TOP GPS と電波航法システム →GARMIN GPS の日本語化と OSM について(本項) ※簡易サイトマップ?(231121 更新) |
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GARMIN GPS の日本語化と OSM について |
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ここでは GARMIN ハンディ GPS 受信機の日本語化について、ごく簡単に最低限度の情報として解説したいと思います。作業の流れとしては以下の通り。 (1)・日本語フォントのインストール (2)・操作メニューの日本語化 手順 1 で行うこと自体、至極単純なことで某所より入手できる日本語フォント・ファイルを、GPS 受信機本体の”\\Garmin\ExtData\“("\\"はルート・フォルダ)というフォルダに、放りこむだけで OK です。 ただし、よくある言い訳として一言だけ…(ボカスカ)。 万が一 GPS 受信機のシステムファイルを、誤って破損してしまったり消してしまった場合に備え、GPS 本体内部のバックアップを必ずとっておきましょう♪。 誠に遺憾ながら GPS 本体を壊してしまった場合、当方では一切の責任を負えませんのであらかじめ、お断りしておきます(簡単なアドバイス程度なら可)。 日本語化してもハード自体が、英語版・グローバル版の場合、DRM にてロックされていない UTF-8 文字コードの地図は、起動時に警告表示が出てしまいはねられてしまうことがあります。この場合は主に三つの選択肢があります。 (1)ファームウェアの一時的なダウングレード (2)UTF-8 地図データを S-JIS と偽装して、”ダミーファイル“を一度読み込ませそれを 差し替える、七面倒なもの(ボカスカ)。 (3)ファームウェアそのものを改造、パッチあてしてしまうもの ハードウェアや世代ごとに、対応できる選択肢が異なります。しつこいようですがいずれの場合も、間違ってシステムファイルを削除もしくは、フォーマットするなど破損させた場合は、”文鎮化“(英語圏では、煉瓦になる、あるいは煉瓦と呼称していた)してしまう恐れがありますので、自己責任でどうぞ♪。 当方手持ちの OREGON600 は処置不要でしたが、GPSMAP66st を米本土から個人的に購入したところ、ダミーファイル作戦などが必要と解り余りにも面倒なため、パッチをあててしまいました(地図更新の度に小細工するハメになるのでうんざり)。 しかし、嬉しいことに GPSURL なる GPS 情報掲示板(会員制・全データを閲覧、書き込みするには登録が必要)にて、各機種・各種別ごとにパッチ済ファーム がでまわっています(もちろん?様々な端末に対応した文字通り万能なパッチ当てツールもありましたし、運がよいと有志があらかじめパッチあてをした手持ち機種のファームも転っているかも…)。 一致するものがあれば、手動でツールを使ってパッチをあてる場合に比較し、通常の Ver. UP 作業と同等の簡便さでパッチあてが完了しますので、意外とお勧めです。個別に自分でパッチあてする場合も、あっけないほど簡単なので当サイト掲示板の備忘録を参考に、実施してみても良いでしょう(超ボカスカ)。 '20 年秋に発売された GPSMAP66sr(L5 に対応したヤバイ受信機)こそ、調べていませんが姉妹品である GPSMAP66i(双方向衛星データ通信付)の、パッチ済みファームまで出回っていましたので、チャリンコ専用の EGDE や車載機(PND)を含めて多くの機種で、手軽にパッチあてできるものと思慮されます。 英語が堪能な方は、ご自分の手持ち機種のファームありませんか?、と書き込むと超親切な方(神)がリンクを貼ってくれるかもしれません!?(^_^;)。(※もちろん、希望するファームがころがっていないか、検索徹底のこと。また、当該掲示板は英語で書き込まなければ、警告されるか即刻削除されますので悪しからず) 具体的な日本語化手順 ※日本語フォントを含む某所のファイル 上記リンクにあるサイトから「接受上述〜」なんちゃら、をクリックして次ページの「下載軟〜(※繁体字中国語)」のリンクからダウンロードします。 ファイルは自己解凍型式なのですが、拡張子を「ZIP」に書き換え適当なフォルダを作り、手動解凍してください。 解凍されたファイル群のうち「NUVI200_TWN\GARMIN\EXTDATA」フォルダ配下に、「006-D1053-64.bin」というファイルがありますのでこれを「006-D0952-06.bin」というファイル名に書き換えます。 そしてこの「006-D0952-06.bin」を、既述の GPS 本体フォルダに放りこめば地図(OSM)の日本語表示はすぐ可能になります。なお、コピー先に同名のファイルが存在しますが、気にせず上書きコピーして構いません。 ※機種によってはフォントが小さく見づらいかもしれません。