AoCリプレイ集及びシルヴィア元帥の解説
AoCメニューへ
トップページへ
読者諸兄姉にはご無沙汰している。神聖リディンス王国白鷲騎士団シルヴィア=ランカスターである。
とりあえず、最近また私の黒子がMicrosoft AGE of EMPIRES II、それもThe Conquerors(以下AoC)に
はまってるらしいから、少しこのコーナーも更新させて頂くわ。
ここでは、黒子が体験したプレイで興味深い事例とそのデータを私が紹介・解説してみるわ。
黒子はヘタクソなプレイヤーだけど、彼なりに思うことはあるらしいので、
彼の感想なども代弁して説明することになるでしょうね。
データは全てAoC対応よ。AoKでは開けないので注意してね。
LZH形式で圧縮してあるから、解凍してAoCフォルダのsavegameフォルダに展開すれば、
シングルプレイで再生することが出来るわ。
+Lhaca(http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se130263.html)あたりを使えば楽に解凍できるでしょう。
(2000/12/16)
2000/12/14 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/7322/AoC/FILES/001214-01.lzh (2000/12/16)
(PL名:シルヴィア元帥、色:赤、選択文明:フランク、結果:時間切れ4位)
Zone(http://jp.zone.com/conquerors/)でプレイ。
超初心8人・RR(領主ラッシュ)禁止・裏小屋禁止の「深い森」マップなんだけど、
変わっているのは外交政策を固定で始めなかったことね。
(通常は8人プレイだと、4vs4でチームを組むわよね。)
つまり下品に言えばバトルロイヤル。ゲーマー的に言えば、マルチゲームとしてのAoCだったということ。
黒子の選んだリディンス軍の文明は、試行錯誤したもののフランクにしたわ。
なぜAoCでは相対的に最弱とまで言われているフランクを選んだのか? それには3つの理由があったわ。
1:RR禁止であったので、戦闘開始が城主〜帝王である。
「深い森」では帝王まで他のPLも籠もることを想定すると、後半に爆発的な戦闘力を持つ文明である必要があった。
2:チーム戦ではないので、目の前の敵を打ち破るだけではなく他のPLとの連戦も想定できたため、
終盤城を破壊され、石が不足した状況を考えると、通常の訓練所から出せるユニットが主力であるほうが有利。
3:チーム戦ではないので、他PLも対フランクだけを想定した軍備をするとも考えられず、
それを考えると他PL達は、通常戦闘力に劣る槍編成を主にはしにくいと思われた。
(槍を主にすると、弓や剣士主体の国が敵に回ったとき不利になるため。)
こう考えると、この条件ではフランクは実はなかなかに有利だということが分かったのね。
帝王入りしたフランクに下手に攻撃を仕掛けるにはよっぽど矛槍兵か重装ラクダを揃えておかないと、
「強烈なカウンター→滅亡」の道を辿ることになるからね。
そして、矛槍や重装ラクダばかり揃えていると、3の理由で第3者に負けるからその選択肢は取りにくいのよね。
しかし私の率いる赤のリディンス軍は、あまり初期配置は良くなかったわ。
2時方向に紫のマヤ、8時方向に黄色の中国、11時方向に水色のブリテンの3国に囲まれた、
この初期配置では最も苦しい四面楚歌の状況で始まったわ。
当然2国以上に同時に攻撃されれば、女王陛下の豊かな大地はあっさりと陵辱の憂き目にあったことでしょう。
ここで幸運だったのが、序盤に紫マヤ軍から同盟の申し入れがあったこと。
マヤにしてみれば出口は赤のリディンス軍にふさがれている。戦闘か同盟してスキップ攻めしか無かったのよね。
で、リディンスを攻撃しても良いのでしょうけれど、やはり味方が1国はいたほうが最初は良いと思ったのでしょうね。
あまりにもお互いの街の中心が近かったことも不安だったのでしょうね。
直感で紫はマルチゲームに慣れている人ではないかと黒子は踏んだわ。
(第一、この時にはまだ黒子はマヤの本陣がどこか索敵出来ていなかったし(^^;。)
紫を信用して即答で同盟OK。南に壁を張り始めた黄色にも同盟を持ちかけて、一応3国同盟にしたわ。
リプレイを見てもらえば分かるんだけど、他のPLって結構索敵してなかったのね。
全てのPLの視点で黒子も見てはいないけれど、少なくとも我がリディンスとマヤくらいかしら。
他の文明の位置関係を把握していたのは。
少なくとも緑(トルコ)・青(チュートン)・白(トルコ)は自国領しか索敵しておらず。
これでは他の国がどこにあるかも分からないから、同盟の持ちかけようも無いわよね。
びっくりしたのは、索敵もしていない先に壁を張る国もあったこと。
後背には実は豊かな土地しか無いのに、自分で塞いでどうするのかしら(^^;?
