Back 〜2002年冬・初春の着物〜(2/2)
  

印の付いた写真はクリックすると画像または柄の一部が拡大表示されます。 Updata 2002/08/01


1月25日(金)
 幾何学模様の銘仙に、縞の半幅帯と男物の羽織という、いつものワンマイルウェア。この銘仙も随分と袖を通しているが、シックな色合いが何気なくて気に入っている。足袋は臙脂色の別珍、下駄は濃いグリーンの鼻緒の普段履き。

 決してお洒落とは言えないけれど、未だに普段に着物を着ているお婆ちゃんもチラホラといらっしゃる界隈では、こんな組み合わせが街の雰囲気にとけ込むようで違和感なく心地よい気がするのだ。  
  


                        
1月28日(月)
 友人と一緒に東山の「菅野」さんへお邪魔して、着物談義に花を咲かせた後、夕食へ。

 藍大島にアールヌーボーっぽい昼夜帯。あまり着物が主張をしない無地っぽい物やこんな紬に、少し個性的な柄や色の帯を併せるのは結構好きな組み合わせ。・・・というか、実は柄on柄の着物でこそ味わえるコーディネートの絶妙さに憧れているだが、いかんせんこれにはセンスの善し悪しが問われるので、なかなか実践できないでいる言い訳にすぎない。
  


                        
1月29日(火)
 今日もまた椿柄の銘仙。実はこの反物を見つけてくれた知人に急に会うことになったので、仕立て上がった姿のご披露というところである。

 併せたのは、昨秋東京で求めた匹田絞りの名古屋帯。同じ着物も帯が替わると、着物全体の表情まで変わったみたいで、改めて以前の写真と見比べるのも面白い。アールヌーボ風帯だと華やいだ感じ、この帯だとちょっと優しげ・・・(?) まぁ、纏う物変われど中身変わらずなので、はてさてどうやら?・・・ですが。



2月14日(木)
 今日もとりたてて何という訳でもなく・・・着物。大島に麻の葉模様の綿の半幅帯に割烹着姿だったが、買い物へ出かけるのに羽織を羽織ったところ。

 こんな日の着物姿の下は、半襦袢とスパッツということが多く、「着物=淑やか」なんてイメージを持つ方から見れば仰天しそうな姿です。・・・でも誰が見る訳でもないし(笑)、なんと言っても動きやすく暖かいのが一番!



                         2月21日(木)
 珍しく力の入ったいでたちです!
 茶格子柄に薔薇柄の散歩着、薔薇柄昼夜帯と薔薇の帯留め、そしてコートも薔薇柄の切りビロードというオール薔薇シリーズ。ヘアスタイルはいつもの通りながら、にも凝ってみました。

 ちょっとくどすぎるぞ!・・・って感じですが、お気に入りの物達のコーディネートで、関西初公開の「池田重子展」へ行って来ました。
                        

 今までカタログや雑誌でしか見たことのなかった池田コレクションの世界にワクワク! 着物姿のお客さんも多いかな?と期待していましたが、残念ながら数名の方をチラホラお見かけしたのみでした。

 今回の池田コレクションは以前までとは異なり(実際には見てませんが ^^;)、さり気ないコーディネートでそのまま現代の街を歩いても違和感のない物が多い感じでしたが、最近帯留めに目がない私は帯留めコレクションの素晴らしさに釘付け状態でした。



2月21日(木)
 久しぶりに着物で弘法さんへ出かける。少し前までは毎月のように、弘法さん、天神さんと足を運んだものだが、最近なんとなくピンとくるものがなく、足が遠のいている。今日もブラブラ散策がてら出かけたものの、祝日とあって人出も多く、早々に退散した。

 今日の着物は昨秋東京で見つけた銘仙の反物を、知人に仕立てて貰ったもの。昔の着尺は今と違って長さが3丈に満たない物が多く、2丈8尺の物をセンスよく柄を配して仕立てもらい、悦に入っている。
 アンティークの着物は八掛けが意表をつくような色の物が多く、それが面白いのだが、やはり着尺から仕立てるとなると今風の感覚で表地に近い色を選んでしまう。はてさて、昔の人ならばどんな八掛けを付けたことだろう? ちょっと興味のあるところである。


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