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第 15 章 VISIO での MICROSOFT VBA プログラミング

セクション 5   Visio での VBA コードの実行

Visual Basic エディタで Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) コードを実行して、開発中にテストやデバッグを行うことができます。ここでは、Visual Basic エディタでコードを実行する方法を説明します。ブレークポイントおよびウォッチ式の追加、実行のステップインやステップアウトなどの VBA プログラムのデバッグの詳細については、Microsoft Visual Basic のオンライン ヘルプを参照してください。

完成したマクロは、[ツール] メニューの [マクロ] サブメニューに追加されます。つまり、マクロをVisio® ユーザー インターフェースから実行することができます。マクロとは、VBA のプロシージャで、引数はありません。引数を持つプロシージャは、[マクロ] サブメニューには表示されません。

 



[マクロ] ダイアログ ボックス

  1. 選択したマクロの名前
  2. 実行可能なマクロとアドオンの一覧
  3. アクセス可能なプロジェクト、モジュール、およびファイルの一覧

プログラムは、イベントに応じて実行することも、その他の方法で実行することもできます。イベントに応じたプログラムの実行方法の詳細については、「第 21 章 Visio のイベントの処理」を参照してください。その他のプログラム実行方法については、「第 25 章 Visio オートメーション ソリューションのパッケージ」を参照してください。

Visual Basic エディタからマクロを実行するには

  1. [ツール] メニューから [マクロ] を選択します。
  2. [マクロ名] ボックスからマクロを選択し、[実行] をクリックします。
  3. 対象のマクロが一覧に表示されない場合は、[マクロの場所] ボックスで適切なプロジェクト、モジュール、またはファイルを選択しているかどうかを確認します。プライベート プロシージャは、メニューやダイアログ ボックスには表示されません。

別の方法

  1. プロジェクト エクスプローラで、マクロを含むモジュールを開きます。
  2. コード ウィンドウでマクロ内をクリックし、挿入ポイントを配置します。
  3. [実行] メニューから [Sub/ユーザー フォームの実行] を選択します。
  4. 挿入ポイントが置かれたマクロが実行されます。

Visio の [マクロ] ダイアログ ボックスからマクロを実行するには

  1. Visio で、[ツール] メニューの [マクロ] からマクロを選択します。
  2. [マクロ] ボックスからプログラムを選択し、[実行] をクリックします。


ユーザーは、実行するプログラムがアドオンかマクロかを区別する必要はないので、Visio ではこれらがダイアログボックス内にまとめて表示されます。たとえば、アドオンもマクロも [マクロ] ダイアログ ボックスや [マクロ] サブメニューから実行できます。


[マクロ] ダイアログ ボックスにマクロの説明を表示するには

  1. Visual Basic エディタで、[オブジェクト ブラウザ] を開きます。
  2. [プロジェクト/ライブラリ] ボックスで、マクロを含むプロジェクトを選択します。
  3. [クラス] ボックスからマクロを含むモジュールを選択し、一覧のマクロを右クリックし [プロパティ] を選択します。
  4. [説明] ボックスに説明を入力します。

Visio の [マクロ] サブメニューからマクロを実行するには

  1. [ツール] メニューから [マクロ] を選択します。
  2. [マクロ] サブメニューでマクロを含むプロジェクトを選択し、次にマクロを選択します。

以下の図では、モジュールが Visio の [マクロ] サブメニューに表示され、そのモジュールのサブメニューにマクロが表示されています。

 



Visio [マクロ] サブメニュー

マクロだけを [マクロ] サブメニューに表示して、マクロを含むモジュールは非表示にするには、モジュール名を "ShowInMenu" とします。以下の図のように、ShowInMenu モジュールは Visio [マクロ] サブメニューには表示されず、マクロだけが表示されます。

 



ShowInMenu モジュールを使用した [マクロ] サブメニュー

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