<資料 (3)>

資料の一覧

(3) 実際の音量とベロシティー変数の対応のグラフ

[はじめに]
 MIDIデータを作成・修正するとき,「音符ごと」の音量変化をつけるためには,おもにベロシティー変数を変化させます。このとき,「実際の音量とベロシティー変数の対応」がおおよそ分かっていると,試行錯誤のみで行うよりは,作業が楽になると思います。そこで,いくつかの「音の種類[p.c.*1プログラムチェンジ, 0 から始まる)]」について,いくつかの音源別に,「実際の音量とベロシティー変数の対応のグラフ」を作ってまとめてみました。

[調査した音色]
 SC-55 系(Roland SC-88STPro の SC-55系音色)
 SC-88(Roland SC-88STPro の SC-88音色)
 SC-88Pro(Roland SC-88STPro の SC-88Pro音色)
 MU90(YAMAHA MU90B の XG音色)
 GZ-50M(CASIO GZ-50M の音色)

 なお,グラフを作成するためのデータは,研究室(5) での要領でとりました。また,調べた音の高さ(ノートナンバー*2)は,[グラフ集] の表中に記載してあります。

[グラフの簡略説明]
 グラフの横軸−あるベロシティーの範囲内の音量変化を 7 等分して,便宜的に


の記号を付けました。あくまでも「便宜的」ですので,楽譜中の記号と必ずしも一致するわけではありません。

 グラフの縦軸−ベロシティーの値

[グラフ集]
 次のものは,「実際の音量とベロシティー変数の対応のグラフ」集へのリンクです。グラフをたくさん見るときに便利なように,別ページとしました。(各グラフのサイズは 4 kB 前後です。)

<グラフ集へ>



*1 番号の付け方には多少の混乱があります。例えば,ヴァイオリンは,「プログラムチェンジ[40]」ですが,以下の MIDI 音源の取扱説明書では次のようになっています。
(1) Roland SC-88STPro : 「プログラム・ナンバー[041]」となっていて,「プログラム・ナンバー」の「略号」に PC を使っている。なお,「プログラム・ナンバー」は,1 - 128 の値をとる。

(2) YAMAHA MU90B : 「プログラム・ナンバー[41]」となっていて,「プログラム・ナンバー」の「略号」に Pgm# を使っている。なお,「プログラム・ナンバー」は,1 - 128 の値をとる。
 また,YAMAHA XGworks Ver. 2.0 では,「Program Change」コマンドで,1 - 128 の値を扱っている。(つまり,ヴァイオリンは [41]。 )

(3) CASIO GZ-50M : 「音色番号[040]」となっている。なお,「音色番号」は,0 - 127 の値をとる。

(4) AKAI SG01k : 「プログラム・ナンバー[41]」となっていて,「プログラム・ナンバー」の「略号」に PC# を使っている。なお,「プログラム・ナンバー」は,1 - 128 の値をとる。
 なお,「プログラムチェンジ」とは,音の種類を選ぶための MIDI データ中の命令で,0 - 127 の値を持ちます。MIDI 音源の取扱説明書には,「MIDI インプリメンテーション・チャート」というものが必ず載っていて,そこには,「プログラムチェンジ」の項目があります。その「プログラムチェンジ」の設定可能範囲は,(1)(2)(3) では「0 - 127」,(4) では「1 - 128(by Preset number Value)」 という記載になっています。

*2 ノートナンバー : 音の高さを表す番号で,0 - 127 の値をとります。(音源や音色などによって有効範囲は異なる。) 1 の増減で,半音の上げ下げになり,右図の「ラ」の音が,「ノートナンバー [69]」に相当します。



1.TOPページ
//
資料の一覧