戻る

=人物の描き方編=

●目の描き方●

 人物を描く上で命とも言うべき目の描き方です。目一つでその絵の生き死にが決定 してしまうほど重要なものです。(実は自分の姉も目が思うように描けずに絵を断念した 一人です。美術系の大学出たのに・・・)では、具体的にどう描けば良いかですが、まず 下に挙げた3通りの目を見て下さい。

ちょっと説明を加えますと、=図1=は実際の人間の目を具体的に描いたものです。多少変なのは勘弁して下さい(汗) で、=図2=は自分(天沼)が主にイラストを描くときに使う目の描き方です。=図3=はいわゆるマンガ絵の目です。いわゆると言ってもマンガ絵でも目の描き方は千差万別なので一概に言えませんが・・・。

 で、目を描く上でどんな描き方をするにしても気にして欲しいのがやはり実際の人間の目です。やはりこれを基本に考えて描かないとおかしなものになりがちです。目を描く上でのいくつかのポイントが、目尻、目頭、上まぶたそして瞳でしょうか。それ意外にポイントとして頭に入れて欲しいのが図中の※1と※2です。これは何を表しているかと言うと、ようするに眼球の形によって生じる影です。特に※2なんかは色を塗る時に注意しないと妙に平面な目になりがちです。※3の部分の二重線ですが、最近ではちょっとデッサンに気を使うマンガ家の方なんかも描いてる人をちらほら見かけます。これが何を表しているのかと言いますと、上まぶたと下まぶたの重なる部分の表現です。鏡で目を見てもらうと分かりますが部分的に色が違うので結構分かり易いです。自分のイラスト絵の目だと正面は二重になってなくて目尻のあたりだけ二重になってますが、これは立体感を出す苦肉の策です(^^;目尻の方は微妙に奥の方にへこんでるために、正面に比べて重なりが良く見えるので、それを極端に表現したものです。実際には正面にも重なりは見えるのですが、それを描くと多少くどくなるのと、立体表現が薄くなってしまうので敢えて描いてません。下まぶたの端付近の線が太いのはその分岐点です。セルフィのイラストの目なんかも参考になるので良かったら見てください(^^; 凄く微妙にしか表現してないので分かり難いかも知れませんが・・・。 ほとんどの絵描きさんが上まぶたを濃く(太く)描きますが、これは要するにまつげですね。細かく描くと大変なので太い線で毛の束を表現してます。割と絵の暗黙の了解的記号表現の一つですね。最後に瞳ですが・・・これは個人的に絶対に守って欲しい事と言えば、瞳の丸いラインを太めに描いて下さいって事くらいでしょうか。実際にも色の濃い部分ですし、何よりも細いとバランスが悪いのです。それ意外は自由に描いて下さって結構ですね。

  最後に一言。イラストを描く上で目はくどくなく、かつ現実に近く。これがキーポイントになると思います。(ってこれは自分流の描き方においてですが・・・)

  ちょっと長くなってしまったのでこれくらいにしますが、質問があれば掲示板にどんどん質問して下さい〜。

戻る次へ