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「東京魔人学園」とは、何か!? |
1998年「Asmic Ace Entertainment」から発売された「東京魔人学園剣風帖」という、プレイステーション用ゲームソフトのコトです。 |
製作は「SHOUT! DESIGN WORKS」で、ジャンルはAVG+SRPG。お話は、伝奇SFとジュブナイルを合わせた内容です。 |
知名度は低いものの、内容のすばらしさで評判となり、アペンドディスク「朧綺譚」も発売されました。 |
更に、ワンダースワン版の「符咒封録」も発売され、続編の「外法帖」も発表されています。 |
また、グッズも充実、小説やドラマCDなどの別メディアにも進出しています。 |
以上、基本おわりです。では・・・
まずはあらすじ
都立真神学園。他校の者は、なぜかそこをこう呼ぶ。
「魔人学園」と。
その魔人学園に、ひとりの
転校生がやってきた。
彼の不思議な魅力に、そこを
「魔人学園」と言わしめる原因としか思えない
クセ者たちも、引き寄せられていく。
そして、学園内での生徒失踪事件を期に、不思議な
<力>に目覚める仲間たち。
同時に、彼らの周りで起こる
奇怪な猟奇事件の数々。
突如身についた異様な
<力>にとまどいながらも、彼らは、
それぞれが大切に思うもの・・・
この街、仲間、そして
愛するひと、を護るため、あえて苦しい戦いに身を投じる。
そんな彼らに賛同して、
<力>を貸してくれる仲間たちも増えていく。
だんだん激しく、かつ
人知を超えた異常なモノになっていく戦いの中、
彼らの
愛と友情と信頼の絆もまた、より強く、確かなものへと育っていくのであった。
AVG部分とは何か!?
「魔人」の
メインモードです。物語は、基本的にココで進んで行きます。
のんびりと、まるで
漫才のような登場人物たちの話を、
爆笑しながら読んでいると、突然!
「
悲・
怒・
冷・
悩−
愛・
喜・
友・
同」
などと書かれたアイコンが、画面下に出現したりします。
コレは、このゲームのキモである
「感情入力システム」の入力画面で、
キャラたちの呼びかけに対する、主人公(=自分)の返事を、言葉を選ぶのではなく、感情入力という形で返すのです。
たとえば、「
愛」を選べば、愛情を込めたセリフで返事をした、「
怒」を選べば、怒った、と。
具体的なセリフが出ないので、かえって
好き勝手にセリフ回しを想像できる、
つまり
プレイヤーごとの主人公が設定できる・・・というのが、このシステムのよいところですね。
ただ、キャラたちには
「感情値」というものが設定されていまして、
この返事のしかた次第で、気をよくしたり、逆にツムジを曲げたりしてしまい、
仲間になるはずの人に逃げられたり、あるいは
物語の本筋とは違う人と恋愛関係になったりと、
さまざまな
分岐が起こり得ます。
この分岐のしかたとイベントの豊富さがまた
尋常でなく、何度やっても驚かされます。
S・RPG部分とは何か!?
物語が進み、
敵対する勢力との戦いになると、このパートに突入します。
スタイルはいわゆる
タクティクス・シミュレーション・バトルです。
三国志や
スーパーロボット対戦などのアレですね。
マップの中に、敵味方のユニットが配置され、
「行動力」の分だけ移動、攻撃ができます。
敵を倒したユニット(キャラ)は、
経験値を貰え、
成長します。ただし、
肝心の「行動力」だけは上がりません。
なんと
「行動力」は、そのユニット、すなわち
キャラクターとの「感情値」によって増減するのです。
AVGパートで、
仲良くなったヒトは強くなり、そうでない人はそのまんまということです。
AVG部とのリンクが、見事に成されている、といえるでしょう。
例えば、
ヒロインに「愛」を注いでいると、やがて
マップの端から端まで、一ターンで走り抜けるという
荒業もやってのけます。
また、特定のユニット数体で敵ユニットを挟むもしくは囲むと、
「方陣技」という特殊攻撃ができます。
「方陣技」は、
「行動力」を消費しない上、使ったキャラの
「感情値」も上がると言うすてきなシステムで、
そのうえ、そのエフェクトが、
カワイイかっこいい抱腹絶倒、いろいろアリで楽しめます。
このテのゲームでは常識の
「反撃」というシステムが、このゲームには
ないので、
難易度は比較的低いです。
ですが、それがかえって
ストーリーに集中できる、
よい結果につながっているかと思います。
とはいえ、練習用に用意されている
「旧校舎」というダンジョンでの
修行をいっさい
せずに話を進めると、
けっこう
ギリギリな戦いが続くので、
手応えが欲しい方は、そういう選択もよいでしょう。
ちなみに、戦闘シーンには
アニメエフェクトが用意されていますが、
うっとーしいので、大抵のヒトはオフにします。・・・が。
中には
ステキなものも混じっているので、ご注意。
例:
「高見沢舞子」の
「ナースプレイ」、
「黒崎隼人」の
「黒崎商店スマッシュ」など
育成シミュレーション部とは何か!?
このゲームのシナリオは、
一話完結の
連続ドラマふうな構成になっていまして、話と話の合間に、このパートが入ります。
このパートでは、各キャラの
「行動」を決めることができ、それ如何によって
パラメータが変化します。
例えば、
「部活」とか、
「遊び」とか・・・。
ふだんは変えられない
「行動力」も、ここでだけは、ある程度コントロールできるわけです。
ただし、
ほとんどは「会話」を選ぶことになると思います。
各キャラたちの
楽しい反応を見ることが出来ますし、
喜んでもらえる返事を選択できれば、
「感情値」も上がるからです。
「感情値」が上がれば、他のパラメータも上がるので、結果こちらが
お得ですし。
その他
シナリオの合間には、他に
「セーブ」と
「旧校舎」、
「如月骨董品店」、
「真神学園新聞部」などにも行けます。
「セーブ」は文字通り
ゲームのデータのセーブです。
「旧校舎」は、前にもちょこっと言ったように、
修行用のダンジョンです。
現在仲間にしているキャラを10人まで任意に選んで潜り、お金と経験値とアイテムを
漁れ(笑)ます。
「如月骨董品店」は、
アイテムのショップです。
奇妙な腕の組み方をした若旦那が、あなたを迎えてくださいます。
骨董品店なのに、
ジュースやら
ハンバーガーまで引き取り・・・
売りつけてさえくださる、謎のお店です。
「真神学園新聞部」は、貰った
新聞を閲覧できます。
ココの
部長さんは、仲がよいと
親切ですが、そうでないと
コワイのでご注意ください。
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