18.Long Way Home(U)〜津軽海峡は冬景色?〜 <6>

先ほどの経緯もあったので、青森に到着してすぐに「海峡」7号の指定席を取っておき、ホームへ向かうとすでに自由席も指定席もほぼいっぱいの状態でした。さらに、途中の蟹田からもかなりの乗車があって、多分、海底トンネルの中でも座れないお客さんがいたのでは・・・?と思えるくらいの混雑でした。一方の指定席ですが、こちらはあちこちで酒盛りが始まってしまい、とても落ち着ける環境ではありませんでした。特に途中で大きな奇声を連発されたときにはどうしようかと思いましたが・・・(^^;)

さて、海峡列車に乗るのは昨年の急行「はまなす」以来となりますが、座席に腰掛けての海峡通過は中学の修学旅行以来となります。その当時にあって、トンネル内においての途中位置を表す電光掲示板があるのかないのかは気になっていたのですが、幸いありました。青函トンネルへの入口に造られた公園を通過して、いよいよ長いトンネルが始まってしまいました。

ドラえもんの描かれた、ED78。
「海峡」7号は、青函トンネルに作られた2つの駅、竜飛海底、吉岡海底の両駅に止まります。海底駅で降りても近くに家があるということはなく、水族館などの施設を備えてある駅であり、特殊なきっぷとコースにのっとった見学をしなければなりません(といっても、海底駅で何時間もいようと言う人はいないでしょうが・・・^^;)。

さて、トンネルを抜けて、最初の駅、知内を通過して木古内へ到着します。これまで複線だったのがこれより単線となり、遅れていた列車を待ち合わせた関係でこの列車も遅れ、さらに対向する列車も遅れていたため、結局函館へは10分近くの遅れをもって到着しました。

入口から25km地点。最深部までもう少し、というところです。

夜の函館駅駅舎。 キハ283形特急「スーパー北斗」21号

函館駅のホームは、凍り付いていて油断すると滑って転んでしまいそうなほどでした。函館にやってきたのは記憶がほとんどないほど前のことで(修学旅行の時はただの乗り換えだったので、駅の雰囲気のようなものしか覚えていませんでした)、せっかくなのですぐ接続する特急「スーパー北斗」17号には乗らずに特急としては最終の特急「スーパー北斗」21号の指定席を確保して、函館の街を歩きました。といいたいのですが、やはり2時間程度ではどうしようもなく、函館山に登ることもなく、夜となって活気のない朝市を歩いたりしながら時間は過ぎてゆき、19時23分発の列車に乗りました。ところが、先ほどの快速「海峡」のように、どうやら道内のダイヤは相当乱れているようで、東室蘭までずっと単線をゆくこの列車も、対向列車の遅れを受けていもづる式に遅れがどんどん膨らんで行き、札幌へ到着したのは20分ほど遅れてになりました。

現在、当たり前に航空券を手配すると羽田から新千歳空港まで3万円近い運賃がかかります。時間に余裕があるときであれば、1日をかけてほぼ同じ値段で目的地へ辿り着くというのもいいものだ、と感じた帰省路となりました。

<終>

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