時間をかけて作成した独自のシェイプは、再利用したり、ステンシルやテンプレートに登録して他のユーザーに配布したいものです。優れたシェイプを設計するための目標は、ユーザーの期待どおりの働きをするシェイプを作成することです。他のクリエイティブな作業と同様に、シェイプの開発はテストと修正のプロセスを繰り返します。
あるシステムで作成したシェイプが、他のユーザーが使用するシステムで同じように機能するとは限りません。Windows のインストール内容はコンピュータによって微妙に異なります。ユーザーのハードウェア構成がわかれば、ユーザーにとってより使いやすいシェイプ、ステンシル、およびテンプレートを設計することができます。自分自身で使用するシェイプを作成する場合でも、コンピュータ環境の特性を知っていれば、初めてシェイプを作成する際に時間を節約することができます。
どんなシステムでも、プロセッサの速度、またはメモリの総量が、ステンシルおよびテンプレートの使いやすさに影響します。複雑な数式が数多く含まれたシェイプは、単純なシェイプに比べて、再計算と再描画に時間がかかり、より大きな記憶領域を必要とします。ステンシルのテストは、ポータブル コンピュータを含む、ユーザーが使用する可能性があるすべてのシステム上で行ってください。
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優れたシェイプ ソリューションを作成するために、以下の設計プロセスのガイドラインに従うことをお勧めします。
予定するシェイプの外観や、期待する動作、またそれを達成するために必要な数式がはっきりとわかっている場合は、シェイプを最初から作り直します。これは余計な作業のようですが、古い数式がシェイプシートのセルに残らないようにシェイプを描画し、書式設定するためには最適な方法です。
配布用のステンシルおよびテンプレートを設計する場合は、次の点に注意してください。
解像度が最も低く表示色が最も少ないシステムに合わせて設計をすると、解像度の高いシステムでレイアウトや図形はいっそう鮮明に表示されます。ただし、高解像度や多色表示に合わせて設計したステンシルは、解像度の低いシステムでは鮮明に表示されません。
ユーザーの出力デバイスの性能と制限を考慮します。ユーザーが使用すると思われる出力デバイスで図形を印刷してテストし、線や塗りつぶしが予定どおりに印刷されることを確認します。
Visio 製品に付属するステンシル、マスタシェイプ、テンプレート、およびソース コードは、米国ビジオ社が所有する著作物であり、アメリカ合衆国著作権法と国際条例によって保護されています。Visio 製品に付属して提供された著作権対象のマスタシェイプは、ユーザーがこのマスタシェイプを含む Visio 製品に対するライセンスを許諾されている場合を除き、いかなる場合にも配布することはできません。これには、マスタシェイプに修正を加えたものやマスタシェイプを基にして作成したシェイプを含みます。
ただし、独自に作成したシェイプに著作権を設定することはできます。
独自に作成したシェイプに著作権を設定するには
シェイプの開発の最終段階として著作権情報を追加します。[オブジェクト情報] ダイアログ ボックスに入力した著作権情報を変更することはできません。