■国産映画保護政策と労使 2006/2/10(金)



本日のお題は

【現場フォト】スクリーンクォーター死守


8日午後2時にスクリーンクォーター縮小に反対する
映画業界人によるデモが光化門で行われ
その後明洞まで行進したとのこと。



さすが韓国
芸能界もデモ大好き




すべての発端は1月26日に発表された

韓国政府、スクリーンクォーター制を縮小へ

政府が発表した内容は



スクリーンクォーターを
現在の146日から73日に大幅縮小し
7月から施行する


というもの





これまで韓国は

スクリーンクオーター制度

によって
国産映画を保護していました。


スクリーンクォーター
正式名称
「韓国映画義務上映制」



外国映画の無差別な市場侵食をけん制し
自国映画の市場を保護するため
映画館での年間上映日数の一定基準以上の
上映を義務付ける制度


要するに


国産映画保護条例な



韓国のスクリーンクォーターの場合

ひとつの映画館で
年間上映日数の40%にあたる146日は
国産映画の上映が義務付けられてきました



なんだか興行成績で国産映画が海外映画を抑えた
みたいなニュースを頻繁にやってましたが
韓国映画の占有率、3年連続で50%超える
2005年の韓国映画の占有率、54.9%



こんなハンデ
もらってたんですね


で、アメリカとのFTA締結にあたり
このスクリーンクオーター制の縮小を求められ

国産映画上映の義務日数を
現在の146日から73日に大幅縮小することに決定



それを受けて


アン・ソンギ「スクリーンクォーター縮小、断腸の思い」

と、国産映画の保護を訴える
映画業界が猛反発


8日のデモに先駆けて

スクリーンクォーター縮小に反発、映画関係者ら座り込み突入


同時に俳優が
一人デモをリレーで敢行


4日:アン・ソンギ


5日:パク・チュンフン


6日:チャン・ドンゴン


7日:チェ・ミンシク


8日は合同デモ



9日:チョン・ドヨン

と今も続いている模様





しかしこの一人デモ


参加する役者にとっては
非常に過酷な現実を
見せ付ける諸刃の剣
だったりします



二番手の
パク・チュンフンといえば


映画【天軍】のヘタレ李舜臣役でおなじみの
スンちゃんの兄貴分




この一人デモでもそのキャラから


警官隊にジャレられ


アン・ソンギと交代するときにも


笑いを取ることを忘れない
愛すべき存在
なのですが







翌日のチャン・ドンゴンに交代した瞬間








人気度の決定的差を
見せ付けられる結果に


まぁ、ファン層が違うから仕方ないんですけどね








ま、それはともかく8日のデモには
大勢の俳優たちが参加したわけですが





実は以前から世間では
ネチズン64%「スクリーンクォーター縮小に賛成」

と、昨年の段階で結構縮小には賛同的意見が多く
今回の決定を受けた後の調査でも

スクリーンクォーター制縮小「適切な措置」との回答が多数

というこで結構反応は冷静です







ま、ぶっちゃけ


韓流ブームと
誇らしげにしときながら
国内で上映枠確保に
必死ってどおよ?

面白い映画作れば上映枠なんて
自動的に確保できるわけで

こんなデモ起こしてちゃ
業界人自らが


外国の映画に
韓国映画が劣るから
保護してくれよぉ


と訴えているように見えてしまうわけですがどうでしょう?




実際のところ
デモに参加した役者の中にも
別に反対じゃないけど付き合いで参加した
って人も多いのかもしれません



まぁ、アン・ソンギやチェ・ミンシクが音頭をとってたら
断り辛いだろうなぁ




でもチェ・ミンシクの

スクリーンクオータがなかったら、『オールドボーイ』もない」

発言


それを言うなら

日本の原作マンガがなかったら
『オールドボーイ』の映画化は無かった

ってことも忘れるなよと。




ま、それもちょっとおいといて
業界内の人間関係を意識せずにいられない
今回のデモ騒ぎにおいて
結構個人的に株を上げたのが




4様

デモの参加?
まだ考えてません



うん。
かっこいいよ!

当然コメント取れていないだけで
デモに参加しなかった俳優も多かったと思います





4様の兄貴分
スンちゃんもその一人かと。



韓国映画の製作現場事情を
ちょっとだけ知る私としましては



デモに参加する暇があったら
まず映画制作現場の改善を
急いだ方がいいと思います




特にこういうのとかね


日記過去ログ   デモの現場