すきなもの・えとせとら
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Update 2001/01/11(改訂版)


 麻の葉、雪輪文様、御所解きなどの古典的な柄が好きである。
アンティークの着物にみられるアールデコやアールヌーボー風な柄も斬新で惹きつけられる。
そしてテディベア柄も現代的で面白いと感じる。
 
好きな色、柄を纏うのは楽しみのひとつである。
今一番目を留めてしまうのは「薔薇柄」。
どれをどうやって組み合わせようか・・・と考えるのもまた楽しいひとときだ。


薔薇えとせとら その1

モダンな色柄の薔薇達・・・
アンティークの着物の中に、西洋を憧憬する人々の夢が薫る・・・
 


散歩着
薔薇柄散歩着
散歩着とは・・・
大正時代から昭和の初期にかけて
良家の子女のお出かけ着だったらしい。

私の知る限りでは、全体は小紋風で上前のみに
大きなポイント柄がある。現代でいうならば、
付下げを着るほどでもないけれど小紋より品良く・・・
といったところだろうか。

この薔薇柄の散歩着も
全体に桜のシルエットがあしらわれ
桜のと共に薔薇にもつつまれて春らしい装いかと
気に入っている。



銘仙
銘仙
  
薔薇柄紬

銘仙も今ではたいへん珍しい織りの着物だが、昭和30年代の前半まではずいぶんと織られていたらしい。大正時代からの銘仙のコレクションを見せていただいたことがあるが、それは大胆な色使いや意匠に圧倒される。

これも少々ハデなのだが、帯と羽織のコーディネート次第では着こなせるかな? と手元に置いて楽しんでいる。
  比較的新しい昭和後期の紬かと推測している。
大胆に織り出された薔薇に遊び心を燻られる。



染め腹合わせ帯
薔薇柄染め腹合わせ帯
   織名古屋帯
銘仙

匹田柄に薔薇が前とお太鼓に大きくあしらわれた染め帯で部分的に刺繍がほどこされている。裏はクリーム色の繻子地。    大胆な色使いの織帯。今ではこういった配色は考えられないだろう。骨董市で見つけた物だが、キズや解れもあってこのまま帯としては用をなさない。・・・が色使いに惹かれている。

 別布を足して仕立て直すか、何かに作りなおすか?と思案中。



繻子地刺繍名古屋帯
オウムと薔薇の帯
  絽の夏帯
薔薇の夏帯

今流に言えば、まさにショッピングピンクの派手な色合いと手のこんだ刺繍が微妙にマッチして面白い。大正から昭和初期の物かと推測。これは薔薇とオウムの組み合わせだが、この時代の柄には洋花と鳥の組み合わせた意匠を目にすることが多い。西洋文化への憧れをかいまみる想いである。   夏の帯にしては暑苦しいぐらい大胆な赤が面白い。これもまた今では見つけられない色味であろう。大輪の真っ赤な薔薇と清楚な白い薔薇の対比が楽しい。見つけたのが秋になってからだったのでまだ締いないが、こういう色合いを涼しげにセンス良く着るのは難しいだろうと思う。 


薔薇えとせとら その2、その3は工事中です。
今しばらくお待ちください。

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