前のトピック
次のトピック
第 13 章 ステンシルとテンプレートのパッケージング
セクション 2 マスタシェイプのテスト
一貫性を確認するために、ステンシル上のすべてのマスタシェイプを一緒にテストしてから、それぞれのマスタシェイプを個別にテストします。以下のテストを実行したら、作成される予定のシェイプを表にまとめます。シェイプの相互作用、精度、および使いやすさを評価して、制限や不足した要素を調べるためには、この方法が最適です。
このセクションの内容...
マスタシェイプの一貫性のチェック
図面ウィンドウでのマスタシェイプのチェック
異なるページ縮尺によるマスタシェイプのテスト
マスタシェイプの一貫性のチェック
必要なマスタシェイプがすべてステンシルに含まれていること、名前と書式がわかりやすいこと、アイコンが予定どおりの順序でステンシルに表示されていることを確認する必要があります。マスタシェイプの標準に関する仕様書がある場合は、仕様書に基づいてシェイプをチェックします。
ステンシル上のマスタシェイプをチェックするには、ステンシルのオリジナル ファイルを開き、以下の項目を確認します。
ステンシル上のマスタシェイプのチェック
確認項目
|
確認内容
|
ステンシル上のマスタシェイプの数
|
仕様書がある場合は、仕様書を基にしてその数を確認します。後でステンシルを修正した場合、もう一度テストを行うと、マスタシェイプが追加または削除されたかどうかがわかります。
|
マスタシェイプの名前とプロンプト
|
- マスタシェイプの名前とプロンプトに誤字や表記の誤りがなく、内容が正しく、他のシェイプと一貫性があることを確認します。
- マスタシェイプ名の末尾の不要なスペースを削除します。末尾にスペースがあると、アイコンが選択されたときに必要以上に広い範囲が強調表示されます。これを確認するには、[編集] メニューから [すべてを選択] を選択します。
- ステンシル上の各マスタシェイプ名を同じ方向に配置します。
|
アイコン
|
アイコンを論理的に整理し、配列に一貫性を持たせます。左から右、上から下の順序で表示されることを確認します。
アイコンのサイズを正しく設定します。最も一般的な設定は [標準] です。
アイコンがマスタシェイプを十分に表現していることを確認します。各アイコンが明瞭に表示されていることを確認し、アイコンとマスタシェイプを比較します。これをチェックするには、マスタシェイプを右クリックして、ショートカット メニューから [アイコンの編集] を選択します。
カスタマイズしたアイコンが自動的に更新されるように設定されていることを確認します。これをチェックするには、マスタシェイプを右クリックして、ショートカット メニューから [マスタシェイプのプロパティ] を選択します。[マスタシェイプのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[基本動作] セクションの [図形データから自動的にアイコンを生成] がチェックされていることを確認します。
|
TOP へ
図面ウィンドウでのマスタシェイプのチェック
マスタシェイプの図面ウィンドウでシェイプをテストするには、ステンシルのオリジナル ファイルを開きます。ステンシル ウィンドウでマスタシェイプのアイコンをダブルクリックするか、マスタシェイプを右クリックしてショートカット メニューから [マスタシェイプ編集] を選択します。これにより、マスタシェイプの図面ウィンドウ内にステンシル ウィンドウが表示されます。以下の項目を確認します。
マスタシェイプを確認する
確認項目
|
確認内容
|
シェイプに使用されている縮尺
|
シェイプに適切な縮尺が使用されているかどうか確認します。これを確認するには、[ファイル] メニューから [ページ設定] を選択し、[図面縮尺] タブをクリックします。
|
1-D または 2-D の動作スタイル
|
シェイプの動作スタイルが適切であることを確認します。これを確認するには、[書式] メニューから [基本動作] を選択します。
|
[オブジェクト情報] ダイアログ ボックスに表示されるマスタシェイプに関する情報
|
たとえば、データ ボックスに情報が入力され、シェイプ固有のヘルプにリンクしていることを確認します。これを確認するには、[書式] メニューから [オブジェクト情報] を選択します。
|
適切な [保護] オプションの設定
|
マスタシェイプのシェイプシート (ShapeSheet ®) ウィンドウを開くか、[書式] メニューから [保護] を選択して、[保護] オプションの設定を確認します。
|
接続ポイントの表示
|
[表示] メニューから [接続ポイント] を選択します。
