終点の津和野には、12時39分に到着しました。津和野と言えば、「山陰の小京都」とも呼ばれる城下町ですが、その津和野城は山の上にあり(列車から山の方を眺めると見ることができます)、現在では石垣が残っているだけとなっています。今回は、ここでの時間が2時間弱と短く、町並みを歩くだけになってしまいました。自転車でも借りて、ゆっくりと史跡巡りをしてみたい、そんな場所でした。
列車を待つためホームへ行ってみると、「やまぐち号」の客車が駅舎と山口方面のホームに挟まれた留置線に置いてありました。密かに展望車がちゃんと小郡へ戻るときに後ろが見えるように付けかえられており、C57のほうはターンテーブルのところで羽を休めていました。パズルのような動きを想像しながら、14時25分発の普通列車で、山陰本線と交わる益田へ向かいました。益田から下関まで、2時間半の乗車となる特急「いそかぜ」に乗るので、軽い食べ物でも仕入れようと思ったところ、駅の店は品切れ状態、駅前には祝日ということもあって休業状態で、結局飲み物しか調達できないまま列車に乗り、18時27分、下関へ到着しました。