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COP6プロジェクト
-地球温暖化の脅威-
地球の温暖化は目に見える形で現れてきた。現実感と切迫感に欠く特質を
持つ地球温暖化問題。しかし、干ばつ、洪水の急激な増加、極地での氷の
融解、明らかな生態系の破壊など、地球温暖化が原因と思われる現象が世
界各地で起こりつつある。
このような深刻な問題を引き起こす地球温暖化問題は、人間の産業革命以後の活動によって排出されてきた、CO2に代表される温室効果ガスに起因されると言われている。まだ科学的に完全に立証されているわけではないが、もはや結果を待つわけにはいかない。人類は温暖化の脅威に対して、「予防原則」の行動で対抗するしかないのだ。
−COP3の意義−
1997年12月、ここ京都において、温暖化交渉の歴史の輝かしい一幕と“なるであろう“COP3(国連気候変動枠組み条約第3回締約国会議)が開催された。COP3では、各国が「予防原則」の理論に基づいて、実質的な温室効果ガス排出削減目標を設定した。この、先進国全体で5.2%というこの数値が達成されたとしても、地球温暖化を食い止めるには至らないだろうとほぼすべての学者が唱えている。が、しかし、いままでスローガン的なものしか掲げなかった過去の温暖化交渉がなされた会議と比べ、先進国が具体的な排出削減の数値を設定し、法的拘束力をもつ形−京都議定書−として成果が残されたのは、地球温暖化を食い止める大きな一歩となるであろう。
−COP6に向けて−
京都議定書が採択されたCOP3。しかし、そこには多くの環境NGOが指摘する、「抜け穴」がある。「抜け穴」とは、経済的な手法や森林によるCO2の吸収等によって、排出削減を“したことにする”ことができる方法等のことを指す。しかし、これらを含めた、温室効果ガス排出削減のルール作りはまだなされていない。世界は3年間かけて、このルール作りの舞台を設定してきた。そして、その舞台こそが、11月13〜24日にオランダ、ハーグにて開かれるCOP6なのである。このCOP6の結果如何によって、人類が温暖化対策にむけて本格的に走り始めるのか、それとも、走る“ふり”をするのかが決まる。すべてはCOP6にかかっているのだ。
SAGE COP6プロジェクトは、COP6へオブザーバー参加し、
・国際交渉の現場の空気に触れ、その情報を日本で広く一般に伝えて地球温暖化問題への関心・意識を高めるとともに、個々人のライフスタイルを考え直していきます。
・京都のNGOとして、京都議定書の「抜け穴」の防止と早期発効を求め、交渉を動かす力となるよう、締約国政府にアピールする活動を行っていきます
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