2.スーパーホリデーパスで行く、小海線の旅 <1>

私がこの切符を利用して出かけるのは今年で4度目になります。これで出かけるたびに、この券の威力を感じてしまうものです。過去、4月に碓氷峠の鉄道文化村の門に行った(当時長蛇の列ができていて、長野に用のあった私に時間がなかったため入れなかった)こと、両毛線に乗ったこと、房総半島を1周してきたこと(表紙写真用の撮影をしたtころです。表紙(3)参照)の3度乗り鉄な使い方をしています。今回は、前回(⇒6.急行アルプスを求めて)で爆睡したリベンジと、一度乗ってみたかった小海線の乗車を兼ねて行くことになりました。

朝7時、パスを持っているにもかかわらず、相鉄線を利用して横浜にやってきました。特急「はまかいじ」を利用したかったためではありますが、事前に指定席券を取ってあったのでそれほど焦らずに電車に乗ることができました。指定席を取っておくと多少時間に余裕ができるもので、発車時刻までの間に朝食を済ませ、横須賀線ホームでまもなくお別れとなる113系を撮影した後、4番線に入線していた185系はまかいじに乗りこみました。

この185系は、リクライニングがないのが難点です。1つ1つの座席ではなく、ロングシートを2人分に切ったようなもので、しかも微妙な傾き方をしていたので腰痛持ちの私には結構こたえてしまいます(笑)。ともかく、横浜から横浜線を通って、途中12月の改正でようやく解除される通過駅の45キロ制限を各駅で受けながら進み、八王子からは通過の際に減速することもなくなり、横浜から2時間半後、小淵沢に到着しました。

小淵沢で小海線に乗り換えることにしましたが、ここで1時間の待ち合わせがあります。特にはまかいじ1号に乗ることだけ事前に調べたわけで、これ以上はまったくダイヤを調べていなかったのです(あせ)。ここで温かい山菜の天ぷらそばを食べ、弁当(普通は「元気甲斐」といいたいところですが、そばを食べた後というのもあって軽いものにしておきました)を買って八高北線でもおなじみのキハ110に乗って終点の小諸を目指しました。この小海線は、日本のJRで最も高いところを走り、最高点では1375メートルにもなります。途中の清里は観光地になっていて、祭日ということもあって賑わいをみせていました。しかも、この駅から列車に大勢の観光客と某旅行会社の添乗員まで乗ってきました。一転してにぎやかな列車となってしまいました・・・。

7分の停車後、列車は動き出しました。野辺山に向かう途中にJR最高点に建てられた碑を通るのですが、列車が高速で通過したためにちらっと見るだけにとどまってしまいました。また列車の中もにぎやか過ぎるほどの雰囲気で、野辺山に到着すると清里で乗せた大勢の客すべてが降りてしまいます。ここ野辺山がJRで最も高い駅で、ホームにそれを示すものが立っているのですが、その降りた人が群がってしまい、降りない私は撮影しようにもできないまま発車してしまいました・・・。代わりに車内から撮影したのがこれです。

野辺山を過ぎてからは観光列車からローカル列車に変貌します。特に小海を過ぎてから駅と駅の間が短く、初乗りは140円と料金表に表示されています。中込で10分の停車中に後ろから1両を増結し(別に混んでいるわけではないが)、ワンマン運転でなくなり、佐久平で長野新幹線の上を通り、やがて小淵沢から気付けばまた2時間半、小諸に到着しました。スーパーホリデーパスは、ここまで来られるのです。

[写真展トップへ戻る][<2>へ続く→]