卜易推命術入門
 透派卜易大法身命占
 

これからご紹介するのは五行易を使った推命術です。

非常に簡単で、初心者でもすぐに使えますので、あなたも自分を占ってみて下さい。

なお、断易の知識を必要としますので断易入門をご覧になっておいて下さい。

1.まず、生年月日を干支に置き換えます。今回使用するのは、生日干支と生月支および生時支です。

  まず、生日干支を求めます。次の表で、それぞれの年の基数を求めます。

  (外卦・内卦の数字は後で使います)

  なお、外卦・内卦の数字は、2月の節気以前の生まれの人は前年の数字を見ます。

  生日の基数については、生月に関わらずそのままその年の数を見ますので注意ください。

 

<卦数・生日基数表>

生年  外卦 内卦 生日基数    生年  外卦  内卦  生日基数
1930
   3   6   47     1931   4   6   52
1932
   5   6   57     1933   6   6   3
1934
   8   6   8      1935   1   7   13
1936
   2   7   18     1937   3   7   24
1938
   4   7   29     1939   5   7   34
1940
   6   7   39     1941   7   7   45
1942
   8   7   50     1943   1   8   55
1944
   2   8   60     1945   3   8   6
1946
   4   8   11     1947   5   8   16
1948
   6   8   21     1949   7   8   27
1950
   8   4   32     1951   7   4   37
1952
   6   4   42     1953   5   4   48
1954
   4   4   53     1955   3   4   58
1956
   2   4   3      1957   1   4   9
1958
   8   3   14     1959   7   3   19
1960
   6   3   24     1961   5   3   30
1962
   4   3   35     1963   2   3   40
1964
   1   3   45     1965   8   2   51
1966
   7   2   56     1967   6   2   1
1968
   5   2   6      1969   4   2   12
1970
   3   2   17     1971   2   2   22
1972
   1   2   27     1973   8   1   33
1974
   7   1   38     1975   6   1   43
1976
   5   1   48     1977   4   1   54
1978
   3   1   59     1979   2   1   4
1980
   1   5   9      1981   2   5   15
1982
   3   5   20     1983   4   5   25

それに、次の表の数字を足します。

 

 

1

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

閏年

31

31

32

33

34

35

以外

31

−1

30

31

32

33

34

   
これに、生日を足します。ただし、23時以降の生まれの人は翌日と見ますので注意して下さい。

例えば、1960年6月10日23時20分生まれならば、

24+32(1960は4で割り切れる為、閏年)+11=67

生日干を求めるのには、その数の1の位の数字を見ます。

1の位の数字が1ならば、日干は甲
       2       乙
       3       丙
       4       丁
       5       戊
       6       己
       7       庚
       8       辛
       9       壬
       0       癸
生日支を求めるには、その数を12で割った余りの数を見ます。

余りの数が1ならば、     子
     2         丑
     3         寅
     4         卯
     5         辰
     6         巳
     7         午
     8         未
     9         申
    10         酉
    11         戌
    12         亥

次に生月支を求めます。

生まれた月が12月ならば、  子
       1       丑
       2       寅
       3       卯
       4       辰
       5       巳
       6       午
       7       未
       8       申
       9       酉
      10       戌
      11       亥

注:x月生まれというのは、当月節気以降をいいます。節気以前の人は前月生まれとみます。

  毎月の節気の目安は次の通りですが、正確に知るには暦をご覧下さい。

         2月・・・4日頃   8月・・・8日頃

         3月・・・6日頃   9月・・・8日頃

         4月・・・5日頃  10月・・・8日頃

         5月・・・6日頃  11月・・・8日頃

         6月・・・6日頃  12月・・・7日頃

         7月・・・7日頃   1月・・・5日頃

最後に生時支を求めます。
生時が23時〜 1時の場合は、子
    1時〜 3時の場合は、丑
    3時〜 5時の場合は、寅
    5時〜 7時の場合は、卯
    7時〜 9時の場合は、辰
    9時〜11時の場合は、巳
   11時〜13時の場合は、午
   13時〜15時の場合は、未
   15時〜17時の場合は、申
   17時〜19時の場合は、酉
   19時〜21時の場合は、戌
   21時〜23時の場合は、亥

