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大和路爆走ツーリング with 883

 

このツーリング記録は883氏(高校の後輩)の原付交通戦争との

共同企画です。883氏のツーリングレポートもあわせて読むと面白いです。

 

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朝9時に以前より予定した通り徳島市昭和町の本屋、レンタルCD、ゲームセンターのく

っついた建物”121”に着く。これから数日行動を共にする883氏はすでに着いていた

ようである。ここから神戸までは私のRF900Rと彼のstreetmagicと19倍の排気量差と

はいえ2台のスズキ車でのツーリングである。

121にて。883氏と2台のスズキ車。

 

予定どおり192号線を池田方面に走って行く。883氏のストリートマジック(以下ストマ

ジと略)は52キロ以上出ないらしいのでそれにあわす為、メーターの上半分を隠して60

キロ以上は分からないようにしておいたがこれがなかなかの効果で50キロ以上は何故

か怖くて出せない。常に883氏はミラーのなかにいて順調順調だ。50キロ巡航は4,5

速だとギクシャクしがちで3速じゃやかましくなかなか難しいが走ってるうちに身体もエン

ジンも馴染んできた。ゆっくりと景色を楽しみながら走るのもいいものだ。このスピードだ

と自動車に同一車線で追い抜かされてスゲェ気分ワリィけど、がまんがまん。

 

石井町に入ったあたりで192号線の鴨島あたりまで続くと思われる渋滞に嫌気が差し

てきたので吉野川沿いを走るとする。吉野川の堤防は走行禁止だが走れるが、そこに

はイヤな思い出があるので(原付で実家に帰る参照。)マジメに道路を走る。マジメに道

路を走ると強制的に吉野川を渡って吉野町に入るがその通りに走る。それにしても寒

い。晴れてるのに風が強くて寒い。県道鳴門池田線をしばらく西進し市場町のローソン

で休憩する。

ローソンにて。ローソンのお姉さん撮影。

脇町からは193号線を北進し高松を目指す。よく整備され交通量も多くなく、いい感じ

のコーナーが連続し、RFで走ると最高に楽しめるはずだけど、今日は50キロモードな

のでトラックにさえ追い抜かされ非常に気分悪いがガマンガマン。香川県に入る直前に

ちょっとした休憩所あるので休憩ついでにお互いのライディングシーンを撮影するとす

る。

   

