まず最初は、少量のお湯を粉全体に染み込ませてしばらく待ちます。
これは、蒸らしと呼ばれます。
この「蒸らし」の大きな目的はお湯の通り道を粉全体に確保することにあります。
あらかじめ少量のお湯を粉全体に染み込ませることで、
湯の通り道がどこかに片寄ったりしないようにします 。
また、蒸らしの別の目的としては、「予抽出」でしょう。
蒸らしの状態で、粉に対しての湯の量が最小なので、各成分濃度の高い抽出液になります。
強い苦味やコクを望むのでしたら、蒸らし時間を十分にとるのも、ひとつの方法でしょう。
蒸らしのときの湯の注ぎ方は「粉に注ぐのではなく粉の上に乗せる」
これが、ポイントです。
蒸らしが終わったら、本格的な注湯にはいります。
この注湯が、珈琲の味を決めるうえで最も重要な段階です。 |