試 乗 記 録 (特別編) 国鉄急行型車両を訪ねる旅 99年冬

取材期間 1999年11月25日(木)〜28日(

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11月27日() 3日目 (その1)

 

 私は、紀伊勝浦を過ぎた辺りで目を覚ました。 終点新宮は後もう少しである。

季節は11月の後半、7月末に来た頃と違ってまだ暗闇の中だ。  とりあえず朝飯のパンを食べてみるが、その間

にも列車は進んで行く。 朝5:10分、いよいよ新宮へと到着した。

 

旅程表(11月27日)

11月27日(

 「紀勢線新宮行夜行」 → 新宮駅 → 「特急くろしお」 → 南部駅 → 「紀勢線普通」 → 岩代駅 〜 徒歩

  ※岩代〜南部間の海沿いの岩の頂上で撮影を行なう。

 徒歩 〜 岩代駅 → 「紀勢線普通」 → 御坊駅 → 「特急オーシャンアロー」 → 紀伊田辺駅

 「明光バス」 → 白良浜(白浜温泉につかる) 〜 白浜バスターミナル → 「明光バス」 → 白浜駅

 → 「特急くろしお」 → 和歌山駅 → 「紀勢線新宮行夜行」 〜 (車中泊)

 

 ホーム上はかなり寒かった。 私はとんぼ返りで、始発の京都行き「スーパーくろしお2号」の乗客になっていた。

これも、睡眠と撮影目的地までの効率的な移動の為で、乗車した途端眠りに付いていた。

 このくろしお号は、早朝の為か余り乗客がいなかったが、途中白浜では大量の乗車があり、急に混雑してきた。

私は次の停車駅の南部で降車した。 ここからは一駅間だけ普通電車に乗り、岩代駅にへと向かった。

 

 

岩代〜南部間を行く特急電車
左:381系スーパーくろしお  右:283系オーシャンアロー

 

 今日の撮影地点は、有名ポイントの岩代〜南部間である。 徒歩で国道26号を進むが、朝の時間帯なので車の

通りが多く、大変だった。 国道から外れて脇道に入るものの、余りにも道が分からなく少々困惑したのだが、ここ

は「野生的勘?」でなんとか現地に到着する事が出来た。

 余談だが、この辺りは紀州梅の名産地なので、あちこちに梅の木が植えられていた。 

梅の花のシーズンは、さぞかし美しいのだろう。

 

 撮影ポイントは岩の上にある「お立ち台」である。 急坂を登ってきた私は不意にも、

「鉄チャンようこそ」の落書きに歓迎!?されてしまった。だれが書いたのだろうか・・・?

 ここは他にも何人かの「鉄チャン」がいるかと思ったが、結局撮影終了まで、私一人で

「お立ち台」を独り占めしていた。 さすがにここは、海に面した吹きっさらしなので、日が

当たっているにも関わらず寒い。 昨日の吉野といい、鞄にセーター1枚でも忍ばせて

おけばと後悔した。

 

 

←「鉄チャンようこそ」!?

 

 

 でも、ここから見渡す海はとても青く美しく、これををバックに次々来る電車を撮影していた。 私は結局、午後の

165系普通が通過するまで、ここで撮影していた。

 

 撮影後は急いで岩代駅に戻り、これから白浜温泉に向かう事にする。 しかし、ここから白浜方面への電車は当

分来ないので、一旦御坊まで行くことにする。 御坊からは特急利用で白浜に入る算当だ。

 また、この時間の和歌山行きは普通には、165系が入っているので、これに乗る目的もある。

(これは、新宮まで夜行が運転された日だけで、通常は105系が担当している。) 

 

 

165系普通電車と、381系特急「くろしお」

 

 なんとかギリギリで、この和歌山行きに間にあった。 実はこの和歌山行きが、そのまま新大阪に回送されて今夜

の新宮行きになるのである。 要するに今夜の寝床になるという訳です。

 乗車するとボックスシートに身を委ね、ぼんやり車窓を眺めてみた。 岩代付近の車窓は、海沿いに走るのでとて

もキレイだったが、その先は一転して内陸部を走る様になる。 こちらの車窓は途中、みかん畑が見えていた。

 やがて列車は御坊に到着していた。 御坊では紀州鉄道が接続しており、乗りに行きたかったのだが、時間がな

く今回は断念した。

 

岩代駅に入線する165系普通

 

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