その場合は 好みの TrueType フォントから GARMIN フォント形式に変換して使うこ ともできます。任意のフォントを太字に変換したり、といったこともフリー ソフトで可能です。詳しくは色々と検索して調べてみてくださいm(_ _)m。 手順 2 では機種毎にメニュー項目の相違があるため、導入後に修正などが必要となることをあらかじめ断っておきます(機種やファームの Ver により日本語化率が異なる)。 まずは下記リンクから ZIP ファイルをダウンロードしてください。 ※またまた某所の日本語メニューファイル また適当なフォルダに解凍し、作成された中の「ETREX20_30J_250\ETREX20_30J_250」というフォルダ配下に、「japanese.gtt」というファイルがあります。 このファイルを UTF-8 の扱えるテキスト・エディタ(必ず文字コードを"UTF-8"のまま保存する)で開きます。 Windows 付属のメモ帳は UTF-8 が開けるのですが、勝手に S-JIS で保存されてしまうのでワードパッドやフリーソフトなどを活用すると良いでしょう。 最低限下記の部分を書き換えれば、メニューも一部日本語化されます(この時点では日本語化は不完全と思ってください。"-----"は区切り記号なので除くこと)。 ----- <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <gtt xmlns="http://www.garmin.com/xmlschemas/GarminTextTranslation/v1" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://www.garmin.com/xmlschemas/GarminTextTranslation/v1 http://www.garmin.com/xmlschemas/GarminTextTranslationv1.xsd" > <hdr> <lang>Japanese</lang> <desc>日本語</desc> <type>Primary</type> <sort>0</sort> <cpage>932</cpage> <pnum>006-D3743-02</pnum> <ver>2.50</ver> <upperkbrd>ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ</upperkbrd> <lowerkbrd>abcdefghijklmnopqrstuvwxyz</lowerkbrd> </hdr> ----- 上記はオリジナル「japanese.gtt」のヘッダ部分ですが、このうち下記で左側のようになっている箇所を矢印右側の文字列の通り、書き換えてください。矢印のない行は書き換え不要です(もちろん”→“は除きます^ ^;)。 ----- <lang>Japasene</lang> →<lang>Japanese</lang> <desc>日本語</desc> →<desc>Japanese</desc> <type>Primary</type> <sort>0</sort> <cpage>932</cpage> →<cpage>65001</cpage> <pnum>006-D3743-02</pnum> →<pnum>006-D0952-06</pnum> <ver>2.50</ver> <upperkbrd>ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ</upperkbrd> →<upperkbrd>A</upperkbrd> <lowerkbrd>abcdefghijklmnopqrstuvwxyz</lowerkbrd> →<lowerkbrd>a</lowerkbrd> →<gdnclang>Japanese</gdnclang> ----- 最後の行はオリジナルにはありませんが、当方の判断で追加してあります。なくても OK かもしれませんが新しい型式の、メニューファイル書式にあわせてあります。 このメニューファイルは英語(ファームウェアのベース言語)と表示言語との、一対一となる変換テーブルとなっているのです。したがってこのままですと、オリジナルのメニュー項目と一致するものしか日本語化されません(※元ファイルは eTrex20/30 用なので同シリーズならそのままでも OK でしょう)。 より完全に近いものを目指すのならば、非常に煩雑で根気のいる作業となりますが自分で作るしかありません!。 まずは、手持ちの機種の他言語メニュー・ファイルをベースとして、”japanese.gtt“というファイル名に改名コピーしてから行うことになるでしょう(第二外国語をとっているならそれを選択すると吉か!?。わたくしは信州弁です♪(●´ー`●)<たいてのこらさ)。 