セクション 5 テンプレートの完成とテスト

第 13 章ステンシルとテンプレートのパッケージング

セクション 5 テンプレートの完成とテスト

テンプレートを保存する前に、次のことを確認します。

作業状態リストに、必要のないファイルが含まれていないこと。
すべてのウィンドウが適切な位置に配置されていること。
ウィンドウの最小化が正しく実行されること。

[ファイル名を付けて保存] ダイアログボックスの [作業状態を保存] チェックボックスにチェックマークを付け、テンプレートファイルを保存して、テンプレート用の作業状態ファイルを作成します。作業状態ファイルを作成すると、[作業状態を保存] チェックボックスのチェックマークをオフにしない限り、オリジナルファイルを開くたびに、開いたファイルが追加され、閉じたファイルが削除されて、テンプレートの作業状態リストが更新されます。

このセクションの内容...

テンプレートの整理

テンプレートのテスト

テンプレートの整理

テンプレートをできるだけ効果的で使いやすいものにするには、テンプレートのウィンドウと作業状態ファイルを整理し、テンプレートに要約情報を含める必要があります。これを実行するには、まずテンプレートのオリジナルファイルを開きます。

テンプレートの図面ステンシルから不要なマスタシェイプを削除するには

図面ウィンドウをアクティブにして、[ウィンドウ] メニューから [図面ステンシルを表示] を選択します。
図面ファイルのどの図面にも表示されないインスタンスのみを削除します。

ウィンドウとステンシルのサイズが他のシステムでも正しく表示されることを確認するには

ユーザーが最も一般的に使用するディスプレイ解像度のシステムでテンプレートを開きます。
[ウィンドウ] メニューから [並べて表示] を選択して、ウィンドウが正しく配置されることを確認します。
ディスプレイ解像度が異なるシステムでテンプレートを開いて、ウィンドウの位置が正しいことを確認します。

テンプレートの要約情報を作成するには

[ファイル] メニューから [プロパティ] を選択して、[要約] タブをクリックします。

TOP へ

テンプレートのテスト

テンプレートをテストするには、[開く] ダイアログボックスに表示されるテンプレートについての情報を確認し、[オリジナルを開く]、[複製を開く]、または [読み取り専用で開く] を使用してテンプレートを開き、テンプレートの動作をテストする必要があります。

既存の Visio ファイルを新規テンプレートファイル (.vst) として保存して、テンプレートを作成する場合は、新しいテンプレートと無関係な作業状態リストが受け継がれることがあります。テンプレートをテストして、適切な作業状態リストと必要なウィンドウが開かれることを確認してから、ユーザーにテンプレートを配布してください。

注元のテンプレートを保護するには、テストする図形が含まれるコピーを作成し、そのコピーをテストに使用します。テストが終了したら、変更内容を元のテンプレートに反映し、さらにテストを行う場合は、新しいコピーを作成します。

[ファイルを開く] ダイアログボックスの情報をテストするには

[ファイル] メニューから [開く] を選択します。
テストするテンプレートファイルを検索して選択します。
[説明] ボックスに、ファイルの表題と説明が表示されていることを確認します。

[説明] ボックスでは、「表題 : 説明」のように表示されます。表題と説明が表示されない場合は、[ファイル] メニューから [プロパティ] を選択して、表題と説明をオリジナルファイルに追加してください。

テンプレートのオリジナルバージョンをテストするには

テンプレートのオリジナルファイルを開きます。
テンプレートを開くときに、次のことを確認します。

ファイルを開いたときに、タイトルバーにファイル名が正しく表示されること。たとえば、テンプレートファイルの名前が「組織図.vst」の場合、タイトルバーにも「組織図.vst」と表示されます。
テンプレートに関連付けられたすべてのステンシルファイル (.vss) は、[オリジナルを開く] を指定しない限り、読み取り専用で開きます。
図面ページウィンドウは、別のオプションを指定しない限り、ページ全体が表示されること([ページ全体を表示] は、ほとんどのモニタに最適なオプションです)。
ステンシルウィンドウと図面ウィンドウが正しく配置されること。現在の作業セッションの間に既にウィンドウを再配置している場合以外は、[ウィンドウ] メニューから [並べて表示] を選択してウィンドウの位置を確認します。
テンプレートに正しいページ数が含まれていること。図面ページの下部にある [ページ] タブを確認します。追加のページを作成した場合を除き、テンプレートに含まれる図面ページは 1 ページのみです。
背景を含めた各ページの内容が正しいこと。
図面ページの外側の青い領域に予定外のオブジェクトが表示されないこと。これを確認するには、各ページを 5% 拡大して表示します。すべての図形が表示されることを確認するには、[編集] メニューから [すべてを選択] を選択します。

テンプレートの設定が正しいことを確認します。

各ページ縮尺が、テンプレートで使用する予定の図形と互換性があること。これを確認するには、各ページで、[ファイル] メニューから [ページ設定] を選択して、[ページプロパティ] タブをクリックします。
ページサイズが、印刷時に使用される向きと一致していること。複数のページを並べて印刷するように指定しない限り、設定は次のようになります。ページサイズが縦長の場合、図面の向きは縦になります。ページサイズが横長の場合、図面の向きは横になります。
図面ステンシル上にマスタシェイプが残っていないこと。テンプレートの図面ページにフォームを作成した場合は、他のマスタシェイプが残っていないこと。これを確認するには、[ウィンドウ] メニューから [図面ステンシルを表示] を選択します。
ファイルのプロパティ情報が正しく入力されていること。これを調べるには、[ファイル] メニューから [プロパティ] を選択して、誤字、脱字がないか、内容に間違いがないかどうかを確認します。
各ページのテンプレートの設定が予定どおりであること。これを確認するには、[ツール] メニューから [オプション]、[スナップと接着] および [ルーラーとグリッドの設定] コマンドを選択します。[ファイル] メニューから [ページ設定] を選択し、[ページサイズ]、[図面縮尺]、[ページプロパティ] タブをクリックします。[書式] ツールバーのスタイルリストを確認します。
テンプレートの表示オプションが適切に設定されていることを確認します。オプションには、ルーラー、グリッド、ガイド、接続ポイント、ツールバー、およびステータスバーが含まれます。
テンプレートのカラーパレットが、テンプレートと一緒に開くすべてのステンシルのカラーパレットと一致することを確認します。

テンプレートの複製をテストするには

テンプレートの複製を開きます。
ファイルが開くときに、図面ページ名が次のように表示されることを確認します。図面 1 : ページ 1
図面ページ、および追加したすべてのページが予定どおりに表示されることを確認します。
テンプレートに関連するすべてのステンシルファイル (.vss) が読み取り専用で開くことを確認します。
[ファイル] メニューから [プロパティ] を選択して、すべてのファイルの [作成者] ボックス以外のプロパティが空白になっていることを確認します。[作成者] ボックスには、[オプション] ダイアログボックス ([ツール] メニュー) で指定したユーザー名、または Visio のインストール時に指定した名前が表示されます。

テンプレートの読み取り専用バージョンをテストするには

テンプレートを読み取り専用で開きます。
図面ウィンドウのタイトルバーに、テンプレート名で始まる名前が中かっこ ({ }) で囲まれて表示されることを確認します。
[ファイル] メニューの [上書き保存] コマンドが淡色表示されていることを確認します。

Top