試 乗 記 録 (特別編) 21世紀「大乗り鉄ツアー」
取材期間 2000年12月31日(日)〜2001年1月4日(木)
Pege 2 1日目(その2)
とりあえず、名古屋までは「ホームライナー大垣32号」に乗車する事にし、早速ライナー券の券売機に向かった。
さて、出てきたライナー券を見てビックリ。 なんと「1月1日1号車1番」と1が並んでいた。 どうやらライナー券は
降車時に回収されるとの事なので、記念の為3人分のライナー券を並べて、写真に収めてみた。 撮影後ホームに
下りてみると、「しらさぎ」のヘッドマークを付けた485系(両端ボンネット車)が入線してきた。 発車までのひととき
を、撮影して過ごしている内に発車時刻になっていた。 私は慌てて乗車した。
![]() ![]() |
(左) 縁起のいい(?) 1並びの乗車整理券 (右) 大垣駅で発車を待つ 「ホームライナー大垣」 |
車内はさすがに元旦の早朝と言うことで、殆ど乗客は見られなく、ほぼ1号車は私たちの「貸切」といった状態で
ある。 各自思い思いにリラックスしながら、名古屋までの短い旅を楽しんでいた。 なお、大垣を出た時はまだ薄
明るくなった程度の空も、すっかり太陽が昇ってきていた。 私は車内から、新世紀最初の「初日の出」を鑑賞して
いた。 当日は快晴で、新世紀の開幕にふさわしい天気で、夜明けを迎えることが出来た。
やがて枇杷島の駅を過ぎ、左手に名鉄電車の姿が見えて来ると、もう名古屋である。 本当に短い旅であった
が、さすがに特急電車だけに快適なひとときであった。
|
名古屋では、降りた485系の編成を撮影し、乗り継ぐ特別快速の到着を待っていた。 やがて名古屋駅2番線
に、313系「特別快速」が岐阜方から入線してきた。 早速乗り込み、何とか席を確保し座ることが出来た。 因み
にこの電車のシートは、適度な硬さを持っている為、非常に乗り心地の良いシートである。 よって、途中から豊橋
到着直後まで、熟睡していた事は言うまでも無いところである。
さて豊橋に着いたのだが、件の豊橋稲荷初詣運転に165系でなく、213系が充当されている事が判明してしまっ
た。 これでは、折角戻ってきた意味が無いと言う事で、S氏とともに、昨晩私たちが乗って来た「臨時大垣夜行」の
回送(大垣〜尾張一宮間運転)を撮影する事にし、ここから名古屋周りで信州方面に向かうF氏と共に、特別快速
で折り返すことになった。 なお、この列車にはF氏の知り合いが、車掌として乗務されていました。
さてこの特別快速も313系でしたが、またまた快適な車内でウトウトしながら、あっと言う間に名古屋に到着して
いた。 ここで、「しなの」に乗り換えるF氏が下車した。 その後も快適に電車は走り、やがて岐阜を越え大垣に到
着していた。
![]() ![]() |
(左) 「ホームライナー大垣」 車内から見た初日の出 (右) 穂積駅に停車する 165系臨時大垣夜行の 回送 |
大垣へ到着しホームを見ると、回送される「臨時大垣夜行」の165系が、もう発車寸前と言う状況だった。 急い
でホームを移動しようとするも、先行されてしまった・・・。 しかしこの回送列車は、次の穂積で暫く停車するので、
後発の列車で私達も後を追いかける事にした。 そして、何とか穂積駅で165系の撮影を完了することが出来た。
その後私達は、次の電車で回送列車の終着である、尾張一宮へ先回りしていた。 ここは5〜6人のファンの
姿があったが、正月早々「鉄」している方が他にいるのだと、私は妙に納得していた。(苦笑)
ここで、165系の入線と留置中の写真を撮影し、ひとまずは今日の前半戦が終了した。 時間が丁度昼飯時間に
差し掛かっていたので、尾張一宮で食事をする事にした。 しかし、駅構内・駅前とも元旦とあってか、食事が取れ
る状態でなかったため、コンビニで弁当を仕入れて、駅ホームの待合室で食事することにした。
弁当を仕入れてホームに上がると、金沢行き「しらさぎ」がやってくるとの放送があったので、早速カメラを取り出
して、ホーム突端へ急いでみた。 やってきた「しらさぎ」は、元々「白山」等に使われていた489系で運転されてお
り、EF63と連結する為の自動連結器が、剥き出しになっている編成であった。
