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☆ニャンタークエスト！


　オトモアイルーを四頭、セットで素材探しの旅に送り出せる「ニャンタークエスト」なるコンテン
ツが、「農場」の奥に増えた。

　むむむ、オトモはまだ「ハチ」と「ナタリー」の二頭しか雇ってないよ。
　オトモ用の装備をそろえるのが大変なのもあるけど、なにより、この二頭にすっかり感情移入してし
まったことが原因。
　むーん、にわか雇いのぺーぺー四頭では、マトモな狩りにはなるまい。しかし、いまさら四頭も育て
るのはなあ。
　そこで、ティンときた。「特別配信」だ！
　
　このゲーム、ネットで色々なアイテムやクエストなどをDLコンテンツとして配信しているのだが、そ
の中に、有名人が育てた「特別配信」アイルーというものもあるのだ。

・コシーモ(育て主:SEAMO)
・ピエルー(主:ピエール滝)
・maki(主:後藤真希)
・ino.(主:井上聡)

　その数、ちょうど四頭。おあつらえ向きだ。つか、絶対このために用意しただろ……？
　調教済みのため、能力も激烈だ。はっきり言って、駆け出しハンターの私より強い。だが、それだけ
に、育てる楽しみがないな…と敬遠してたのだが、オトモのみのクエストなどというものなら、その強さ
ゆえに、大いに安心して送り出せる。

　さっそく雇って、いくらなんでもハダカはアレだろうと、どんぐりシリーズの装備を着せて、編成。
　なぜかガーグァ(最初のエリアに居た、おっきな鳥さん)が引く、馬車ならぬ鳥車に乗って、四頭の勇
敢なる猫たちは旅立って行った。必死に手を振って見送るPCタツマ。
んー、しばらくしたら結果が見えるのかな？ 他のと同じく、一戦したら帰って来てるとか？ ふむ、次
のクエストに行ってみようか。


☆自慢のバナナ髪


　温泉クエスト・ロアルドロス戦！
　デカいなおい。近づくと、こいつの体以外見えなくなっちまうじゃないか。
　オレンジのでっかいトサカというかエリマキというかな首の回りを持つ、巨大な水トカゲ。前に追い
かけられたのは、どうやらこいつだね。

　まずは突進してくるところを、逆に接近して抜刀斬り。ふおお、そのまま飛ばされた。巨体なだけ
に、その突進はちょっと斬られたくらいじゃ止まらん。つか、斜めから行って避けるつもりだったんだ
が……デカいから、当たっちまうんだな。

　では横から、尻尾の方でも……と思ったら、その尻尾の一振りで吹っ飛ばされた。頭の方から行った
ら、横殴りのヘッドバットで吹っ飛ばされた。胴体を狙ったら、ごろんと横に転がるボディプレスで
潰された。
　横から行くのは危険っぽい。まあ、デカいし横に長いから、当て易いかわりに食らいやすい。逃げ
場もないしね。
　となると、基本中の基本。動きをよく見て、なんかの予備動作などで、動きが止まった瞬間に斬りつ
けるしかあるまい。

　その長い尻尾……もしかして、ウワサの「部位破壊」ができないかなと、機を見ては尻尾を重点的に
斬り続けてみる。ズバズバ……スパーン！
　おおおおお、見事に尻尾斬り、成功！ さらに、だいぶ弱ってきたらしく(つか、尻尾斬れる条件が体
力減ることだっけか)、逃げ出した。あ、ペイントボールまだだ。まてーーーー！
　ぴたっ。ちょっと待った。斬った尻尾からは、胴体からは出ない、特別な素材が出たりするんだよ
ね？ んー、剥ぎ剥ぎ。……「(水獣の)尻尾」って、おい、そのまんま!?

