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第 13 章 ステンシルとテンプレートのパッケージング

セクション 1   配布用のカスタム シェイプの設計

時間をかけて作成した独自のシェイプは、再利用したり、ステンシルやテンプレートに登録して他のユーザーに配布したいものです。優れたシェイプを設計するための目標は、ユーザーの期待どおりの働きをするシェイプを作成することです。他のクリエイティブな作業と同様に、シェイプの開発はテストと修正のプロセスを繰り返します。

あるシステムで作成したシェイプが、他のユーザーが使用するシステムで同じように機能するとは限りません。Windows のインストール内容はコンピュータによって微妙に異なります。ユーザーのハードウェア構成がわかれば、ユーザーにとってより使いやすいシェイプ、ステンシル、およびテンプレートを設計することができます。自分自身で使用するシェイプを作成する場合でも、コンピュータ環境の特性を知っていれば、初めてシェイプを作成する際に時間を節約することができます。

どんなシステムでも、プロセッサの速度、またはメモリの総量が、ステンシルおよびテンプレートの使いやすさに影響します。複雑な数式が数多く含まれたシェイプは、単純なシェイプに比べて、再計算と再描画に時間がかかり、より大きな記憶領域を必要とします。ステンシルのテストは、ポータブル コンピュータを含む、ユーザーが使用する可能性があるすべてのシステム上で行ってください。

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シェイプ設計プロセスのガイドライン

シェイプの配布に関する注意事項

シェイプ設計プロセスのガイドライン

優れたシェイプ ソリューションを作成するために、以下の設計プロセスのガイドラインに従うことをお勧めします。

  1. シェイプの本来の目的である機能についてメモします。シェイプが満たすべき条件、その条件を満たすために必要な動作について、また、そのシェイプがステンシル内のコレクションである場合は、他のシェイプと一貫性を持たせるためにどのように動作すべきかなどをメモします。
  2. シェイプのプロトタイプを作成して、任意の形式に書式設定し、Visio® の描画ツールを使用してシェイプをテストします。シェイプを移動するときの動作、サイズ変更、回転、他のシェイプとのグループ化、シェイプの一部をロックしたときの動作、変更したい動作、などについて調べます。
  3. 動作を変更すると、シェイプシート (ShapeSheet ®) のどのセルに影響するか確認します。数式をカスタマイズする必要があるセル、その数式が参照すべきセルを確認します。
  4. 数式を 1 つずつ作成し、シェイプの動作に与える影響を調べます。調べた内容は、紙、またはプロトタイプ シェイプが含まれる図面のテキスト ブロックにメモします。別の方法を試したい場合は、シェイプのコピーを保存しておき、必要に応じて前のバージョンに戻れるようにしておきます。
  5. シェイプのヘルプを作成し、ユーザーがシェイプの本来の機能を理解できるようにします。
  6. 自分以外のユーザーがそのシェイプを使用しても予定どおりに機能するかどうかを調べるため、社内で他の人にテストしてもらいます。

予定するシェイプの外観や、期待する動作、またそれを達成するために必要な数式がはっきりとわかっている場合は、シェイプを最初から作り直します。これは余計な作業のようですが、古い数式がシェイプシートのセルに残らないようにシェイプを描画し、書式設定するためには最適な方法です。

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シェイプの配布に関する注意事項

配布用のステンシルおよびテンプレートを設計する場合は、次の点に注意してください。

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