PCの戦う理由 

 
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ソニック  投稿日:07月08日(木)22時45分38秒 
   
   最近自分を含めて、「敵を倒すだけ!」のTRPGをやってる今日この頃
   (文章が変^^;)
   以前も、そうだったけど、最近特に感じるようになったと思う。
   (年のせいかっ・・・!?ーー;)

   キャラクター作成前は、キャラの設定なんかを「ぼんやり」考えたりするんだけど、
   いざ、キャラを作ってみると、シーフのはずが、
   バリバリの戦闘キャラになってたりする。^^;;
   (エルフのシーフファイター(6LV)が、プレートを着て2Hソードを持っている)
   
   まあ、GMの用意するシナリオ自体、戦闘物が多いから
   仕方がないのかもしれないのだが・・・。(GMのせいにするなぁ〜 俺 ^^)

   ちなみに、みなさんの所では、どうですかぁ〜。
  


どげお  投稿日:07月09日(金)18時51分19秒

   
   to ソニック様
   私も同様のことを考えたことがあります。「戦闘するだけ」のキャラクターを
   使っていると、空しくなるときがあります。
   私は約2年ほどTRPGから離れていた時期があるのですが、
   それは興味がなくなっていたわけじゃなくて、
   ロールプレイができる環境に恵まれなかったためです。
   当時はなぜか、周囲にいたのが「ハック&スラッシュ」プレイヤーばかりで、
   ちっとも楽しくなかったんです。

   ある程度、経験のあるプレイヤーなら心当たりがあるかもしれませんが、
   「無邪気な殺戮者」プレイヤーが急増した時期が、何度かあります。
   一つは「バスタード」が流行った頃、
   もう一つは「スレイヤーズ」が流行った頃です。
   私の気のせいかもしれませんが、
   これらの時期に「世界征服」や「鬼畜」といった肩書(?)を背負って、
   ただ単に反社会的な行動をとるだけの、大味なPCが増えたような気がします。
   
   ここから先はTRPGからは、少々逸脱した内容かもしれません。
   ゲームのPCならばシナリオ中で少なくとも、2、3人は殺したことがあるでしょう。
   あくまで架空のものですが、どういう事情であれその行為は殺人です。
   ゲーム中では多くの場合、なんらかの理由をつけて正当化するようですが、
   それはマスターに与えられた主観に基づくものでしかありません。
   どちらにせよ、自分の手を汚しているという意識は希薄です。
   
   ストレスを発散するかのように、人もモンスターも見境なく切り殺す、
   非協力的な村人達をファイヤーボールで焼き殺す、
   この行動はどちらも、英雄志望(らしい)の、
   わりとよくいる元気な少年・少女PCの行動でした。
   
   こうした無茶な行動の例は数えきれませんが、
   どうも「リアリティ」を感じるかどうかという、彼らの想像力の低さが一因のようです。
   TRPGは基本的にごっこ遊びであり、
   しかも言葉を主としてなりたっているものですから、
   リアリティの点では難しい面もありますが、
   これらの例は普遍化してしまった戦闘の描写による
   ごまかし、感覚の麻痺という現状の一端の現れではないかと思います。
   数字だけに置き換えられる負傷・死亡、魔法という非現実的な攻撃のための
   手ごたえの無さ(ギャグとして攻撃する場面では、ほとんどが魔法を使用している。
   出合い頭にエネルギーボルト、寝起きが悪くて八つ当たりライトニングなど)が、
   よりその行為の本質を分かりにくくしている部分もあるでしょう。
   
   多くの場合「倒す」とはイコール「殺す」ということです。
   殺すというのは、相手の肉体を生存不能まで破壊することであり、
   つまり骨格を粉砕し、内臓を破裂させ、神経を切断することです。
   同時に相手の積み重ねてきた過去を、無にすることにもなります。
   
   そして、そうすることによってPC達は、大きく強大な存在に成長してゆきます。
   真剣にロールプレイした自分のPCのキャラクターシートを見た時に、
   彼(彼女)の足もとにどれだけの骨が埋まっているのか、
   考えたことはありませんか。
   
   たとえ、ゲームという架空の世界の中でも
   最低限の倫理規範を理解したプレイ(倫理を守るのではない)
   をするべきと私は思うのです。

   私自身もゲームの世界の中では、数えきれないほどの人々を殺してきています。
   ただ、同時に私のPCにとって最大最強の敵は、悪の魔法使いやドラゴンではなく、
   一般の人々からの社会的制裁でした。
   これはこれで楽しみ方の一つですが、
   少なくとも、己の行動に伴うペナルティを無視した無軌道プレイは、
   程度の低いものとしか思えませんし、ダメージのダイス目の大小に一喜一憂し、
   ただ敵を倒した達成の快感だけに、夢中になってるようならば、
   そのPCには強さを誇る資格はありません。
   (これはこれで面白い性格のPCではあるかもしれないが)
   