このため、多くの国が意外にも同盟を樹立できず。3国同盟で水色→緑と各個撃破。
3vs1の状況だから、絶対負けるわけがないわ。
緑と青はそれぞれやってはいけない戦略として2国と戦ったりしてたし、
オレンジ・水色は中央国の悲哀ね、挟み撃ちで潰されたわ。
赤・オレンジ・黄色・水色のような囲まれた位置では、最低でも後背の文明と同盟して、協力して戦わないと厳しいわね。
水色は緑と同盟してリディンスと戦闘、緑はオレンジと戦闘。
青はオレンジと同盟して白と戦闘。白は黄色と同盟。
紫はリディンスと結んだから、黄色が水色と組むか赤と組むかで勝負が別れたわね。
少なくとも水色の戦略としては緑にバックアップしてもらって、黄色に青に行ってもらうべきだったわね。
それで赤&紫vs水色&緑対決。それでも緑も水色も射撃文明だから、帝王フランクの突撃は辛いでしょうね。
上手く紫に裏切りを持ちかけないと、赤が跋扈するのは辛いでしょう。
戦闘の展開は主に紫と黄色が主力で動いたわ。
リディンスは何をしたかと言うと、騎士の一部を前線に派遣した程度。
読者諸兄姉には狡い戦術のように思われるでしょうけれど、
中央国はやはり本陣に防衛軍を置いておかなければいけないのよ。
まったく防衛軍を置いておかないと、同盟していても、いかにも「攻めて下さい」という風に見えるものよ。
だからマヤとの回廊側に塔と城を建てておいたし、見えるように本陣に近衛騎士の群を待機させておいたわ。
これならおいそれとは裏切れないし。バランスオブパワーということね。
一度、緑を攻めているあたりで、マヤから「フランクと中立にします」と申し入れがあったのね。
中立はお互いのユニットを攻撃できるから、これは事実上の同盟破棄。
この状況でのこのセリフは、きっとリディンス本陣の近衛騎士軍団を警戒しての事だったのでしょうけれど。
「それなら我軍は一切動けなくなるが?」と一応チャット。少し後で同盟継続となったわ。
きっと黄色や緑と色々チャットしたのでしょうけれど、裏切っても勝率は低かったみたい。
マヤはフランクとは正反対の領主Rが得意な文明だから、帝王でフランクと1国同士でぶつかったら勝ち目が薄いのね。
フランクと事を構えたかったら、それこそ帝王前に潰すしかない。
帝王入りして、自分の本陣近くにフランク騎士がいる状況では、
誰か同時にフランクを攻めてくれる国が無い以上、もうフランクを信頼するしかない。そういうことだったのでしょう。
特に槍も貯めていなかったし、これから貯め始めると意図がばれてしまうからね。
黄色は白との同盟も破棄しない人の良いPLのようだから、赤も裏切らない感じだったのでしょうね。
結局オレンジ(バイキング)が滅び、リディンスが白を攻撃し始めた時点でタイムアップ。
結果は最も戦闘で稼いだ黄色がトップ、以下紫・白の順。
兵力を温存していたリディンスは残念ながら4位に終わってしまったわ(^^;。
でも偉そうな事を書いているけれど、かなり進化でも遅れて途中の点数も低いから勘弁して頂戴ね。
最後の局面で、騎士の半分をトップの黄色になだれ込ませればひょっとして逆転1位だったかも知れないけど、
ネット上でのマルチゲームでそこまでも非情になれなくって……(苦笑)。
これが実際の戦争だったら、容赦無く我が国の利権を一番に尊重するけれど。
まぁ最後まで一応勝ち組で生き残れたから、実質上は勝利と言っても良いでしょう。
AoCに限らず、マルチでは次の2点に留意しましょう。
1:同盟国だからといって、国境に防衛軍を配備するのを怠ってはいけない。
防衛軍の無い同盟軍は、最終局面で裏切られても文句は言えない。
防衛軍が無い国は、同盟国からすれば「裏切って奇襲してくれ」と言っているようなもの。
2:裏切るのなら、1ゲームで最終局面での1回だけ。
1回裏切った勢力はもうそのゲームでは絶対信用して貰えないわ。
絶対勝てる(トップになって逃げ切れる)という局面でのみ裏切りを行うこと。
マルチゲームを知っている人なら初歩の初歩よね。
あまりAoCには役に立たない知識だったけど(^^;。
AoCメニューへ
endra@yahoo.co.jp