　追った先には、滝のシャワーで洗髪中のロアドロさんの姿が。
　そういや、バナナの房みたいなそのエリマキには、たっぷりの水が含まれていて、それがロアドロさ
んの活力源になってる、みたいな解説が「自宅」の「情報誌」にあったような。
　ということは、のんきに洗髪姿を眺めていては、回復されてしまう。斬り込む！

　相変わらず、デカい図体に視界を遮られ、視点変更に泡食ってボタンまで押し間違うなどの、敵モン
スの強さとは別次元の苦戦を強いられつつも、どうにかこうにか討伐成功。
　水弾を吐いたりもしてきたけど、結局はその巨体が最大の脅威であった。主に、視界的に！

　村に帰って、さっそく温泉のパワーアップ確認。
　ちゃららーん。光の粒が湯に広がり、キラキラした粒はわずかに残って輝き続ける。紫の湯は…ちょ
っと広がってるんだが。
　効果は……体力は120のままだが、スタミナの底上げが125に。んん？ こんがり肉食うと満タンにな
らなかったか？

　そして鍛冶屋で新装備確認。ん、黄色いルドロスシリーズが、増えてる？ でもいくつかは前からあっ
たし、あまり見るべきものはナシ。いや、黄色いモコモコが好きな人にはいいかもだが、個人的にはちょ
っと淋しい。

　あ、ニャンタークエストの勇者たちは、やはり一戦したら帰還していた。
　クエ終了時のアイテム整理のような要領で、四頭分のアイテムがズラリと並べられる。
　それぞれのオトモたちのコメントまであって、いちいち細かいとこまでよく出来てるなあ。
　獲得アイテムも、ドスジャギなど、大型のモンスの素材まであって、決してオマケに終わらないコン
テンツであることを示した。むしろ、メインクエが討伐中心なだけに、こっちが結構頼りになるんじゃ
ないかなコレ。


☆悲しみのドスフロギィ


　前出の「ロアルドロス」と勘違い。日誌用に動きを確認しようと再チャレンジのつもり、だった。

　いないなー、と探してもなかなか見つからず、果ては「ドジャーーン！」という大物登場(つかこち
らが発見された時か)のファンファーレが鳴ってさえ、「アレ？ ボスどこ？」状態。
　ふと後ろを見ると、なにやら周りの「フロギィ」――湿地や森に棲み、両頬の毒袋が印象的な、二足
歩行タイプの毒吐きトカゲ――より、一回りほどデカい体格のヤツが、なにやら猛っていた。……あ、
もしかして、こいつ!?

　えーと、毒を吐く範囲が広いのと、さすがにザコフロギィよりはタックルの威力が高いくらいで、前
回の「ロアルドロス」のような大騒ぎにはならず。毒以外は、ドスジャギさんとあまり動き変わらない
んだもんなあ。むしろこっちのが単調。まあ、オトモたちの方は、やたら毒食らって引っ込んでたけど
……。
　えーと、えーっと、ごめん、おわりっ。
　だって、剥いだ素材すら、特筆するようなものが……ああ、フロギィシリーズの胴と腕と脚が増えて
たな。ウエスタンな感じのルックスで、威力はそこそこ、スキルも「観察眼」や「体術」など、悪くは
ないが……うーん、今のルックスが気に入ってるからなあ。

　……と、思ったら。オトモ装備に、強烈なの発見。頭装備の「フロギィネコヘルム」。ウエスタン
ハットにサングラスと、八の字タイプの巨大な口ヒゲ。あ、怪しすぎる(笑)。説明文も、「不審な外
見に、脅える村人が続出」って(爆)。
　でも、性能は、今のアシラ装備やジャギィ装備より上だったり。うーん、クエスト組に着せてみよ
うか。旅するアイルーたちだし。


☆さびた破片

　ニャンターの勇者たちが、素晴らしい狩人であることを証明してみせた。
　獲得アイテムの中に、「さびた破片」があったのだ。

　「さびた塊」と勘違いしていたが、コイツのおかげで、なんか青緑色のロボットみたいになる「アー
ティア装備」シリーズが鍛冶レシピに並んだ。ゴツイ見かけに違わず、防御力は高い。反面、金属らし
く電気には弱いけど。
　ただ、必要な素材に「ドラグライト鉱石」というヤツがあるのだが、コレがまだ見ぬ素材。名前から
して、竜系のモンスからか、そいつが生息する場所から入手なんかな？
　だがこれも、行ける場所が増えれば、彼ら経験豊富な新人たちが、ゲットしてきてくれることだろう。

　さて、では次は、そろそろ新種の大型モンスを狩って行きたい。日誌のネタと、動きに慣れるために、
初期クエばかり繰り返してきたけど、さすがに飽きてきたし。
　そう……土砂竜ボルボロスとか、白兎獣ウルクスス辺りかな？



☆次回、「雪まみれ、土まみれ！」に、続くっ！