香川県に入り、周りの風景も山村風景から都市郊外の風景に変わり、道路も4車線に

なる。トップギア2500rpm50キロ巡航には眠たくなってきたので信号ダッシュでローで

針を行方不明にしトップで針を呼び戻すみたいにして、883氏とうまく歩調をあわし高松

東港を目指す。11号線と合流したあたりから渋滞がはじまりそのまま11号線を徳島方

面に走り、屋島の手前あたりで左折すると高松東港に13時過ぎに到着。

フェリーには2時間半ある。とりあえず高松市内のマクドで昼飯を取り、これからの予定

を決める。そして四国最北端の竹居岬に行くとする。あと1時間40分ぐらい。けっこうぎ

りぎりぽいっが大丈夫そうだ。883氏先行で走るが、市内ではストマジもけっこう速い。

後ろをゆっくり付いて行くと突然883氏のストマジから何かが外れ金属音と共に路上に

転がり、危うくその金属部品を踏むところだった。何かと思うとストマジのチャンバーガー

ドらしい。無くても走行には問題ないのでそれを拾って何事も無かった様に竹居岬目指

す。11号線から竹居岬まではタイトで荒れ荒れなワインディング。883氏のストマジは

軽快に駆け抜けて行くが、巨大なRFと自分の腕では付いて行くのが精一杯だった。

竹居岬はさりげに四国最北端ってことで自分はマウンテンバイクで883氏はモトコンポ

で四国一周中に寄ったことのある場所だが高松東港に近いってことで再び来てみた。こ

の四国最北端の時計は30分遅れてた。再び高松東港には3時10分に到着。乗客名

簿の住所を書くところと乗る便を間違えたが、883氏も同じ所を間違えていた。なかな

か気の合う奴である。原付と大型二輪では運賃が2倍違う。船員もあまりチェックしてな

いようなので普通二輪で乗ったら良かったのに。と後悔する。(400と同じ車体だし。)船

への固定もタイヤと車体に木を挟んだだけなので倒れないか気になった。約3時間40

分で神戸は新港第三突堤に到着。2号線は渋滞がイヤなのでハーバーハイウェイを走

る。ここは有料道路だが二輪は無料。883氏は私が料金所をスルーしたことに驚いて

いたように見えた。43号線をすり抜け商船大の交差点から北進し、阪神電車の踏切で

停車。ここで書くのもいやなほど恥ずかしい事を起こしてしまい、その上焦って始動した

ためセル発進(ちょっと古めのスズキ車はセルで発進できる。クラッチ壊れたときには

便利なのだが)してしまい、しかも883氏にその一部始終を見られる。被害はアンダー

カウルに擦り傷付いたのみだが、カナリ情けない気分になった。そしてそこから3分程で

神戸の下宿に到着。原チャ貸してた奴に六甲道まで原付返してもらいに行く。883氏は

ストマジだが自分は自転車。いままで遅いなァと馬鹿にしてたストマジにまったく付いて

行けない。”自転車”どうしなのに。六甲道でそいつと自転車と原付を交換し、しかも見た

目どうりに太っ腹な奴に飯をおごってもらう。

 

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ここからが表題通り大和路爆ツーリングである。

朝4時半に起床。前日の酒が少しの残ってて気分悪いけど6時前に出発。約3ヶ月ぶり

に帰ってきた俺のHONDA TACT85年式走行250キロは前日まで女の子が使ってた

為カブリ気味で回すと失火しマフラーでアフターファイアーが起こりバンバンとうるさい。

そのうえパワーフィルターなので吸気音も大きい。そんな俺のTACTを見て883氏は騒

音公害車と呼ぶ。後で何が起こるかも知らずに。朝の43号線はRFなら150キロ巡航

出来るほど車が少ない。だんだん空も明るくなり少し肌寒いが気持ちいい!!