以上の通りですが、面倒な人は、ソフトの部屋で、紫薇のソフトをダウンロードしていただい

ても確認できます。
 
2.生月の易卦を求めます。

  生月の易卦は生年の易卦から求めます。

  生年の易卦は先ほど求めた外卦と内卦の数字から出します。


  卦については、1・・・天
         2・・・沢
         3・・・火
         4・・・雷
         5・・・風
         6・・・水
         7・・・山
         8・・・地 として出します。

  生年卦に対して、
   12月・ 1月生まれの人は上爻を変化(陽←→陰)させます。
    2月・ 3月生まれの人は初爻を変化させます。
    4月・ 5月生まれの人は二爻を変化させます。
    6月・ 7月生まれの人は三爻を変化させます。
    8月・ 9月生まれの人は四爻を変化させます。
   10月・11月生まれの人は五爻を変化させます。

   注:x月生まれというのは、当月節気以降をいいます。
     節気以前の人は前月生まれとみます。

3.之卦を求める。
  2で求めた生月卦を本卦とします。
  之卦は生日干と生時支から求めます。

  之卦の外卦
    生日干が甲 → 天
        乙 → 地
        丙 → 山
        丁 → 沢
        戊 → 水
        己 → 火
        庚 → 雷
        辛 → 風
        壬 → 天
        癸 → 地
  之卦の内卦
    生時支が子 → 水
        丑 → 前半は水、後半は山
        寅 → 山
        卯 → 雷
        辰 → 前半は雷、後半は風
        巳 → 風
        午 → 火
        未 → 前半は火、後半は地
        申 → 地
        酉 → 沢
        戌 → 前半は沢、後半は天
        亥 → 天

  以上で、判断の基本となる易卦が求められました。この易卦に納甲して、判断していきます。

  納甲の仕方については断易入門をご覧になるか、ソフトの部屋から断易のソフトをダウンロード

  してご利用下さい。

4.それでは、世爻を用神として、その得点を計算しましょう。

 a.動静を得点に変える。

   用神、原神、忌神、仇神について見ていきます。

  (1) 動爻となっている時

   (a) 変化後の十二支の五行が元の十二支の五行を生じている(回頭の生)なら2点

   (b) 変化後の十二支の五行が元の十二支の五行を剋している(回頭の剋)なら0点

   (c) 変化後の十二支が冲支ならなら0点

(d) 変化後の十二支が同じ五行で、十二支順の先の十二支なら1.5点(進神)

     亥に対して変化後が子、丑に対して変化後が辰(未は言いません)等

   (e) 変化後の十二支が同じ五行で、十二支順の前の十二支なら0.5点(退神)

     子に対して変化後が亥、丑に対して変化後が戌(未は言いません)等

(f) 変化後の十二支が空亡支なら0.5

   (g) 以外の場合は1点
 

  (2) 静爻(動爻でない)なら0点とします。

 

 b.月建と爻(用神、原神、忌神、仇神)の十二支関係を得点に直す。

   下記の表の通り点数に直します。

月建の十二支

 

 

*1

*2

*1

*2

*1

*2

*1

*2

2

1

 

 

 

 

 

-1

-2

-1

 

 

 

 

 

1

 

2

2

 

 

-1

1

 

 

-2

-2

 

 

-1

1

 

 

 

 

2

1

1

 

 

 

 

 

-2

-1

-1

 

 

 

 

 

1

2

1

 

 

 

 

 

-1

-2

-1

 

 

 

-1

1

 

 

2

2

 

 

-1

1

 

 

-2

-2

 

 

-1

-1

 

 

 

 

 

2

1

1

 

 

 

 

 

-2

 

-2

-1

 

 

 

 

 

1

2

1

 

 

 

 

 

-1

 

 

-2

-2

 

 

-1

1

 

 

2

2

 

 

-1

1

 

 

 

 

 

-2

-1

-1

 

 

 

 

