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 uilleann pipes

 アイルランドのバグパイプでイリアンパイプとかユリアンパイプとかいいます。正確にはパイプスと複数形ですね。バグパイプとはバッグ状の袋にリード付きのパイプをつっこんでふくろを圧縮し、パイプから逃げる空気でリードを振動させて音を出す楽器の総称で、足踏みオルガンやアコーディオンなどの蛇腹ものと同じようなもんです。日本では一般にバグパイプとはスコットランドのハイランドパイプスの事を指すことが多く、これは口でバッグに空気を吹き込むタイプでガリシア(ケルト圏)のガイタという楽器も確かこのタイプだったと思います。一方アイルランドのものはふいごで空気を送るタイプでひじでふいごを動かします。弾き語り(吹き語り?)ができるということですか。音は私の主観ですがスコットランドのものみたいな鋭さがなく太く渋い音で、ひちりきに似てます。聴いた限りでは大変な楽器とは思えないですが、演奏している姿はいろいろやらなくてはならないので大変忙しそう。バッグからはえてる管で基本的に音を出すパイプは2種類あってチャンターとドローンに別けられます。チャンター管は指で音程をかえる管、つまり演奏のメインです。ドローン管はウェーとのびてるドローンの音を出す管です。構造的なことはよくわからないので詳しく知りたければアーリーミュージックJ.F`s Siteへ行ってみればよいでしょう。
 バグパイプという楽器は日本ではハイランドパイプス以外あまりなじみのない楽器でしたがケルトばやりでアイルランドのものの他ガリシアやブルターニュのものなんかも耳にするようになりました。それでも珍しい楽器ですが少し調べてみるとヨーロッパ中にいろんなタイプのバグパイプがあることがわかります。また、アイルランド式のようにふいごをつかったものもけっこうあります。ヨーロッパ以外にもロシア、アジア、アフリカにもあるらしく、実は結構普通にみられる楽器なのかもしれません。

CD ; Lunasa ,the Bothy Band ,Chieftainsあたりが手に入りやすいです。

 

flute

 基本的にアイリッシュでは現在クラシックなどで使われる金属製のものはほとんどつかわれません。木製でキーはついていずリコーダーなどのように穴が空いているだけです(低い音域をひろげるためか下の音にキーを使ったものがあります)。そのため出せる音はティンホイッスルのように基本的にはダイアトニックしか出せません。材質はたぶんエボニーかグラナディア(クラリネットの材料)でしょう(ジョイント部分に金属を使っているものもあります)。音は金属製のものに比べ丸く太く、又キーを使わない事で1つ1つの音のタッチがはっきりします。アーリーミュージックで詳しく説明されてます。
 歴史について少しふれようと思いましたが資料がどこいったわからないんでまた今度ということで。

CD , the Cheftains , the Bothy Band (どちらもマットモロイというflutist)

 

bodhran

 バウロンと読むのかボランと読むのか。あるCDのライナーノーツにはボズランとかボドランとも書いてあった。私はバウロンと呼んでます。タンバリンのまわりのベルをとったような形のハンドドラムタイプの太鼓で大きさは結構あり、大きいもので直径70か80センチ以上あると思います(そのうち写真のせます)。ビーターといわれる短いスティックを片手に持ってたたき、空いたもう片方の手は裏からてのひらでたたいたり振動を押さえたりします。ビーターは両端を使ってたたくことがあります。文章じゃこれが限界ですな。

CD : De Dannan