ひとまず、11月3日・朝からの動きを記すことにします。徳山からは2本目の電車、6時13分発の下関行き普通列車に、まだ真っ暗のうちに乗り込みます。この旅行中に、岡山以西の新幹線各駅に訪れて写真を撮る、という妙な計画を立てていましたが、徳山においては明るいうちに行くことが出来ず、写真は暗いものしか撮れませんでした。なぜこんな時間から乗ったかと言うと、この日からの宿となる下関へ大きな荷物を、とりあえずロッカーに入れておくためです。列車は、海岸に差し掛かったあたりで太陽が昇り、ゾーン券の入口となる防府を過ぎ、小郡で一旦この電車を降ります。
ここから、「こだま」563号に乗って新下関を目指します。新下関で乗り換えても、徳山から乗って来た電車に再び乗ることになるのですが、朝食を取りたい・・・と思っていたので、このような選択になりました。ここで駅の時刻表を見ると、編成が8両編成になっていました。これはつまり・・・と思っていると、やはり「ひかり レールスター」に使用される車両がやってきました。
たまたま並んでいたのが4号車、最近導入された『サイレンス・カー』と呼ばれる、車内販売員が歩きながら話さない、切符を見せるときに話さなくても良いようにホルダーが置いてあるなどの設備のある号車だったのですが、「こだま」として運転されるときにはそれらは適用されない、ということでした。だからと言っても、なるべく車内では静かにするよう努めたいものですね。・・・と、車内の様子や風景を観察する暇なく朝食の弁当を食べ、22分で新下関に到着しました。 |
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列車を降りて、長い通路を抜けた先にあるホームで、朝6時に乗った電車に再び乗るべく待ちます。去年九州へ行ったときに、門司から下関を往復していたときに、下関駅の出入り口は幡生寄りの端にしかないということを覚えていたので、4両編成の一番後ろに荷物を抱えて乗車し、わずか10分で下関へ着いてしまいました。
なんとなく駅の風景は覚えていたのですが、なんだかそのまま・・・というように思えていました。感傷に浸りながら、ロッカーに荷物を押し込んで身軽になり、軽やかに8時41分発の小郡行きの電車に乗るために改札を通り、それほど人の乗っていなかった電車の席につきました。 そして、列車はSLの始発駅、小郡へ到着しました。 |
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