全開走行をしばらく続けるとカブリも取れ気持ちよく走る。後ろの883氏によると最高速

(ってもメーターで50キロぐらい。)はTACTに分があるようだ。43号線を小一時間ぐら

い走り、市岡の交差点から少し入った所にあるローソンで休憩。辺りを見渡すと別に目

指して来た訳ではないのに大阪ドームがある。ということで記念撮影しに大阪ドームを

目指す。この間は原付をかえっこしてみる。ストマジを少しだけ乗ってみた感想はとても

カタイってこと。サスも硬いし、フレームの剛性感も原付とは思えないほど。本格的に走

ると楽しそうだ。

大阪ドームのすぐそばの道がそのまま千日前通なのでそのまま東へ奈良を目指

し、国道308号線を走りつづける。8時をまわり、平日ってこともあり車が多い。外

環状を超え第二阪奈に入らなかった(ってゆうか入れない)所で308号線を見失い

東大阪は石切駅周辺を迷いまくる。細かい路地を走りまくって結局外環状におりてから

探す。途中でエライ巨大な石を積んだトラックがいて、そいつが何となく山の上を目指し

ている気がしたので後をつけると今まで細かい路地の一つと思ってたのが国道308号

線だった。国道なのに滑り止め付きコンクリ舗装。フロントが何もしなくても上がりそうな

くらい急坂。全開でも20キロしか出ない。883氏に何度も抜かれる。途中から雪も見え

出しいい感じだ。急坂を越えると石畳に変わりそこが暗峠(なんて読むのだろう?)奈良

方面はよく見えるが

大阪方面はイマイチ。峠を下り無意味に細い方の道やダートを走っ

てるうちに308号線を見失う。そこからは適当に東を目指していれば奈良につくだ

ろうと適当に走っているうちに阪奈道路に合流できた。最高速が883氏のストマジ

より速いのを忘れ快走してるうちに883氏を見失いしばらく待つが883氏はこち

らに気づかず走り去ってしまう。後を追いかけるが見当たらない。まぁ待ってればいずれ

電話してくるやろ ってことで奈良公園で待ってみるとどこからともなく883氏が現れる。

奈良駅前でフライドチキンを食べ、これから南を目指すことにする。24号線を南に走る

と青看板に”法隆寺”が見えたのでそちらに向かう。法隆寺は田舎の小さな寺に五重塔

があるのみと思ってたけど、想像以上に大きかった。寺にはあまり感心がないが、聖徳

太子の偉大さを感じたということにしておこう。仕方ないことだろうけどこういう史跡の周

りに土産物屋やバスターミナルがあったりするのは個人的に嫌い。田舎の山中にある

ちいさな寺の方が好きだ。法隆寺のある斑鳩町から国道168号線で南を目指す。香芝

市に入った辺りからTACTが不調になる。30キロくらいでほとんど開けてない状態なら

走るが、そこから開けるとボヘボヘとガソリンが足らないのか加速どころか減速する。

が、給油するだけで問題解決。ガソリンタンクの圧力が下がりすぎてうまくキャブにガソ

リンが回ってなかったようだ。給油直後今度は883氏がミラーから消え、しばらくすると

爆音と共にやってくる。どうやらチャンバーにひびがはいったらしい。ホームセンター探し

つつ走ってるうちに音は聞こえるのに姿が見えないくらいの爆音を出している。ついにチ

ャンバーがちぎれたようだ。ちょうどオートバックスあったのでマフラー補修テープを買い

補修する。それでもやかましいけど走れないほどではないようだ。どんどん南下して行き

御所から国道309号線水越峠旧道をはしる。荒れまくりのタイトコーナーの連続が楽し

い。交通量は全くと言っていいほど無いのでとても気分いい。峠の頂上でまたまた走行

中写真を撮る。峠を下り千早赤坂村あたりで883氏がまたミラーから消える。ついに補

修部分が死んだらしい。TACTにボロきれ積んであったのでそれで補修部分に開いた

穴を塞ぐ。が、しばらく走るとボロきれが燃えてた。爆音で走り河南町のバイク店で修理

頼むと断られその店おすすめの修理工場でも溶接を断られ、ついに883氏のストマジ

はプロにさえ見放された。つまりこれからは二人で直しつつダマしダマし神戸まで走るし

かない!で俺はホームセンターを探しに出かけ、883氏は押して行くことになる。ホー

ムセンターでアルミテープやマフラー補修パテや針金を買い富田林の三和銀行前で修

理開始。とにかくパテを盛りまくりテープや針金を巻きまくるとかなりましになるがすぐに

爆音マシーンに戻ってしまう。1キロ走っては補修の連続でとにかく走った。この間883

氏のストマジに乗ってみたが走ることは走るが爆音が凄すぎる。周囲の視線があまりに

も痛くて走れたものでない。マジで暴走族など相手にならんくらいやかましい。かわりに

俺のTACTに乗った883氏はこの静かさが病みつきになりそうとかいってた。10時間

前には騒音公害車といってたくせに。松原市役所前のコーナンでまたパテを買う。今度

はチューブじゃなく缶入りのを一気に全部使い、アイドリングで放置し固めることにする。

ストマジを修理する883氏

食事中アイドリングで放置しておいたが、帰ってきたときにはすでに補修部分は裂けてい

た。しかしここからは太い道なので爆音マシーンのまま神戸へ向かった。途中信号待ちで

突然TACTのエンジンが力無くストップした。あわや二台とも死亡か?と思われたが原因

は単なる点火系配線切れ。すぐに治る。こうして国道26号線、43号線を二台の騒音公

害車は神戸まで無事走り終えた。下宿につくや否やあまりの疲れと眠さで翌日10時過ぎ

まで死ぬように眠った。

 

3/1

朝10時に起き、ストマジを修理することにする。RF900Rを二ケツでコーナン魚崎店に

買出しに行く。またまた3つ目のパテを買い、昨日の修理部分を破壊しやり直すことにす

る。ドライヤーで急速乾燥したりしてからエンジン掛けると速攻で裂ける。やはりアルミテ

ープは必要なようだ。またまたコーナンに買出しに行き、予備用にパテとアルミテープを

買う。883氏は15時30分のフェリーに間に合わなくてはいけないので修理中だが走る。

が、500メートルも走らないうちに修理部分は裂ける。が時間無いので軽く塞いだだけで

爆音マシーンで新港第三突堤を目指す。新港三突には15時21分に到着。ぎりぎりだ。

883氏はフェリー内ではヤバイと軽く修理した後急いでフェリーに乗った。果たして

彼は無事に高松徳島間70キロを走り終えたのだろうか?