そこからコツコツと各機種ごとに異なるメニューにあわせ、適宜翻訳&追加していくことになります(※私の手持ち機種ではなぜか項目が抜けていて、英語表記のままのものがあった)。 しかしながら母国語以外の語学力が全くない、と言えるようなこの私でさえなんとかなりましたから、後は各自でとにかくがんばるしかありません。(※趣味で航空管制用英語を知っているくらいの超低レベル…)一に根気、二に根気、三、四がなくて、五に徹底リサーチかな?!。 外国語は単語、活用形を暗記していることを前提(お脳に入っていない情報は、電子辞書を活用してください<アタリマエ 紙辞書など引く輩がいるのなら、ぜひお会いしたい)に、熟語、専門用語の解釈次第…ココ が肝心ですぜ、旦那♪。挫折するなら、早い方がいいでしょう。最後までやり抜かねば、無意味<石川五右衛門風に)。 もちろん、文法の他にも語学独特のセンスがいるかもしれません。要は自分なりのアルゴリズムをどう組み立てて作業するか?、ということと感じました。 話がそれましたが日本語化メニューのインストール作業自体、やることは単純です。 やはり先ほど書き換えた”japanese.gtt“を GPS 本体の”\\Garmin\Text“フォルダに放りこみます。 その後 GPS を起動しメニューから、「Setup」→「System」→「Text Language」を開き一番下までスクロールさせれば、”Japanese“の選択肢が現れるはずです。もし出てこなければ何らかのミスがありますから、手順を見直してみましょう^ ^;。 |
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OSM のダウンロード 下記のサイトがおすすめです。 日本語版→http://hs4407.web.fc2.com/others62.html ・サイト名「PeugeotとまゆちゃんとDUCATI748とPENTAXのカメラ」 10m 等高線→http://www.suke-blog.com/garmin-custom-map/ ・サイト名「すけログ」※私はこのデータのおかげで市販地図の購入をやめました^ ^;。 旧・日本語版→https://osm-for-garmin.org/downloads/ ・サイト名「OpenStreetMap for GARMIN」※'21 年から更新停止中 当方では、上記のうち日本語版(UTF-8@全国版)の最新地図データ※1と、5m 等高線データ※2(サイズが大きすぎるので、日本全国を区分した地域別ファイルとなっている)のみを重ね合わせて利用しています。 やはり実際に地図を利用する上で、等高線が 10m 単位(更に 5m 補助線付)でないと地形の把握は難しいもので、データ自体は登山の参考にもなることでしょう(あくまで、参考です。命を懸けてはいけません)。 ※ 1・一〜二週間ごと更新。感謝感激、雨あられでございますm(_ _)m。旧サイトが更新停止 したため、ご自身で地図を製作されたとのこと。旧版に近い見た目で道路種別が判別 しやすく、助かっています。主な違いは鉄道路線表記がかなり細い、交差点等の信号機 アイコンが無いなど。 ※ 2・GARMIN さんの仕様か、3GB 近いファイルが地図データ一つあたりの限界値の模様。 そのため、巨大サイズとなる本データは、日本を北海道、本州、九州・四国・沖縄地域、 等に分割してあります。緻密な等高線なので、城趾攻めや史跡巡り(パワースポット なのか?) に欠かせなくなってしまいました。 これらを見つけるまでは、市販地図データの購入を検討したほどでした。OSM そのものもそうですがいずれのデータも、極めて有用で素晴らしいもので本当に助かっています。 肝心の地図上データも、たま〜に!?へんてこな間違いや(例:擁壁ごしに道路がつながっていたり…、はたまた階段がただの道路だったりというサプライズも)、あり得ないところに道路が表示されていたり…(ごく希にまっすぐな道路が突然ジクザク or はちゃめちゃに乱れるとか。PC がバグったり猫が邪魔をしたりして、編集ミス?)、とトンチンカンなこともありますが、そこはご愛敬^ ^;。 不安になられる方もいらっしゃるかもしれませんが、ゆる〜く使うには十分な情報を持っているのは確かです。まずは自分の住んでいるところ、よく移動する地域など様々な場所を OSM で覗いてみてください。 他にも国土地理院の数値地図を基にした、等高線入りの全国地図などもあるので各自で探してみてください。こちらはラスタデータなので、機種によっては動作が重かったり拡大・縮小した際、表示に若干の難がでる可能性がありますが、バッチリ使えるでしょう。 番外編としては世界中から任意の地域を指定し、GARMIN 用地図データに変換&DL できるとても便利なサイトが複数あります。若干データが重かったり、サイトによっては更新が遅い、日本語表記ができないなどの難がありますが、渡航先の地図を得るには良いのではないでしょうか。 |
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