式の計算の応用1・解答
プリントゆうえんち    1の解答    2の解答

(例題)72にできるだけ小さい自然数をかけて、ある整数の2乗にしたい。どんな数をかければよいか。
(答え)をかける
(確認)72×2=144=122  ←72に、2をかけたら、122になった
(発見したとは、いったい何か)
    144と72を、それぞれ素因数分解してみよう。
    144=24×32=2×2×2×2×3×3
     72=23×32=2×2×2   ×3×3  ←144に比べて、×2が1個足りない
             =2×2×2   ×3×3  ←同じ数でペアになるものに印をつけ、残ったものに注目!
                  ×2×2       ←残ったもののペアになる数、それが答えだ。
                      └─ このが、「72にはなくて144(122)にはある素因数」だ
(まとめ)72を素因数分解→同じ数でペアを見つけ→残ったもののペア相手を調べる

(問1)108にできるだけ小さい自然数をかけて、ある整数の2乗にしたい。どんな数をかければよいか。
(答え)をかける
(確認)108×3=324=182  ←108に、3をかけたら、182になった
(素因数分解とペア探し)108=22×33=2×2×3×3×3
                        =2×2×3×3×3
                             ×3     ←×3のペア相手は
                         2×2×3××3×3=22×32×32=(2×3×3)2=182=324
                            ペアを作った

(問2)84にできるだけ小さい自然数をかけて、ある整数の2乗にしたい。どんな数をかければよいか。
(答え)21をかける
(確認)84×21=1764=422  ←84に、21をかけたら、422になった
(素因数分解とペア探し)84=22×3×7=2×2×3×7
                         =2×2×3×7  ←ペアが組めるのは2×2だけ
                              ×3×7  ←×3×7のペア相手は3×7
                         2×2×3××7×=22×32×72=(2×3×7)2=422=1764
                            ペアを作った ペアを作った

(問3)540にできるだけ小さい自然数をかけて、ある整数の2乗にしたい。どんな数をかければよいか。
(答え)15をかける
(確認)540×15=8100=902  ←540に、15をかけたら、902になった
(素因数分解とペア探し)540=22×32×3×5=2×2×3×3×3×5
                              =2×2 ×3×3×3×5
                                        ×3×5  ←×3×5のペア相手は3×5
               2×2×3×3×3××5×=22×32×32×52=(2×3×3×5)2=902=8100
                        ペアを作った ペアを作った

(問4)540をできるだけ小さい自然数で割って、ある整数の2乗にしたい。どんな数で割ればよいか。
(答え)15で割る
(確認)540÷15=36=62  ←540を、15で割ったら、62になった
(素因数分解とペア探し)540=22×32×3×5=2×2×3×3×3×5
                             =2×2 ×3×3×3×5  ←ペアのない3×5で割れば
                               2×2 ×3×3       ←ペアだけが残る
            割る場合も、素因数分解→ペアを探す→残ったものが答えだ

ペアになるとは、2乗になるということ。だから、
72=23×32=22×32×2 のように、2乗グループを書けるだけ書いてから、2乗ではないものを探せばいい。