2.スーパーホリデーパスで行く、小海線の旅 <2>

これより、ホリデーパスの範囲を超えて旧信越本線のしなの鉄道に乗車し、長野を目指すことにしました。しなの鉄道線はいまだ複線で、過去に新幹線ができるまであさま号が頻繁に走っていたことを感じます。しかも、途中にEF64が止まっていたり、今はJRではなくなったのですが、115系が走っていることも考えると第3セクターと感じることも難しいですね。

169系を塗り替えた車両。 長野カラーの115系(撮影地:小淵沢)。

途中の屋代で長野電鉄に乗り換えようと降りたところ、接続を取らずに発車してしまったので(しかも目の前で)、仕方がないので普通に長野へ向かうことにしました。ここで20分の待ち合わせ後、次の列車で長野へ向かいます。ここは私鉄なのに、篠ノ井からは別料金とならずに230円で行けてしまいます。首都圏でもどうにかならないかと思う路線がいくつ存在することかと思いながら、115系を塗り替えた列車は長野駅2番線に滑り込みました。

今年だけで長野に立ち寄ったのは3回目になります。早くも目が慣れてしまったような感があります。2時間後の新幹線の指定券(実は小淵沢で予約した)があったので、長野電鉄に少しだけ乗ってみることにして、160円の切符を買って権堂へ向かうことにしました。長野駅からそんなに距離がなく、ここにも商店が建ち並んでいます。それから同じルートで戻ったのですが、乗ったのは特急列車で、長野駅の改札口でしっかり特急料金100円を請求されてしまいました。もちろん払わないで通過する気はありませんけどね。この日は私の誕生日でもありました。毎年一人で喫茶店に入ってさびしくケーキと紅茶を食べているのですが(笑)、今年は長野でそれを果たしてしまいました。ということでさびしく一人で勝手に祝った後、すでに日は落ちていて外は真っ暗だった駅構内で撮影をしていました。

189系快速妙高リレー号。 特急しなの号。1時間に1本運転される。 特急みのり号新潟行き。

17時32分発車の「あさま」6号の指定席車(もちろん禁煙)に腰掛けます。この号車番号の若い「あさま」は、速達タイプで運転され、中には東京までノンストップのものも存在しています。この列車は、途中大宮にしか止まりません。軽井沢を通過したのが長野を出発してわずか23分のことで、ここまで寄り道しながら横浜から8時間かけて長野まで行ったはずの道を、東京まで1時間23分で行ってしまいました。時間的には大して変わりませんが、後発の各駅停車のあさまにでも乗ればよかったかと感じながら・・・。

ちょうど新幹線ホームから東海道線を見ると、下関行きの寝台特急「あさかぜ」が止まっていました。最後尾から見ていましたが、窓から除く寝台には、ほとんど人が乗っていません。というか、人を確認することができませんでした。さびしくスリッパがきれいに並んでいるだけで、ブルトレの危機をまざまざと見せつけられた瞬間は、その数分後、それが発車したときに感じました。

ここからは、新幹線の帰りに恒例となった中央快速線を経由して戻ることにします。新宿で京王線に乗り換えたほうが早いのですが、JR線乗り放題の切符を使わない手はありません。中央特快に乗車し、ホームの改築の進む八王子で乗り換えます。ラッキーなことに、相模線直通の列車があり、なぜかこれに乗った瞬間に何か落ち着きのようなものを感じました。朝、家を出てから12時間が経過した後のことであったためかも知れないし、見なれた相模線の電車に乗って「帰ってきた」気持ちになったのもあるかも知れません。

さて、明日は水曜日。いつもの日々がまた始まります。

<終>

[←<1>へ戻る][写真展トップへ戻る]