CHRONO CROSS

Original Sound Track Disk3 -転-

 

1 神の庭

コーラスとピアノのみ これまたシンプルな構成なんだけど
凄く奥が深いというか不思議な感じのする楽曲
深海のイメージかな そして神秘的なイメージ
クロノクロスのイメージと言えるかもしれない

2 クロノポリス

パーカッション・・ テクノ音源かな?
これがまた 雰囲気をよく出してる
ハイテクな感じかな でも浮いてないのが凄いね
しかし それとこれとは別に
消曲っぽいのがあんまり好きじゃなかったかも

3 運命の神

実はこれもあまり好きじゃない
ちょっとかっこ悪いんだよね

4 海月海

消曲そうに聞こえて 案外そうでもなかったり
こう ギリギリのところを保ってるというか
そういうところが凄いね
ただし初めて聴いたときは消曲!の一言だったけども
誰が聴いても海と応えそうな わかりやすい楽曲

5 炎の孤児院

超積極 バカ曲寸前だなぁ
男性コーラスのオペラっぽい声がまたなんとも・・
主旋律のストリングスの慌ただしいメロディが
個人的に気に入ってるんだけども どうかな
危機感あふれる一曲 個人的に大好き
炎の中を「ちくしょう!!」と叫びながら
連れ去られそうな仲間を助けるために火の粉をふり払いつつ走るような
・・・・・あれ なんかそのままと違うか

6 星を盗んだ少女

悲しさが全面に出た一曲 これは名曲だと思うね
みとせのりこさんのランボイスがまたいい味
逆らえない運命 って感じかな
最初から最後まで悲しい曲と言うのは珍しいかも

7 時のみる夢

トリガーとラジカルドリーマーズのメインテーマを
あわせてアレンジされた大曲
かなりうまい具合にアレンジされてて 凄く自然に聴ける
壮大な感じも出てるし 6に続きもういっちょ名曲
どうでもいいが
この曲の収録位置には悩まされたんだろうね 性質上

8 龍の祈り

出だしが消曲だったけど
その後の展開はなかなか好感がもてた
静かさゆえの緊迫感 これから始まる「何か」への不安感
龍の威厳さもあらわれていて深い一曲

9 星の塔

そして この曲から一気にエンディングまで走る
鐘の響きやヨイクの不気味さが最後を物語っている
これも消曲にも関わらず インパクトがあり
どこか惹かれる 不思議な楽曲
10 凍てついた炎

打ち明けられる真実 そんな感じの切ないメロディ
サントラの配置では最後の敵を前にして
明らかとなる事実を表したような雰囲気がある
心に響く名曲

11 龍神

そして舞台はラストバトルへ(正確には違うが)
迫力が全面に出た そして最後と言う感じが凄くよく出ている
冒頭部分はヨイクがいいアクセントになってる
勇ましいアップテンポな曲
クロスのイメージも決して壊れることは無い

12 時の闇にて

サントラだけを聴いてると ラストバトルが終わって
時空の狭間を主人公がさまよってるような そんな感じがする
いや 本当は全然違うんだけど
この曲 効果音だけの構成となってるんだが
次の曲への派生となる重要なポジションを任されている

13 生命〜遠い約束〜

前の曲から音が引き そしてこの曲へと繋がる
闇に見える一点の光 それがだんだん大きくなって
光に包まれていくような そんな雰囲気の 壮大な超名曲
最初に鳴ってる音は単音で 音の感覚も長く
「兆し」といったイメージ
だんだん音の感覚が狭くなりバックから音がフェードインしてきて
そして壮大になるという 流れも凄く魅力的な一曲

14 回想〜消せない想い〜

Disk1で既に収録されてる楽曲だが
ここにあることでサントラの流れが飛躍的に魅力を増した
前の曲の壮大な雰囲気から一転 
ピアノソロのシンプルな曲で間隔を置いている
この間のとりかたが最高だった
フェードアウトではなく 1ループで終わるのも効果的

15 盗めない宝石

そして回想はこの曲へと派生する
全てのゲーム音楽における 歌ものの曲の頂点に立つ神曲
歌はみとせのりこさん 楽器は吉良さんのアコースティックギター
それだけのシンプルな構成
にも関わらずこの壮大さ 物語を支える奥深さ
そしてクロスの世界観を描写したかのような歌詞
クロスの代名詞となるかのようなギターの音色 弦をこするノイズ
文句の付け所はどこにも見当たらない
それが神曲であり 生涯の名曲である

16 夢のかけら

そして最後に余韻を残すように もう一度この曲が入る
オルゴールのシンプルにして深い音
最後の曲と言うのは なんのBGMか
ユーザーの回想 そのBGMなわけだ
長い夢の回想 欠片を握り締めるような感覚 片隅で流れる音楽

そして夢に幕がおりる

と はてさて 最後は書いてる私まであっちの世界に行きそうになったが
それくらい出来の良いサントラなわけだ 凄まじい破壊力
サントラ単独でも感受性豊かな人なら絶対泣くぞ と断言

さて レビューにおけるリズムを崩したくなかったんで
結局こんなとこに書くハメになってるけども
「盗めない宝石」
この稀代の神曲における魅力をもう少し書こうかなと
ていうかね 語りたいんすよ お願い 付き合ったってくれ

誰もが最初に思うのは この味のあるギターの音色
響きもさることながら弦をこする「キュッ!」というノイズ
これがとても良いんだ クロスのイメージである海を思わせる
聴いてるだけで心地よくなってくる 切なくもなるんだけど

そして特筆すべきは歌詞の素晴らしさ
ゼノギアスでの加藤正人氏による味のある抽象的なものも良かったが
こっちの歌詞もまた違った魅力がある
「シンプルながら奥が深い」
ギターと同じだね 一見普通に見えて とても奥が深い
 ― 探し続けてきたよ 名前さえ知らないけれど
これだけで泣きそうになったもんだ
「時の傷跡」に「盗めない宝石」
このたった2つだけでもサントラ代はすでに還元された
何度でも言おう 神曲というのはそういうもんだ

そして ここまで書いて気付いたことなんだが
ここにある楽曲郡
「消曲そうに見えて 実は深い味わいがある」
というのがやたら多い
つまりだ 一回聴いただけではその魅力に気付かないであろう曲が多いと
そういうことになる

何度も聴いてじっくり味わえる人には特にお勧め
私はいったい何度聴いたことか
サントラを見も聴きもしないで楽曲郡を最初から最後までタイトル書けるし
曲の流れもだいたい覚えてしまってる それくらい聴いた
多分リピート回数3ケタは余裕で行ったんじゃないかね・・
そこまでとは言わないが
少なくとも純粋に音楽が好きでないとねぇ ま そういう人しかここは見てないと思うけど

 

最後に一言くわえる
このサントラ Disk1・2・3で それぞれ 「起」「承」「転」とタイトルがついてる
わかるよね「結」が無いんだ
貴方はこれを どう考えるかな
「別にどうとも思わない」かな?まぁそれもよろしかろう

結末は 全ての夢見るものたちのなかに 全ての生命のなかに・・

なんてね

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ああ やっぱちょっとおかしいみたいね