   ここまで偉そうなことを散々書いてきましたが、
   実は私自身は平和主義者などでは全くありません。
   むしろ肯定したくはありませんが、相当に暴力衝動の強い好戦的な人間です。
   強さへの憧れも多分にもってますし、かっこよさも感じます。

   ただし、両者の完全合意のうえに成り立つリング上の戦いを除いて、
   ほとんどの場合、肉体上の強さを発揮する場面、暴力による争いは凄惨なものです。
   そしてなにより恐ろしいのが、その暴力を振るうこと自体にある種の楽しさ、
   気持ち良さが伴うことです。
  
   ひっじょーに個人的意見を言わせてもらえば、
   私は「スレイヤーズ」のリナ・インバースに喝采など絶対に送りません。
   あれほどの反社会行動を繰り返して、
   それに対する代償は全てギャグでごまかすあざとさは
   どこにも共感できませんし、見苦しい。

   ハードボイルド系キャラクターがかっこいいのは、強いからではありません。
   自分自身に厳しいからかっこいいのです。
  
   ゲームにおいて戦闘は重要な楽しみの要素ですし、
   キャラクターを強くするために武装や戦法を考えることは
   とても楽しいことです。私も大好きです。
   しかし、それらの自分自身の楽しみを追求し、
   他を十分に認識できないことには
   ときどきワイドショーを騒がす、短絡的で残酷な事件と
   「リアリティ」に対する想像力という点で、
   繋がる部分があるように感じています。

   バカ長いうえに、かなり脱線した話題ですみませんでした。
   いろいろ波風のたつ内容だと思うのですが、
   大分前から気になっていたことだったので、
   あえて書かせてもらいました。
   たぶん「なんだと、このやろう」と思ってる方がいると思うので、
   そういう方はぜひご意見をお願いします。
   私もいつまでもこんな辛気くさい考えは嫌なので。
  


シルヴィア  投稿日:07月09日(金)20時54分27秒 
   
   >戦闘キャラ
   また、喜んで書きそうな人が多そうな話題を・・・金曜の夜だし(^^;。
   どげお卿の意見に対しての、私の考えの比較点になると思うけど・・・
   
   >ギャグとして攻撃する場面では、ほとんどが魔法を使用している。
   これ、フリーのコンベンションなどで
   レベルの低いプレイヤーがよく行ってた(る?)行為ね。
   冗談じゃないわね。ダメージを他のPCに与えるという行為は
   宣戦布告しているのと同じね。私に取ってみれば。
   ましてや魔法なんて、他人に向かってハンドガンの引金を引いているのと同じ。
   私なら問答無用に臨戦態勢に入るわね。
   
   >同時に私のPCにとって最大最強の敵は、悪の魔法使いやドラゴンではなく、
   >一般の人々からの社会的制裁でした。
   これも、当然の流れでしょうね。
   そのTRPGにきちんとした社会設定があれば、
   人に賞賛される行為を行えばそれなりの評価を受けるべきはずだし、
   反社会的行為を行えば、きちんとした制裁を受ける可能性が高いべきでしょうね。
   それを卓にいる全ての人が「ロールプレイング」として解っているのなら、
   それもOKじゃないかしら。
   そのPCがその行為に対して、どこまで一貫した考えを持っているのかという所よね。
   ポイントは。
   
   >ハードボイルド系キャラクターがかっこいいのは、強いからではありません。
   >自分自身に厳しいからかっこいいのです。
   これは黒子で言うなら、さっきの「友情」「信念」「誇り」になるでしょうね。
  


かじたひとし  投稿日:07月09日(金)21時47分37秒

   
   ●どげおさま
   なんか、かじたは恵まれた環境に生きてきたんですね。
   余り激しい環境には居なかったような気がします…。
   
   ●某作品とキルプレイヤーの増加の因果関係について
   確かに、言われて見ればそうかなぁ。
   ただ、かじたの周囲の初心者の方は、ちゃんと考えてやってくれたから。
   非常識な事は、非常識だとちゃんと説得すれば分かってくれたし。
   やっぱり、誰でもパワーシナリオ&キャラクターの段階は通るものですから、
   初めての人には暖かく接してあげたいものですね(建前)。
   こら、いい加減に…(本音)。

   ま、スレイヤーズにしろ、バスタード!!にしろ、
   ファンタジーTRPGを世に広めた、って言う意味では非常に大きい存在ですね。
   何を隠そう、世界征服をことあるごとに言うキャラクター、私もやってましたよ。
   もっとも、口だけで実はただの良い奴、と言う設定でしたが<笑>。
   今にして思えば、バスタードの影響だったのかなぁ?

