分類 |
工法名称 |
概 要 |
反力* |
適応区分** |
図 |
土台から嵩上げ |
根がらみ工法 |
床および内外壁の一部を解体して鋼材などの根がらみ材を土台下または柱に固定してジャッキアップする.基礎を再施工する場合に多い(在来揚屋) |
既存 |
(1) |
|
ポイントジャッキ工法 |
基礎を一部斫り土台下に爪付きジャッキを挿入してジャッキアップする.補強などを行い既存基礎を再使用する場合が多い |
既存 |
(1) |
基礎から嵩上げ |
耐圧版 |
基礎下を順次掘削して仮受けと打設を繰り返して良質な地盤面に一体の耐圧版を構築し,耐圧版を反力にジャッキアップする. |
C・E |
(1) |
|
鋼管圧入工法 |
基礎下を掘削して建物荷重により1 m程度の鋼管杭を継ぎ足しながらジャッキで圧入する.支持層まで貫入後,これを反力にジャッキアップする |
A・B |
(2) |
||
ブロック圧入工法 |
基礎下を掘削し建物荷重により既成コンクリートブロックをジャッキで圧入する.圧入により地盤を締固め摩擦抵抗を反力にジャッキアップする. |
A・B |
(2) |
|
|
グラウト注入工法 |
基礎下へグラウト(注入材)を注入し,注入・膨張圧によりジャッキアップする |
D |
(2) |
||
備考 A:支持杭, B:地盤貫入物による周面摩擦および圧密化, C:底盤拡張による接地圧減少, D:地盤改良効果,E:良好地盤への深礎化 |
|||||
(1):液状化後の地盤を修復しない為、地盤の亀裂からの伏流水流入の影響を受けやすい。 粘性地盤に対して良好。また、グラウト注入と併用も効果あり。 (2):地盤改良系の工法で支持地盤特性に左右され易い。 粘性土では粘着力や摩擦特性を生かす事が可能である。 砂質土の場合は、粘着力の効果が出にくく摩擦抵抗も大きい為、 鋼管やコンクリートブロックでは圧入効果が出にくい事がある。 グラウト注入の場合は、粘着力と摩擦力に影響を受けにくいが、 液状化の深度を見極める事が必要である。 (3):杭構築系は、圧入反力が住宅本体の荷重のみとなる為、 摩擦抵抗値の高い砂質ではばらつきが多い事や、 せん断力増大により支持到達が深層部に達する事もばらつきの原因となる事が多い。 |