな人を入れているんです。
忙しい仕事の合間をぬって、開放してくれています。
もしマナーを守れる自信がない人は、見学に行かないで下さい。
一部の人の為に、年々見学できる牧場は少なくなっています。

(BY ねこ )

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9月9日

ついにこの日がやってまいりました!
北海道に行くことが決まってから、もうこれだけのためにここまで来たようなもん。

ナリタブライアンのお墓参りをする!

去年のちょうどこの頃、TVをつけっぱなしにして別のことをしていた私。
「ここで競馬ファンの方には悲しいお知らせです。
史上5頭目の三冠馬、ナリタブライアンがなくなりました」
家中に響き渡る声で「え!?」と叫んでから先は、何も覚えてない…。
ブライアンが3冠を取った年から競馬を見始めた私にとって、
このショックはもう、ダビスタで2、3億出して買った高額繁殖牝馬が、
あっという間に死んでしまったときの気分とよく似ている…あ、ちょっと違うか。
(わからない方は流してください)
まだ8歳…1世代しか子供を残していない…。
このときから、「いつかお墓参りに行こう」と心に決めました。
結婚したばかりの旦那様が、「新婚旅行は北海道に行く」といって、
意外に早く機会が訪れ、もうブライアンは牧場にいるわけじゃないっていうのに、
もうわくわくして、遠足の前日の子供になってました。

2日前にどしゃ降りの函館空港につき、2日かけて日高へ。
いや、
暑い暑い。もう一流の競走馬だって厩舎に帰ってるっていうのに、
延々と、感度の「めちゃくちゃ」悪いカーナビを頼りに、ちょっと疲れ気味。

案内所で「あ〜あ」と一息つくと(だって函館からゆうに300キロはあったぞ)、
見学希望の馬を出して、返ってきた、その馬がいる場所と、見学ができる時間が
書いてある紙を頼りに、頭をひねりまくっていかにたくさんの馬に会えるかスケジュールを考え、
とりあえず優駿スタリオンステーション(以下SS)に向かった。

見学時間開始10分前くらいから放牧してくれたらしく、ああ、気持ちがはやるー。
そこにオグリとトップガンがいるのよー。冷静に考えたら何とも妙な取り合わせだが、
トップガンの顔の白い点を見た瞬間、卒倒しそうになった。って言うか、
まさかオグリとトップガンを一緒に見ることができる機会があるなんて思わなかったし。
2頭とも、ちょっと遠くでしか見れなかったけど。

次に行ったCBスタッドはすごい。ブライアンズタイムがいて、マーベラスクラウンがいて、
ナリタタイシンがいて、エトセトラ、エトセトラ…。
で、馬房に入った状態で見せてくれたから近い近い。馬房のまわりを何周したかわからない。

CBスタッドは、国道235号線を静内方面に抜ける途中の新冠町から道央方面に伸びる、
たくさんの牧場が点在する道、その名もサラブレッド銀座にあるんだけど、
サラブレッド銀座入口にでっかくCBスタッドの案内板があって、いろんな種牡馬と一緒に
ひときわ大きく「ナリタブライアン」の文字が。ああ、もう死んじゃって1年になるっていうのに、
と思ったのもつかの間。ブライアン専用の放牧地、馬房も、きちんと残されていたんです。
馬房の中には祭壇が掲げられ、たぶん等身大のブライアンのパネルと、まだ新鮮そうな果物…。
たくさんのりんごと、角砂糖が好きだったみたいでたくさんおいてありました。
そしてたくさんの馬が眠る墓地の一番奥に、ひときわ華やかにブライアンの墓標が…。
たくさんの花。そしてたくさんのりんごと角砂糖…。
涙が止まらなかった。こんなにみんなに愛されてたんだ。
(ごめんなさい、放牧地の写真は取ったけど、馬房は悲しすぎて撮れなかった)
CBスタッドの皆さん、ファンの為に本当にありがとうございます。心から感謝します

ただ、他の牧場と比べると、CBスタッドは見学規則がちょっと厳しかった。通常は、
見学できる時間が1〜2時間くらいあって、その時間内は出入り自由なんだけど、
CBスタッドは、時間までに来れた人のみ、案内してくれるというもの。遅れた人は見学ができない。
まあ、駐車場から馬房までちょっとあるので、出入り自由にできないんでしょうね。
グッズ販売は、優駿SS同様、とても充実してました。