   ●殺すと言う事
   殺すことの重み、それがロールプレイできるようになるまでは、
   どれくらいかかるんでしょう?
   今だとリプレイとか多いですから、そういう遊び方に気が付ける機会は
   多いですよね。
   かじたの場合、3年ほどD&Dで戦って戦って戦いつづけていました。
   シナリオは二の次で、マスターはまず、どのモンスターを出すかから
   シナリオを作り出すような…。
   でも、段々高校生や大学生になって社会に触れる機会ができると
   変わっていったような気がします。
   
   ●某スレイヤーズの評価
   って、コーナー作るほどの事か<笑>。
   ちなみに、かじたは余りこの作品は好きではありません。
   ですが、この作品で前述のようなリアルな殺しの考えが出てきたら、
   この作品の面白さはなくなってしまうでしょう。
   この辺、ダーティペアとかも同じかな。
   こういった作品っていうのは、
   多分現実のわれわれが考えるような世界観じゃないんでしょう。
   なまじっか、普段よく遊んでて知っているファンタジー世界っぽいので
   そう錯覚するだけで…。
   むぅ、私がスレイヤーズの弁護をしたなどと知れたら、
   大爆笑する奴らがいるだろうなぁ…。

   http://www.tim.hi-ho.ne.jp/j-yoshimura/

   

K.T  投稿日:07月10日(土)02時57分36秒

   現代社会と違う世界観の物語においては、
   「命の重さ」の定義は難しいと思いますよ。
   いわゆる「ファンタジー世界」より遙かに近代寄りの
   「西部開拓時代」においても、「縛り首の見物」は
   大衆の娯楽だったようですから。
   罪人が縛り首になるという告知があると、
   親子連れでお弁当持って見物に行ったりしたんだそうです。
   ま、あんまり関係ないですかね。
  
   でもまあ、道徳とか倫理ってのは難しいよね。
   だって、「ジオン軍」好きな人多いでしょ?
   彼らって、「スペースノイドの独立と解放」を掲げておきながら、
   「核攻撃」や「毒ガス兵器」で30億人のスペースノイドを虐殺してんだよね、
   しかも連邦政府への宣戦布告と「同時に」ね。
   「大儀」がありゃあそれでいいのかい?
   だから、俺は「職業軍人」は嫌い。ただの歯車だからね。
   歯車であることに納得出来ないなら、
   そいつは軍人として二流だしね。
   「クリムゾン・タイド」で言ってたように、
   「軍規に従うのが軍人」なんだから。もっとも、
   俺の場合は単に「命令されるのが嫌い」ってだけかもしれんけど。
  
   俺は「一匹の野獣」でありたいね、人を傷つけて生きるキャラなら。
   「己の牙をもって、己のために戦う」っていう・・・
   あれ、何の話だっけ(笑)。
           


エンドラ  投稿日:07月10日(土)23時01分16秒

   >ヤングアダルト物(←小説ですね)
   かじた様が的確な表現をされていましたね。
   確かにああいった小説で、厳格に道徳の規範とかを考えたら、
   そういった作品の面白さは無くなっちゃうでしょうね。
   ま、そういう世界でシル(略)子は
   自分のキャラクターは動かしたくはないみたいですけど(笑)。
   
   >職業軍人
   これはもう、完全な好みの問題ですよね。
   シル(略)子は、ジオン軍人で「毒ガス攻撃をやれ」って命令を受けたら、
   任務と良心の板挟みになって苦悩するPCを演じるのは楽しそうだ、
   と思ったみたいですよ。
   まぁ、9割方ジオンの実体を悟っちゃって裏切ることになるでしょうけど(^^;。
   ジオン=ズム=ダイクンの理想はそういったものじゃなかったはずですからね


