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連載リレー小説「ヒロとスズ」あらすじ

主人公、ニ上宏綺(にかみひろき)。
真神学園に通う高校2年生。
通称、「ヒロ」。約一名のみ、「ひーちゃん」と呼ぶ。

2年になった時、憧れの「葵せんせ」が担任する2−Cに入れて、有頂天。
人が変わったように、授業では積極的に質問を飛ばし(会話が目的)、
テスト前の補習にも全参加(成績は悪くないのに!)。

さらにごはんまで奢ってもらい、
成績優秀なら、また奢って貰える約束(当人主観では「デート(笑)」)も取りつけ、
前日は徹夜で猛勉強……が、ソレが祟って当日は居眠り。
「デート」(当人主観)は流れるも、成績不振者相手の補習があるため、
これはこれでまた葵せんせといっしょにいられるとポジティブ(?)に喜ぶ。

だが、そんな彼の態度を快く思わない者も。

ヒロイン、円矢鈴音(まるやすずね)。
通称、「スズ」。
主人公とは、物心つく前からの腐れ縁的な幼なじみ。

一緒にいるのが当たり前で、特に恋心などはなかったが、
共に真神学園に入学するや、彼があきれるほどに美里葵・古典教諭に入れ揚げるので、
ちょっとカチンとくる。

さらに、2年になるや、
ふたりしてその「葵せんせ」の担任クラスになったものだから、もう大変。
しかも葵せんせが、妙に彼に優しいものだから、
彼女の彼への態度は、硬化する一方。

件の試験の時も、居眠りする彼を、
呆れるのと、ザマぁおみそれな気分と、でもちょっとだけ心配しながら見つめていたら、
自分も全然書けなかった。
アタマに来たので、終わりまぎわに起きた彼が落した消しゴムは、拾ってあげなかった。

そして、ふたり揃って補習行き。

彼と同じ理由で補習に来たバカどもで、やたらに盛況な教室の隅で、
ギスギスしながらも、なんとなく隣あって座ってしまいながら、
葵せんせをわくわくしながら待つ主人公。
そんな彼を、イライラしながら見つめるというより睨みつける彼女。

しかし、どーいうわけなのか、やってきたのは、
ダルなキャラクターで有名な生物教師、犬神杜人、通称とっつぁん(笑)だった……。

つづく。

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