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9月10日

昨日今日と、まあよく晴れる、晴れる。牧場見学をするものにとっては天気が悪いと
見学が中止になることが多いのでありがたい限りなのだが、暑いのがどうも…。
その点、雨の北海道は東京のようにむしむししないし、とっても涼しくて
気持ちがいいのでよかったのかもしれない。今年のように暑くならなければ、
9月の北海道は「超」お勧めです。

今日は静内SSにいく予定が立っていたのだが、なんせ今いる門別と静内は
地図上ではほぼ隣なのに、100キロ以上離れている。
車を運転する旦那は「北海道は道が曲がらなくて信号も車も少なくて広くて走りやすい」
とご機嫌なのだが、静内まで行ってたらすぐ門別にとんぼ返りしないと、
夕方までに札幌につかないのだ。まあ、私もサクラローレルに会えないと、
生で見て感激した!という馬に再び会うという経験ができないまま帰る事になるわけだし、
何より旦那が好きなサクラユタカオーに会わずに帰るというなんとも自分勝手な
女房になってしまう。

10時半着。ウイニングチケットをはじめ、よだれが出そうなおいしい馬が
たくさんいるのにもかかわらず、
見学時間30分
二十間道路にある案内所で、車を止める場所などを教えてもらって静内SSに飛び込む。
ああ、何とかもう1時間できればいいのになあと思いながら、すぐにユタカーを発見。
隣にローレルを発見。旦那はユタカオーばかり。私はローレルばかり見ていて20分経過。
あわててウイニングチケットとサクラチトセオーを探し当て、
やっぱり最後はローレルとユタカオーに戻って静内をあとにしました。

ここは牧場に放牧しているところを見せてくれるんだけど、馬の水飲み場が
なんと
全部通路沿いにあって、牧場の方がずっとこちらを見てはいるんだけど、
触れそうな気すらしてくる。良心的でいいといってしまっていいもんなのかどうか…
やはりユタカオーの受胎率の悪さを心配している人は多くて、今年G1馬を2頭も出したというのに、
本当に世の中、上手くいかないものだなあと思う。このとき初めて今年のユタカオーの仔は、
1頭も受胎しなかったと聞いた。

久しぶりに会ったローレルはというと、率直にいうと、「…なんかふけたな、お前」という感じ。
ここにいるのは中山の坂をものすごい脚で駆け上がり、フランスの凱旋門賞にまで
出ようとしていた「サクラローレル」ではなく、「」という感じだった。
人になど目もくれず、ただもくもくと草を食べる食べる。隣にいた人が「よく食うねえ」といったくらい。
春の天皇賞でブライアンを破り、邪魔だとすら思っていたローレルを秋の天皇賞で見て、
その美しい馬体に人目ぼれしてから早2年半。
もう自分は走らなくていいんだというのをわかっているんでしょうね。文字通り「もくもくと」
余生を楽しんでいる感じで、この時本当に、「マナーを守れない人は許せない」と思いました。
本当に馬が好きなら、そっと見守ってあげて欲しいです。

メジロブライトとメジロドーベルのお父さんであるメジロライアンが静内SSと同じ
二十間道路沿いにいるというのに、午後しか見学できないということで断念。ああ無念…。
なるべくたくさんの馬に会いたいと思うなら、根性出してまわらないとだめです。

それから門別に戻って、日高ケンタッキーファームの馬を、もうなでまくりました。
(詳しくは「お勧め」に…)馬ってかわいい!本当にかわいい!
だって人の気持ち、本当にわかるんだよ!こわごわ触ると嫌がるくせに、
お前はかわいいねーってなでなですると、すりすりよってくるの!
おかげで私は馬に触ったのはこれが生まれて初めてなのに、
かなり馬慣れしているみたいに見られて目立ってました(イエイ!)。

2日間、本当に馬三昧になってしまいましたが、なかなか日高方面に足を伸ばすのって
難しいし、とても楽しかったです。


はあ、2日分全部読んでくれた人、本当にいるんだろうか…。
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