13.3日目、「最上川風っこ」号 乗車記 <4>

酒田駅に入線する特急「いなほ5号と陸羽西線のキハ110系。

先行の快速「最上川」1号に乗れば、約1時間の待ち合わせで秋田行きの普通列車があります(6分前に特急「いなほ」1号が行ってしまうのはいただけませんけど)が、風っこ号に乗ってしまうと、約2時間の待ち合わせで特急「いなほ」5号に乗ることになります。この接続の不便さはどうにかならないか、と思いつつ、待合室で弁当を食べながら、たまたまやっていた甲子園山形県大会の決勝、地元酒田南高校と、東海大付属山形高校との試合を見て時間をつぶしていました。時間までに試合は終わらず、結果は後日新聞で確認することになり(酒田を出たのは5回の東海大山形の攻撃中で、5点差を1点差に詰めたという良い所でした。その後、同点に追いついたもののその直後6回表に酒田南が1点を勝ち越し、8回にも3点を加えて甲子園の出場を決めました。さぞかし駅構内は盛り上がったことでしょう)、特急「いなほ」5号に定刻通り乗りこみました。

秋田駅12番線に停車中の「こまち」24号。

列車は定刻通り秋田に到着しました。すぐ接続する「こまち」24号の特急券が取れず、とりあえず自由席を覗いてみたところ、空席があったのでそこに腰掛け、盛岡まで乗車します。ウィークエンドフリーを使用したときにこのルートで乗車しましたが、そのときは1月の末で、大曲を過ぎたあたりで日は落ちてしまっていましたが、今回は日の入りが7時近かったので、田沢湖〜赤渕周辺の小川を見ることができました。まだ明るいうちに、盛岡で下車し、また駅弁を仕入れて、臨時の「こまち・やまびこ」66号のE2系側に乗車しました。こちらも指定席はいっぱいなので自由席の列に並び席を確保したものの、自由席は非常に空いていて、余裕を持って東京まで乗車する事ができました。東京からは特急「かいじ」119号の自由席に座り、途中の新宿アルタビルの温度計が30℃を指していることに動揺しつつ(笑)、八王子から横浜線・相模線と乗り継いで帰路につきました。

この3日間で、実に3011.8kmもの距離を走破しました。それなりに濃い期間でもありましたが、これを編集するにあたり、出来あがった写真を1枚1枚眺めていると、また車窓の中に吸い込まれそうにも思えます。ところが、次はこれを超えてしまいそうな旅行を計画中です。ただいたずらに距離を稼ぐだけのものにはならないような、そんな旅を改めてしたくなったことを再び確認した3日間でした。

<終>

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