テンプレートを設計する場合、図面ページにガイドやガイド ポイントを入れると一層効率よく作業できるようになります。ガイドは印刷されない線で、次の図で示すように図形を整列させるときに使われます。ガイドは、無限線として定義されますが、関連付けられたテキストを持ち、スタイルの使用をサポートしているという点で通常の線に似ています。ガイド ポイントは、2 つのルーラーの交点をドラッグして作成される十字型のガイドです。図形をガイドやガイド ポイントに接着すると、図形を簡単に整列したり、移動したりすることができます。ガイドを移動すると、接着されているすべての図形が一緒に移動します。
2 次元図形の点、辺、中央をガイドに接着できます。
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ガイドやガイド ポイントは、どちらもページ上で図形を整列させるための手段です。通常、グリッドよりもガイドの方が柔軟に使用できます。以下に、グリッドとガイドの使い分けのヒントを挙げておきます。
グリッドを使用して図形を整列させる方法の詳細については、「セクション 2 グリッドの設計」および「セクション 4 グリッドに図形をスナップする図形枠の使用」を参照してください。
ガイドとグリッドの違い
ガイド/グリッドの機能 | ガイドでできること | グリッドでできること |
---|---|---|
個別のオブジェクト | ガイドおよびガイド ポイントは、外観や動作を数式で制御できる個別のオブジェクトです。 | グリッド線は個別のオブジェクトではないので、プロパティの設定や数式の記述はできません。 |
回転 | [図形サイズ・位置・回転] ウィンドウ ([表示] メニューの [ウィンドウ] から [図形サイズ・位置・回転] を選択) で [角度] フィールドに値を入力することで、ガイドを回転することができます。 | グリッド線は、ページではなくウィンドウに対して常に水平方向と垂直方向に保たれます。 |
グリッドとガイドの間隔 | ガイドは手動で任意の間隔に設定できます。 | グリッド線は常に同じ間隔で表示されます。 |
印刷 | [基本動作] ダイアログ ボックスで [印刷しない] をオフにしておけば、ガイドを印刷することができます。 | グリッド線を印刷することはできません。 |
ガイドの図形座標は、1 本の無限線の行として表されます。通常の線と同様に、ガイドにもスタイルを適用できます。デフォルトでは、あらかじめ定義されたガイド スタイルが使用されます。ページ上のガイドの操作は簡単です。
ガイドを作成すると、作成したガイドはドラッグ元のルーラーと平行になります。ルーラーはページではなくウィンドウに対して常に垂直と水平の位置にあります。このため、回転させたページにガイドを配置しても、ガイドは回転しないことがあります。
ガイドを作成するには
ガイド ポイントを作成するには
図面ページ上でガイドを選択するには
ガイドを正確に位置決めするには
PinX = ThePage!PageWidth-5m
図面のガイドの表示/非表示を切り換えるには
図面のガイドのスナップを無効にするには
作成したガイドは、常にドラッグ元のルーラーと平行になります。ルーラーは、ページではなくウィンドウに対して常に垂直方向と水平方向に配置されます。このため、回転させたページにガイドを作成しても、ガイドが回転したように見えるとは限りません。
ガイドの回転角度を指定するには
ガイドの [ガイド情報] セクションでは、回転軸となる点の座標が [Pin X] セルと [Pin Y] セルに記録され、回転の角度も記録されます。ガイドに接着された図形には [整列] セクションがあり、IntersectX 関数または IntersectY 関数を含む数式でガイドが参照されます。
マスタシェイプを開発する際に、ガイドやガイド ポイントを使って図形やグループを整列させることができます。たとえば、図形とガイドをグループ化することができます。グループ ウィンドウを開いてグループを編集する (グループを選択し、[編集] メニューから [開く : グループ] をクリック) と、ガイドが表示されます。ガイドを使用すると、グループと他の図形とを整列しやすくなります。
図形をガイドに接着してから、図形だけをグループに追加すると、図形とガイドとの接続は切断されます。ガイドだけをグループに追加した場合も結果は同じです。ガイドだけをグループに追加し、接着された図形を追加しなかった場合も、図形とガイドとの接続は切断されます。ガイドと接着された図形の両方を 1 つのグループにまとめておくと、両者の接続は維持されます。