![]() ![]() |
(左) 尾張一宮に入線する 臨時大垣夜行回送 (右) 尾張一宮に到着する 489系特急「しらさぎ」 |
この「しらさぎ」を撮影後、先程買った弁当を食べながら豊橋方面の電車を待っていた。 今度は、豊橋経由で浜
松以東に進み、昨晩品川で撮った「パノラマエクスプレスアルプス」の走りを狙うことになった。
早速電車がやって来たが、今日何度目になるか分からなくなった、313系の特別快速であった。 とりあえず次
の停車駅の名古屋で、乗客が入れ替わるのを当て込んで、立って乗車した。 案の定、名古屋では乗客が入れ替
わったので、何とか快適な転換クロスシートに座ることが出来た。 もちろん今回も途中で記憶が無くなり、豊橋到
着直前まで寝ていた。 こんな快適なシートで、折から冬の穏やかな日差しが降り注ぐので、「寝るな!」と言う方
がオカシイと言った状況であった。
この豊橋からは、S氏の車にて浜松の先まで向かうことにした。途中意外と道路が混んでいた為、ギリギリの時間
で天竜川のたもとに到着した。 この天竜川橋梁の取り付け部に少し空間があるので、ここで「パノラマエクスプレ
スアルプス」を無事撮影することが出来た。 撮影後は浜松駅まで車で送ってもらい、数日後の再開を約束しS氏と
別れた。 今日は色々有難うございました・・・。
![]() ![]() |
(左) 途中寄った浜松工場 には、解体待ちの車両が 多数留置されていた (右) 浜松を出た「パノラマ エクスプレスアルプス」 |
さて今日の宿は大阪である。 本来ならこのまま「青春18きっぷ」が有るので、普通列車乗り継ぎで向かうところ
である。 しかし、19時頃に大阪に到着する「白鳥」を大阪駅で撮影したいと言う気持ちもあり、時刻表とにらめっこ
した結果、名古屋から新幹線で新大阪に出ることになった。
早速、浜松から115系電車に揺られ豊橋へ。 豊橋から先は今日始めて出会った、311系の転換クロスシート
で移動した。 名古屋では直ぐ新幹線の切符を購入し、新幹線ホームに上がったものの、結構な乗客が自由席車
の停車位置に留まっており、座れるか不安になっていた。 しかも、東海道新幹線のホームは高架上に有るだけで
なく、東北・上越新幹線の様に風除けになるものも無い為、非常に寒かった。
やがて東京方から、300系電車の「ひかり」が入ってきた。早速乗り込んでみたら、一応座席にありつけることが
出来たが、私が乗った車両の乗車率は100%強であった。 まあ、時間帯を考えるとこんな物なのだろうか?
この列車は途中京都のみ止まり、やがて新大阪に到着していた。 早速乗換え階段を急ぎ、緩行線の電車に乗車
して程なく、私は大阪に到着していた。
さて大阪駅2番線に、青森からの白鳥が到着するのだが、もう既に反対側の3番線には、7〜8人の集団が出来
ていた。 私も何とか間に混ぜてもらって、白鳥の到着を待った。 19:07分、ほぼ定刻で白鳥が入線してきた。
しかし、背後に見える観覧車の夜景が、良いアクセントを付けてくれるこのホームですが、今日は休園日なのか、
残念ながら観覧車のライトアップが無かった。 (この日、新潟から到着した雷鳥46号を同じ所で撮ったのだが、そ
の時は観覧車のライトアップがあった。 何故だろうか?)
白鳥の撮影が無事終わるとそのままホテル直行の予定であるが、結局次々にやってくる列車に目を奪われ、ま
た撮影に興じる事となってしまった。 この日は一度だけ、ホテルへのチェックインの為駅を離れた以外、23時台
の新潟行急行「きたぐに」の撮影まで、大阪駅で粘ってしまった。
北陸・北近畿方面特急の他に、信越・白馬方面行スキー列車「シュプール」も、撮影することが出来たので、疲れ
た割に充実感があった。
![]() |
青森からの長旅を終え、大阪に 到着した485系特急「白鳥」の姿 ホームには、多数のファンが訪れ、 |
そんな大阪駅での撮影を終え、まだ食べていなかった夕食を軽く済ませ、(この時間なので、牛丼屋位しか空いて
いなかった。) 宿に再度戻った。 宿では軽くシャワーを浴びた後、直ぐに就寝していた。
さて明日は、青森行き「白鳥」の全線乗りつぶしである・・・。