|
TOP へ
異なるページ縮尺によるマスタシェイプのテスト
それぞれのテンプレートでステンシルおよび図面ページを開くため、使用する予定のすべてのページ縮尺で各シェイプをテストする必要があります。縮尺がまったく異なるページでシェイプをテストすることも参考になります。
同じ縮尺の図面でシェイプをテストするには
- [ファイル] メニューから [開く] を選択します。
- [ファイル名] ボックスから、テストするマスタシェイプを使用するステンシルが格納されたテンプレート ファイル、およびそのマスタシェイプと同じ縮尺を使用する図面ページを選択します。
- [開く] ダイアログ ボックスから [読み取り専用で開く] を選択して、[OK] をクリックします。
- マスタシェイプを図面ページにドラッグして、テストするインスタンスを作成します。
- 以下の表に示す項目を確認します。
同じ縮尺の図面でのマスタシェイプのチェック
確認項目
|
確認内容
|
一般的なシェイプの動作
|
- シェイプをドラッグするときに、シェイプが図形枠内に適切に配置されること。
- 他のシェイプと接続したときに、シェイプが予定どおりに動作すること。たとえば、コネクタ図形が適切な接続タイプを使用するかどうかを確認します。
- シェイプをダブルクリックしたときに、シェイプが予定どおりの動作をすること。[書式] メニューから [基本動作] を選択し、[ダブルクリック時の動作] タブをクリックして、設定を確認することもできます。
- シェイプを削除できること。
- 予定する出力デバイスで図形を印刷したときに、シェイプが思いどおりに印刷されること。たとえば、一部の塗りつぶしの模様は、PostScript プリンタのパフォーマンスに影響することがあります。
|
スナップと接着の動作
|
シェイプおよび図形枠がグリッドにスナップすること。
インスタンスが予定どおりに他のシェイプ、グリッド、またはガイドにスナップすること。
|
シェイプ テキスト
|
シェイプのテキスト ボックスが正しい場所に表示され、テキスト ボックスに入力したテキストが適切に右端で折り返され、整列すること。
次の場合、シェイプおよびシェイプのテキストが予定どおりに動作すること。
- 塗りつぶしのスタイルを適用した場合。
- 縦方向および横方向に、または縦横比を固定してシェイプのサイズを変更した場合。シェイプが単一方向に限定するなど独自の方法でサイズ変更されるようにプログラムを作成した場合、このテストは特に重要です。
- [左 90 度回転] コマンド、[右 90 度回転] コマンド、および自由に回転ツールを使用してシェイプを回転させた場合。
- シェイプの上下左右反転、上下反転、および左右反転を実行した場合。
- 図形のグループを解除した場合。マスタシェイプがグループ化されていない場合、[グループ解除] コマンドは淡色表示されます。
|
シェイプのカスタマイズ
|
シェイプがカスタム プロパティを持つ場合は、プロパティが予定どおりに表示されること。これを確認するには、[表示] メニューの [ウィンドウ] から、[カスタム プロパティ] を選択するか、[図形] メニューから [カスタム プロパティ] を選択します。
ショートカット メニューにカスタマイズされたシェイプの動作がある場合は、その動作が予定どおりに機能すること。これを確認するには、シェイプを右クリックして、ショートカット メニューからそのコマンドを選択します。
プロンプトおよびシェイプ固有のヘルプが、シェイプに関して役に立つ情報を提供していること。
[オブジェクト情報] ダイアログ ボックスに表示される情報が適切であること。これを確認するには、[書式] メニューから [オブジェクト情報] を選択します。
|
異なる縮尺の図面でシェイプをテストするには
- テストするシェイプとまったく異なる縮尺で、新規の図面ページを作成します。
たとえば、マスタシェイプが 1:1 の縮尺で作成されている場合は、1:48 の縮尺で図面ページを作成します。
- マスタシェイプを図面ページにドラッグして、テストするインスタンスを作成します。
- 次のことを確認します。
- シェイプをドラッグするときに、シェイプが図形枠に適切に配置されること。
- シェイプおよび図形枠がグリッドにスナップすること。
- 縦方向および横方向に、または縦横比を固定して図形のサイズを変更した場合、シェイプおよびシェイプのテキストが予定どおりに動作すること。
- [左 90 度回転] コマンド、[右 90 度回転] コマンド、および自由に回転ツールを使用して図形を回転させた場合、シェイプおよびシェイプのテキストが予定どおりに動作すること。
Top