 

2

1

1

 

 

 

 

 

 

-1

-2

-1

 

 

 

 

 

1

2

1

 

 

 

 

-1

1

 

 

-2

-2

 

 

-1

1

 

 

2

2

 

 

1

1

 

 

 

 

 

-2

-1

-1

 

 

 

 

 

2

*1=節入り後12日まで  *2=節入り13日以降

 

.日辰と爻(用神、原神、忌神、仇神)の十二支関係を得点に直す

  (1)まず、下表で十二支関係を求めて下さい。

 

       日辰の十二支

爻の十二支

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  (2)空亡の十二支を求めます。

    日の干支から空亡の十二支を求めます。(断易入門を参照下さい。)

  (3)以上の関係を使って点数を求めます。

   @動爻でかつbで求めた点数がプラスの場合                                                                                                         

     冲は1点、合は1点、生は1点、尅は−1点                                                                                                             

   A動爻でかつbで求めた点数が0以下の場合                                                                                                         

     冲は−1点、合は−1点、生は1点、尅は−1点、空亡は-1点。                                                                                                          

   B静爻でかつbで求めた点数がプラスの場合                                                                                                         

     冲は1点、合は−1点、生は1点、尅は−1点                                                                                                           

   C静爻でかつbで求めた点数が0以下の場合                                                                                                         

     冲は−1点、合は−1点、生は1点、尅は−1点、空亡は−1点。    

d.吉凶判断

用神はそのままの点数とします。

    原神、忌神、仇神はマイナスの場合は0点とし、プラスの場合はそのままとします。

   (用神の点数+原神の合計点)−(忌神の合計点+仇神の合計点)を計算し、プラス

    なら吉、マイナスなら凶とします。

 

5.判断

卜易推命術で占う範囲は、財産運、健康・寿命運、子供運、仕事運名声運の五つと配偶者との

相性運です。

まず、財産運を占うには、妻財爻を見ます。 妻財爻の点数がプラスであれば、この人は財運があ

ると見ます。健康・寿命運は、兄弟爻で見ます。子供運は、子孫爻で見ます。 仕事運は、官鬼爻

見ます。 名声運は父母爻で見ます。

 

夫婦運は、世爻と応爻の関係で見ます。

世爻と応爻が相生関係であれば、配偶者との相性は良いとし、相尅関係であれば、相性が悪いと判

断します。

応爻が吉であれば、配偶者は賢妻、賢夫となります。応爻が凶であれば、男性は晩婚であったり、

単身赴任生活が永くなったりします。女性も晩婚になるでしょう。

 

世爻に兄弟のつく人は、健康問題が一生を左右します。吉であれば、健康であり、職業的にもス

ポーツ選手等体を使う職業で成功します。

この傾向は、世爻が兄弟爻に生じられて吉になる場合にもいえます。

凶であれば、病弱である等健康問題に悩まされることが多いでしょう。

 

世爻に子孫がつく場合は、子女のことが一生の問題となります。吉であれば、子供が出世して面倒

を見てくれます、凶であれば、跡継ぎに恵まれません。

 

世爻に妻財がつく場合は、金銭関係の問題がついて回ります。吉であれば、財運があります。

特に動爻であって、月建から旺であれば、富を得ること間違いがありません。

月から衰であったり、尅冲などが多ければ、金銭問題で苦労の多いものです。

 

官鬼が世爻につく場合は、職業(特に組織の中での成敗)が人生の問題となります。

世爻が旺じていたり、元神から生じられていれば、組織で出世します。たとえ世爻が吉であっても、

忌神や仇神が動爻であれば、大きな出世は望めません。例えば役所勤めや(あまり流行らない)文

化人となるでしょう。

 

世爻に父母がつく場合は、名声の有無が人生を左右します。吉であって、日月や他から生じられて

いれば、名声を得ることができます。

吉であっても静爻になっていたり、合になっていますと、多くの名声は望めません。ただ黙々と地味

に働くだけとなってしまいます。逆に凶であれば、スキャンダルや悪名を残す結果となりそうです。

                                         以上