Mi Diario (旅行記) | |
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酔っ払いは万国共通である。 |
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先日、私が1人飲み歩きをしていた時のこと。 「Bar(バル)MakaRena(マカレナ)」に入る。 薄暗い店内からえも知れぬ雰囲気が。 先ずはお決まりの生ビール「Una Cana(ウナ・カーニャ)」を注文。 ウィンドーに並ぶおつまみを見て、 見たこともない煮込みのようなものがあったので、 隣のおじさんに「Que es esto?(これ何?)」 って聞いてみた。 すると親切にもそこに並ぶ10種類ほどのおつまみを 片っ端から全部説明し始めた。 声も大きいため、周りのお客さんもなんだなんだと集まりはじめ、 嬉しいやら恥ずかしいやら。
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一通り説明が終わったので、 (とは言うものの半分は何言ってるかわからなかったけど) 最初に聞いた血入りソーセージとお豆さんの煮込みをtapa(タパ) で頼んだ。 取り囲んでいたお客さん達が各々なにか言いながら、 自分の席に戻った時、人の良さそうなおじいさんが1人また立って こちらを見てたので。 「Hola(どうも)!」と挨拶をすると、 おもむろに財布から2枚の写真を取り出した。 |
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なんやなんやと見てると、 1枚は奥さんの若い時の写真、1枚は孫の写真で 「ニッケイ3セイ、4セイ」と言っている、 どうやらお孫さんが日系ブラジル人らしい。 奥さんの若い時の写真は微笑ましかったけど。 ビックリするちゅうの。 |
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「Eres japones?(お前は日本人か?」とか ブラジルのこととか少し話すと、約束があるとかで 抱き合って別れを惜しみながら、帰っていかれた。 話してる間も、私はしっかり生ビールのお代わりと つまみを平らげていたのだが。 Albondiga(肉団子)とEnsalada Rusa(ポテトサラダ) を頼んでいると、 先程おつまみの解説をしてくれたおじさんが 「あいつはいい奴だ」とこちらをギロリ。 どうやらさっき帰ったおじいさんのことらしい。 確かに何気に生ビールをおごってもらっていた。 「ほんとに、そうですね」と返す。 |
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でもこのおじさん、目の焦点がぼけていてかなり怪しい。 それはそれとして日本人スマイルで話を聞いていると、 まじまじと顔を見つめ、「Eres Japones.Soy Espanol.」 Tambien eres mi hermano. Todo el mundo hermano (お前は日本人。俺はスペイン人。そしてお前は俺の弟。 人類みな兄弟。)」 なんのこっちゃ。 |
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怖くなったので、店を出ようと会計をしてると、 またまじまじと顔を見つめ、 明日も同じ時間ここにいるから来いよ。 そうだ、名前と電話番号を書いてくれ。って。 思わず電話番号1ケタ少なく書いてしまった。おじさん、ごめんなさい。 スペインもスペイン人も好き、 酔っ払いもOKだけど、おじさんちょっと怖かったんやもん。 ごめんなさい。 今でもその店の前を通る時は、 ついつい歩く速度が早まってしまう。 おじさん、元気で! 「Vaya con dios!」 |
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