〜2000年秋・冬の着物〜(1/2)
Next

印の付いた写真はクリックするとの拡大画像が表示されます。
Last Update 2000/10/10


9月2日(土)
夏御召し  単衣の季節になったとはいえ、まだまだ暑い! 季節の約束事よりも着心地を重視することにしているが、さすがに9月になると、私の好きな麻はちょっと野暮な気がする。空模様もあやしいし、何を着ようかと悩んで取り出したのは、黒地に源氏車や桔梗、撫子などの秋の草を織り込んだ夏御召。「夏御召」はすこし透けているので、盛夏に着るのか単衣として着るのかよくわからなかった。が、どうやら6月、9月に着る物のようだ。これに紅葉の柄の絽の帯を締めて、「きもの解放区」というイベントを見に行った。

 和装メーカーの若い女性達が自社の着物をコーディネートして展示したスペースと「ワタシとキモノ」と題した通崎睦美さんの着物や下駄などの小物の展示を拝見して、展示された着物にまつわるお話などの講演を聴くことができた。 通崎さんはマリンバ奏者として第一線で活躍されている方だが、ステージ以外ではいつもアンティークの着物を素敵に着こなしていらっしゃる。そのセンスある着物のコーディネートは、何時拝見しても素敵なのだ。この着物にこんな帯?・・・と、私など考えつかないような組み合わせがうまくマッチしていて、今日の展示とお話もうっとり溜息まじりに堪能させていただいた。

 着物をセンス良く、かっこよく着るのは奥深くてむずかしい・・・。



水色絽縮緬と刺繍帯 9月3日(日)
京都文化博物館の別館へ(※注)
フランス音楽のコンサートに出かけた。
無地っぽい(実は小さく霰がとんでいる)水色の絽縮緬にブルーの帯、
秋だというのに爽やかすぎる
しかもお澄まし風でなんとなく私らしくない装いだ、と思いつつ
まっ、いいか・・・と出かけた。
あらためて写真を見るとやはり失敗だった・・・と後悔。
出かける前にバタバタと着物や帯を
あわせると、こういうことが多い。

コンサートはドビュッシーやフォーレ、ラヴェルと
大好きなフランス音楽ばかりを堪能したひとときだった。

(※注)京都文化博物館別館は、1903年に着工され、1906年に竣工した旧日本銀行京都支店の建物である。内部は銀行のカウンターであったろう名残もそのままで、営業室のエリアで時々コンサートが催されているが、天井が高く音響も良い。



塩沢紬と絽織帯 9月9日(土)
単衣の塩沢紬に絽の織り帯でかなりおとなしい組み合わせ。
着物は私の好きな「雪輪」の柄だ。
織りの着物に銀糸入りの帯? なのだが、気にしない・・・(^^;

久しぶりに呉服屋さんの秋の展示会へ出かけた。
私の好きなテディベア柄などの着物や帯を
デザインされている花園ゆかりさんの作品が楽しかった。
伝統的といわれる色や柄から抜け出した
遊び感覚で纏うことのできる着物だと思う。

最近アンティークにどっぷりはまっているが、
新しい感覚の今の着物からも目が離せそうにない。
う〜ん、気ばかり多い・・・と我ながら呆れつつ、
目の保養の一日だった。


薔薇帯1

薔薇帯2
9月28日(木)
きものと全く関係のないサイトのオフへ着物で出かけた。
薔薇に拘りたかったから薔薇柄昼夜帯に薔薇の帯留め!

いつも6月と9月に頭を悩ますのは帯のこと。
9月の後半は単衣帯、というが
単衣帯を知らないのだ。
呉服屋さんで聞いても
最近は作っても出ないような時代で、と言われた。
着物姿の人を見かけると思わず
しげしげと眺めてしまうが
やはりどんな帯なのか未だにわからない。
皆さん、どんな帯を締めていらっしゃうのかしら?
着て楽しければ良い主義で
袷の帯にしたのだが、それもまた良しと
大目に見ていただこう。


銘仙と博多 単衣のワンマイルウェア その1
銘仙の単衣に博多献上の帯。
帯揚げは白地の物を赤ワインで染めたら、
なんと赤みのあるグレーになった。
半襟は写真ではわかりにくいが、
綿レースの洋服地の端切れである。

銘仙にもいろいろ種類があるようだが、
表面がツルッとした物は
小さな浸みならちょっと洗剤をつけて
上から叩けばとれるので、普段着に便利だ。
帯も天神さんで見つけた博多の織物組合のタグ付き未使用品だが、
埃っぽいので自分で絹用洗剤で洗ってみたら
クタクタになってしまった・・・(^^;
締め心地は柔らかくて良いのだが。
よし、自分で洗ってみようか・・・
と思われた場合には
自己責任の上でお願いします!
失敗してダメにした物もあるので・・・(^^;


銘仙と博多2 単衣のワンマイルウェア その2
銘仙の単衣に博多献上の帯
突発的に着てみたくなったので、袖丈直しもしないまま!
これに合うお襦袢がない・・・
という訳で袖無しの半襦袢を着たが
袖がパタパタとはためいて
普段に着るには長すぎたようだ。

   Index Next