はぐれ出羽紀行 月山編 その3

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ホントは滑り落ちそうでした ←写真は下山を始めてすぐに、山頂近くの雪渓で撮影。雪渓はサスガ夏場だけあってゆるゆるに融け気味であって、雪の上を通らなければ行けない個所もあって、安全性としてはロープが一本だけしか張っていないので、はっきり言ってこけて滑ってしまったらそのまま奈落の底へという事もありうる感じだった。なので←写真ではなるべく安全そうなところを選んで撮ってもらう。
 下っているとのぼりで追い抜いていったばあちゃんやおっちゃんやあんちゃんに(おねえちゃんはやっぱりいないのだ)「もう下りてきたんかい?」とか「若いからねえ」とか色々声をかけられる。そのやり取りにすごく気持ちが温まるような励まされるような気がしたのだが、やっぱし←の格好は山登りにはそぐわない格好なのかと不安になり、「ほら、バスん中で寝てた子だよ」とかを小耳に挟んだ日には、バス中でガーガーいびきでもかいていたのかしらんとちょっと後ろめたくもなったりした。でも会う人会う人とそういうやり取りが合ったことは非常に嬉しく思った。

どこまでもー限りなくー




ここで帰りたかった
 →の写真、なんだかどこまで続いてるんだろうねえ、ってつくづく思ったりさせられた。「僕の前に道は無い、僕の後ろに道は続く」だったかな、そんな詩があったと思うけど、そんなこと無い別の哲学を感じさせられる気がした。この時点では実際まだまだ先は長いんだけど、でものぼりで大体は分かっていたので少しは気楽に下っていけた。
 ←の写真、登りで最後の難所の岩場の前にあったモノ。かなり急な登りで疲れた足を持ち上げるのはカナリきつかったんだけども、むしろ下りのほうがキツイというより怖い感じだった。一歩一歩次の踏み出し先を確認しながら降りていく感じだった。
 そうこうしている内に九合目、やっと中間地点。山頂の時点で水がなくなっていたので、吸収がよさそうなポカリのペットボトルを購入。なんと¥500もした。背に腹は変えられず、一気に飲み干す。ここでも休まず、水分補給でリフレッシュした勢いで下山のペースを上げてドンドン下っていった。

花はいいね花は

 →の写真は八合目近くの湿地に咲く花と池。ここまでくればゴールはあと少し。こうして山に咲く花を見たりするのは凄く楽しかったんだけども、全然その種類とかを知らないっていうのが残念。
 Tシャツを絞るほど汗をかいたりするほど、日頃運動不足な自分にとってキツメの山登りだったけど、山登りの運動は体を、風景や植物そして多くの人たちとのふれあいは心を、素晴らしくリフレッシュさせてくれた。
 午前11:50、こうして往復4時間足らずの山登りが終わった。「登山」は無理だけど「山登り」の楽しさの一端を知ることが出来た月山行だったと思う。

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