かじたひとし  投稿日:07月10日(土)23時39分21秒

   
   ●軍人さんRPG
   って、ガンダムセンチネルとか、メックウォリアーとかかな。
   ああいうのって、組織のしがらみに囚われるキャラクターを、
   外道かつ小悪党な上官が私利私欲のためにこき使うシナリオでこそ、
   面白いと思いますが(爆)。
   ジオン軍って、凄く探さないと結構潔い奴ばっかりなんだよなぁ。
   組織はあんなに硬直化してるのに<笑>。
   まぁ、かじたとしてはPCに毒ガス作戦を命じたとして、
   それを実行するような奴は嫌いです。次のシナリオはキルシナリオですな(笑)。
   …あまり真面目に突っ込まれると困るかも知れん。

   ●命の重さと言えば…
   近世英国において、一番人気の遊びは闘鶏とか、闘犬とか。
   ローマの昔から、どうしてこう、人間ってのは、血生臭い事が大好きなんでしょうね。
   してみると、歴史的には今の価値観の方が異常なのかもしれませんね。
   でも、私は異常でも今の価値観の方が好きですが<笑>。
   ま、生理的に受け付けないような事まで
   中世の習俗に会わせなくっても良いでしょう。
   
   命は、それなりに(我々が理解できる程度に)重い、っていう
   世界観が一番やりやすいですからね<笑>


そうのすけ  投稿日:07月13日(火)10時46分16秒
   

   僕は、すぐ命かけちゃう人は、男女問わず嫌いだなぁ。
   命ってのは、そんなに軽くないだろー、と思っちゃうから。
   僕も、所詮は平和な現代人ですからねぇ。
   他人のそっから先の時間と可能性を、全て自分の刃に乗せられるほど
   器量の大きい人は、フィクションでも僕には演じられないなぁ。
   ほら、僕、小物だし(笑)。
  


エンドラ  投稿日:07月13日(火)15時41分55秒

  
  >そーのすけ様
  シル(略)子はそんなだいそれたことまでは考えていません(笑)
  他人の時間と可能性なんて、自分が命をチップに賭けているんですから、
  シル(略)子はそれ以上のことまでは、考えていられませんよ(笑)。
  今はこれが精一杯。

  あとは、大甘ですけど、マスターの温情に賭けますね。
  最悪でも、自分が死ぬ代わりに守ろうとした人くらいは助かってほしいです。
  それくらい一生懸命やっているのに、
  おまけしてくれないマスターなんて・・・って、
  甘え過ぎでしょうか?(笑)
  

そうのすけ  投稿日:07月14日(水)10時47分26秒

  >それくらい一生懸命やっているのに、
  >おまけしてくれないマスターなんて・・・って、
  温情ねぇ・・・。
  ものによるんじゃないですか?
  ハイメガ粒子砲の直撃を「身をていしてかばうっ!」とか言われても、
  そりゃ無理ってもんでしょうし(笑)。
  
  僕は、せいぜい数値に修正をあげるくらいですね。
  撃たれた奴の前に立ってかばうなら、「敏捷力−距離」の判定に成功したら、
  かばった奴に当たる、くらいで。
  サイコロの不運な転がりで目論見がはずれる
  (あるいは、めちゃめちゃ成功する)
  ことのないRPGは、RPかもしれないけどGじゃない!
  (と、ゲーム好きの僕は思った)。
  
  そんな時でも、キャラクターは思わずでも、
  プレイヤーには数字の1・2を争って欲しいと思うのは、
  僕がロールプレイヤーじゃなくゲーマーだからかなぁ・・・。
  

エンドラ  投稿日:07月14日(水)13時05分36秒

   
  >そーのすけ様
  それくらいで、シル(略)子もいいと思ってるみたいですよ。
  助かる可能性をくれるだけでいいと思ってます。
  
  といいますか、無条件で「じゃあ助かるよ」っていわれるのも
  「なんだかなー」と思いますし。
  ただ、「絶対ダメ」って言われるのが嫌なだけで。
 
  そこで、その人たちを助けたければ、自分で気合いで助けるんです!
  それが一番盛り上がると思いますしね(^^;
  

K.T  投稿日:07月14日(水)22時39分16秒

  
  難しい問題だよねえ。
  「何でも許す」のは「何も許さない」のと、
  ダメっぷりにおいて同等だからね(笑)。
  そうのすけ氏の言うように、「適切な行動に対しては修正を与える」くらいが
  「RPG」においては妥当なんじゃないかな?
  
  シル(略)子氏も言ってるけど、
  要するに「挑戦する機会を与えてあげる」ことが重要なのかな。
  コンピューターゲームとかだと、選びたい選択肢が存在しない事があるけど、
  TRPGなら、選択自体は可能なはずだから。
  無論、結果がどうなるかは卓上の神のみぞ知る、ってね(笑)。
  
 
  
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