余り上手な写真ではございませんが、ご覧になっていただければ幸いです。

　私が、新潟交通電車と出会ったのはかれこれ１０年ほど前であった。当時まだまだ健在であった祖母

が白山にある「県立がんセンター」に入院しており、その見舞に行った時である。

当時は病院のすぐ近くの県道を走る軌道線が健在で、以前父親から「新潟には路面電車がある」と言う

事を聞いていたので、ついでに訪れたのが最初でした。

　余り広くない二車線道路の中央に単線の軌道敷が敷かれており、狭い路地を以外と速いスピードで

駈け抜けて行く単行の電車に、妙な魅力を感じたのを覚えています。

　その軌道線（白山浦〜東関屋間）もその後すぐに廃止となり、後を追うように末端区間である月潟〜

燕間も廃止となった。　しかし残った区間が安泰であったので、その後殆ど訪れることはなかった。

　しかし残った路線についても廃止が決定し、付近が慌しくなってくると、居ても立ってもいられなくなり、

私もこの地を何度か訪れる様になりました。

　中之口側の流れに沿ってくねくねと走る、緑と黄色の単コロ電車。　この電車が元気な姿をせめて写真

にとどめておきたくて、シャッターを切りました。

　新潟では、もうひとつ残った私鉄である「蒲原鉄道」も後を追い廃止になりました。　ひとつの時代がまた

過ぎ去っていきました。　しかし我々の心の中には、何時でも懐かしい姿で走りつづける事であろう。

　最後に、長い間ご苦労様でした。さようなら・・・。